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〈大人〉へ

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『君たちはどう生きるのか』

『君たちはどう生きるのか』

遅ればせながら読んでみました。

これはオススメです。
もっと早く読んでみればよかった。
大人にもよく読まれているといいますが、うなづけます。

伝わってくるものがあります。
大人の(つもりの)ぼくにも。

いつものように屁理屈をこねてみます。

 君たちはどう生きるのか?
 どうってどういうどうよ?

現代のスタンダードな常識からすれば、「どう」は

 何をどう選択するか?

というところになる

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大人の遠足 その1

大人の遠足 その1

先日、「大人の遠足」をしてきました。
地元の民族博物館の学芸員さんに引率していただいて。

行き先は甲府市の 永泰寺 というところ。
もっとも、甲府市とは言っても、甲府盆地のなかではなく。富士五湖方面に向かって峠を越えた向こう側。以前は「上九一色村」でした。平成の大合併で甲府市に「併合」されてしまったんですね。

初春の清々しい空気を味わうことが出来ました。

2~3分先の桜の向こうにモクレンが満

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〈折り合い〉と【隷属】

〈折り合い〉と【隷属】

今は季節ではありませんが、キノコの話から。

テングダケというキノコがあります。とてもマンガチックな姿をしているキノコ。子どもにキノコを描かせると、まあ、子どもでなくてもですが、多くの者がイメージするキノコらしいキノコ。大きな上にポコポコと斑点というか、マメのようなものが乗っかっているやつ。

このテングダケにはいくつか種類があります。どれも美味しいキノコです。でも、一種類を除いて毒を持ってる。そ

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幸福の位相

セブンイレブンがコーヒーを新しくしたというので、試しに飲んでみました。100円だし(^o^)

期待はしていなかったのですが、飲んでみてちょっと吃驚しました。予想以上に美味しくなっている。企業努力、というやつなんでしょうね。なかなか大したものだと思いした。

どんなふうに美味しくなったのかほんの少し具体的に触れてみますと、雑味がぐっと少なくなった。コンビニコーヒーは雑味の塊です。だけれども、雑味以

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書きたいことの射程

書きたいことの射程

書きたいことを書くというのは、とても大切なことだと思います。

ぼくは物書きというわけではないので、自発的に書きたいことを書いています。書きたくなければ書かない。気分が乗らなければ書かない。書き続けることを自分に課しているわけでもない。

では、書きたいことだけを書いているのかというと、それはちょっと違います。「書きたいこと」とは「書きたいことだけ」を指すわけではない。書きたいことの射程は、“書き

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残酷な書

残酷な書

前回は最後に論語を引いて話を締めましたが、今回はその論語について。

まず、お断りしておきますというか、断るまでもないんだけど、ぼくは論語のすべてに精通しているわけではありません。そのような知識を蓄える能力もなければ時間もない。下敷きになっているのは、安冨歩著の『生きるための論語』という本です。

論語は残酷な書です。

昨今の科学的な研究は、遺伝が残酷なものであるという事実をあきらかにするように

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「魔法」のしわよせはどこに?

「魔法」のしわよせはどこに?

昨日のノートが、まだわだかまっています....。

 (^o^)っ 『嫌いな言葉~“勉強”』

世界は〈魔法〉に満ちています。
このnoteの世界のなかにも、ぼくたちが生きている世界の〈魔法〉の一部を切り取ってきたものが、日々いくつもいくつも登場してきます。

それは絵の形をしていたり。
音楽の形をしていたり。
言葉の形をしていたり。
写真といった形で直接的に切り取れることも多い。

それらの切り

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言葉の抑圧から解放される簡単な方法

それはコミュニケーションです。

コミュニケーションは自己目的的です。
つまり、コミュニケーションを持続させることがコミュニケーションの目的です。

コミュニケーションを持続させることができるには、とある条件が成立する必要があります。

AとBのふたりが言葉を使ってコミュニケーションをするとして、
その条件とは、AとBとが違い続ける、ということです。
完全な同意を目指さない。
完全な同意が成立した

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大人の役割とは何か?

生きていることは、こんなに楽しいんだよと子どもたちに見せつけること。

反論は受け付けません (^_-)

子は親をすくために「心の病」になる

久しぶりにnoteへ投稿してみます。

中身は読書のススメ。

『子は親をすくために「心の病」になる』
著者は高橋和巳さん。
心理カウンセラーです。

傾聴。
他人の声に耳を傾ける。
すると、どういったことがわかるのか。
どういったことが起きるのか。

「起きたこと」の実例を集め、
「わかったこと」から仮説を組み立て提示してみる。
その「仮説」にタイトルをつけると、著書のタイトルになる。

著者の

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断食のススメ

断食のススメ

成長することには、なんとなく増えるというイメージあります。
たとえば知識とか。
新たな知識をどんどん吸収して我が物とする=成長――みないな。

若々しい成長のイメージ。

ただ、言うまでもないことですが、成長は質の問題。
量を質に転換できるのは「若さ」ではあるけれども、
無邪気に若さを信奉するのは、むしろ幼い。

歳を取ると、知識の量はそれなりに増えます。
それから体脂肪も。
だから気をつけていな

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『組織の掟』

『組織の掟』

佐藤優さんの本を読み散らかしていますが、その中でもこれは面白いろかったです。

佐藤さんの本はどれも面白いですが、この本の面白さはちょっと趣がちがいます。お勉強をしたい方にとっては「為になる本」であることは変わらないのですけど、それ以上に、この本は、佐藤さん自身のための本なんです。本書は、

復讐を目的とした本です。誰に? もちろん「組織」にです。
具体的には外務省でしょうね。

前半は「組織の掟

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やってみなきゃ分からない

20代の前半、サラリーマンをしていた頃、会社の人たちと飲みに行った時に言ったことがある。

「俺、貧乏してみたいんです」

自分としては本気だったんだけど、周りは不思議なものを見るような目をしていた。

自伝を読むのが好きだったから、「真に強い人は貧乏を経験している人」だと思っていた。裕福ではない家で育ったけど、普通に甘やかされて育ったから、貧乏を経験している人の持つハングリーさへの憧れがあった。

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