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〈しあわせ〉の哲学

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ナツキスバルをクズだと断じるたったひとつの理由

ナツキスバルをクズだと断じるたったひとつの理由

前回からの続きに入る前に、またもや寄り道を。

ヘッダー画像はネットから適当に拝借しました。
『Re:ゼロから始める異世界生活』の人気キャラクター、レムです。

小説投稿サイト『小説家になろう』にて2012年4月より連載が始まり、MF文庫J(KADOKAWA)より2014年1月から刊行されている。また、『月刊コミックアライブ』において2014年6月号より書き下ろし短編小説『Re:ゼロから始める異世

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不定時法の世界

不定時法の世界

「1日は24時間です」

日々の暮らしのなかでぼくたちはそのように言い、そのように言われるのを聞いて、違和感を抱くことがないのが普通です。

1日は24時間。
1時間は60分。
1分は60秒。
1日は86400秒。

最後は60×60×24の計算をしなければなりませんが、それだけのことで、なんら違和感を感じることはない。

ここで問いを立ててみます。

 「1日は86400に分割されている」のか?

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『ルールに従う』より引用

63ページから。

非決定性の問題も非最適性の問題も、合理性の道具的把握の経験的適切性に対するチャレンジを提示するものである。われわれはしばしば非最適なインタラクションのパターンに陥る一方で、多くの状況においてそれを回避するいくぶん不思議な能力をも持っている。人々は大抵のとき、コーディネートされた、協力的な仕方で彼らのインタラクションを組織化することができるのである。われわれは協力の失敗をときおり

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「意味」と「価値」を融合せよ

 生きていることの「意味」とは何だろうか
 人生の「価値」とは何だろうか

このような問いに真摯に返答するならば、どのように答えればいいのか?

生きていることや人生を問うたとき、「意味」や「価値」は似たような内容を持つと感じられます。では、似ているから同じなのかと突っ込まれると、ちょっと違うような気もします。

上のように問われたならば、

 生きていることそのものに「意味」がある
 人生それ自

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「成長すること」を成長させる

「成長すること」を成長させる

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年が改まったところで、「書き初め」といきたいと思います。
新年の計は元旦にあり。

はい。抱負を述べさせて頂きます。

昨年末に、「キチンと書く」といったようなことを申し上げてました。

「独りよがりでいいんだ!」

同じようなことを、別の言い方で述べてみます。それが、

「成長する」ということ。
「成長すること

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”信頼なき信頼”という言葉

今日はテキストを書かないでおこうと思ってたんですけど、そういう時に限って、なぜか機縁に出逢うんですね。

Kさん経由で読んだテキストを見て、書かずにはいられなくなりました。

ご紹介の『美術手帳』と、

Gohさんが寄稿したという『現代思想』もポチってしまいました ^^;

ぼく的にもっとも興味があるのは、『現代思想』掲載の論考です。『「信頼なき信頼」の試論』というタイトルなんだそうで、本テキスト

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『バケツでごはん』

『バケツでごはん』

このマンガは宝です。
少なくとも、ぼくにとっては。
なんど読み返したかわかりません。

ということで、紹介しないわけにはいかない。

『バケツでごはん』は、人間へのツッコミが満載です。愛に溢れるツッコミ。

どのようなツッコミなのかは、上のリンクから試し読みができますので、とりあえず触れてみることができます。

ぼくのオススメは5巻の冒頭。

主人公はギンペーという名のペンギンです。ギンペーは恋を

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“a boy meets a girl” or ”a boy gets a girl”?

“a boy meets a girl” or ”a boy gets a girl”?

こんな記事を目にしました。

幸福感にとって重要なのは、所得や学歴よりも「自己決定」である、と。

そりゃ、まあ、そうでしょうね。
言われてみればと思うか、言わなくてもと思うかは別にして。

上掲記事にある研究はすぐに見つかりました。

ざっと目を通してみたのですが、、、疑問が生まれてきました。ここで調査対象になっている「幸福感」とは何なのか。

で、言葉をさぐっていたら思い浮かびました。

“a

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歴史を生きる

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があります。言葉の主はドイツ帝国の鉄血宰相ビスマルクだとされていますが、ちょっと調べて見ると、そういう意味で言ったわけでもないらしい...

ともあれ、言葉としてはカッコイイ。

“歴史”という言葉の大げさ感。“賢者”にも盛った感がある。それらの相乗効果と、“愚者”との対比。“経験”は大切なものだけれど、先の言葉の向上感に負けて、「勉強しなければ..

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「今のため」に、今できることを。

「今のため」に、今できることを。

ゆき坊さんのテキストを拝見して、湧き出てきたことを。

掛け値なしに、とてもいいお話です。

でも。
ぼくには少し不満なんです。

それで、こんなふうにコメントを入れてしまいました。

ゆき坊さん、とてもいい話ですね。
でも、本当は、こんなような感動はないほうがいいんだと思うんですよ。

ぼくはむしろ悔やむべきところだと思ってます。まだそんなようなところで感動してるなんて、遅れていると考えたい。ハ

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あなたがあなたでいるところが、わたしがわたしでいられるところ。

あなたがあなたでいるところが、わたしがわたしでいられるところ。

恋歌の歌詞みたいなタイトルですけれど。

中身は「お金の話」です。
でも、タイトルが偽装というわけではない。
そういう話でもあります。

いつものように、長文です。

北海道で地震がありました。
震度7が観測されるくらい激しい地震だったらしいけれど、地震の規模そのものはさほど大きかったわけではない。マグニチュードだと6.7だと報道されいますね。

といって、地震そのものの規模(自然科学的)がそのま

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霊魂の自由について

霊魂の自由について

ヘッダー画像は、スクエアエニックスのHPからお借りしました。そう、ゲームソフト『ファイナルファンタジー』のなかの一場面、だと思います。

「思います」としか言えないのは、プレーはしてないからで。ぼくも昔はゲームを嗜みました。繰り返しますが、嗜みました。今は、興味がなくはないのですが、いろいろと(カネ、時間)がないので。FFシリーズの最新作が何番なのかもよく知りません。15らしいですけど?

ぼくが

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『ドラゴンボール』とファシズム

『ドラゴンボール』とファシズム

(ヘッダー画像は、こちらから借りしました)

今日は下の記事と超有名『ドラゴンボール』に登場するキャラクターたちを絡めて、想像を膨らませてみたいと思います。

人間誰しも「臭い物にフタ」というか、禍々しいものからは目を背けていたいとする性質があります。

ファシズムなんて、禍々しいものの代表格ですが、そこを体験しようという試みは、とても立派なものだと思います。

好奇心を奮い起こせば、臭い物もので

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勝手にキュレーション、その2。

勝手にキュレーション、その2。

ちーちょろすさんという方がおられまして。面白い記事を書いておられるので、勝手に紹介させていただきます。

書いておられることは下着、それも女性もののが中心なので、オッサンたるワタクシが紹介するのはちょっと気が引けるところはあるのですけれど(苦笑)、書いておられることのスジがぼくの「伝えたいこと」に近いと思うので、是非みなさまにもということで、恥ずかしさを押して紹介させていただきますです。

あ、「

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