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薄楽俊
2024年4月15日 20:34
虹たつや春の消しゴム借りにけり繚乱の桜に入るや露天の湯考えているのだ花も散りどきをオール・オブ・ミー流るる別れのロビーかなゆく春やはやばやと身を固めけり #俳句 #自由律俳句 #現代俳句 #春 #桜 #花 #露天風呂 #オール・オブ・ミー #ジャズ
2024年3月5日 17:35
あたたかやゆっくりとあゆむによき道ひかりはじかれて三月がながれをり春雷のしてあるひとのそばにいてシュレッダーに書類そそぐやわが早春賦悔い改めもせずに終点春津和野 #俳句 #自由律俳句 #現代俳句 #早春 #早春賦 #春の句 #津和野 #貴婦人号 #春雷 #季語
2023年12月7日 20:39
ふたりして揺れてコスモス陽のなかに うつくしき夜となり囓りかけの林檎 壜に投げ挿す一輪夜の曼珠沙華 秋風に独りを拾うふたりかな 胸の蛍を放つ四畳半冬隣 #俳句 #自由律俳句 #現代俳句 #コスモス #曼珠沙華 #冬隣 #季語 #恋
2023年8月19日 00:32
蛇苺なぜを残して消えたひと 少年やシャツ一枚の夏木立 君と会うそして恋となる雲の峰 軍艦を見に行くと友盛夏なり チェーホフと君に癒やされ夏終わる #俳句 #自由律俳句 #現代俳句 #夏木立 #雲の峰 #チェーホフ #盛夏 #恋
2023年7月13日 00:06
頬杖の司書沈みゆく緑雨かな 透析の叔父や紫陽花雨のなか 捨てられし百合の束あり午後の漂流 ゆうだちは少女の乳房を残しけり 半島やバス来るまでの夏帽子 #俳句 #自由律俳句 #現代俳句 #紫陽花 #司書 #夏帽子
2023年6月1日 17:58
罪と罰読みてしばらく青嵐一匹の朝がはじまるカフカの忌 ※カフカ忌・・・6月3日五月雨の門司でさよなら西東何かが崩れて工事現場に夏の海夕立に直立したる少女の憤怒 #罪と罰 #ドストエフスキー #俳句 #自由律俳句 #カフカ #カフカ忌 #現代俳句 #門司
2023年5月17日 15:04
白妙の君が咲く新緑無人駅激辛の恋の薄暑となりにけり危うき五月赤き口紅赤き旗アイスコーヒー明日なき恋を議論してうそをつきにゆく男 ひるがおのみち #花 #俳句 #自由律俳句 #季語 #現代俳句 #昼顔 #五月
2023年5月9日 10:24
椿が拾う孤独 浅蜊半日の気泡 後朝や花一輪 昼顔は君めいて 椅子にニーチェの影 夕焼けは神の背 #椿 #ルネ・マグリット #俳句 #自由律俳句 #現代俳句 #種田山頭火 #ニーチェ #浅蜊
2023年4月29日 09:09
妻孕む二階のまどを春の雲湾みゆるほどの高さや花城址君がいて庭ひと坪の菫かな海凪にして城下は花の雲ちょっと幸せ朝摘みのレタスみたいな
2023年4月22日 11:48
うすらひがうすわらひしてきえてゆく三月や別れたてのふたりに雨この花も君も見納めそれでいい春風駘蕩妻は臨月京みやげ西向きに乳房のたりと春の海行く春や妻が突然笑い出す #俳句 #自由律俳句 #note俳句部 #レコード #季語 #現代俳句 #シャネル #春の句 #与謝蕪村 #行く春
2023年4月11日 19:34
夕焼けてひとり 厨に妻一輪 今日という倦怠 街にレモンを翳す 月と影と私 夢がめくれて海
2023年3月31日 12:06
マリリンやシャネルの広告春霞さらさらと韻踏む君の舌の春愛憎は円周率のごとし四月のばかレコードのほこりはらいて三鬼の忌参考書にさよならをいう鳥雲に
2023年3月28日 21:36
10字以内の自由律です。「山頭火に遊ぶ-短く、そして鋭く」で山頭火やその他先人の俳句を10字以内にするとどうなるか、という遊びをやりました。そのときのものを再掲します。今回は「したたる(滴る))」をテーマに詠んでみました。「したたる」は言霊を感じさせる動詞です。いろんなものをしたたらせたくなります。ダリの「記憶の固執」という絵をご存知でしょうか。あそこには時計がしたたっています。「滴る時
2023年3月1日 22:48
春立つやすこしゆるめるコルセット菜の花はを車窓に三陸の訛りかな朝市のあまりに安き新ごぼうたわむれに春の乳房を海に見せ眠る蝶ひらがなとなりて彼岸まで #俳句 #現代俳句 #haiku #jhaiku #立春 #俳句連作 #朝市 #今日の1句 #春の句