はねぽよ

カレー女。脳内がスパイスに支配されてから、カレーを軸として世界を見ようとしています。最…

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カレー女。脳内がスパイスに支配されてから、カレーを軸として世界を見ようとしています。最近のnoteは個人的つぶやき多め。 レトルトカレー録インスタもよろしくです。https://instagram.com/bump418yuka?igshid=oz7vpmsh91fj

マガジン

  • 新たな思考の扉を開いてくださりありがとうございます。

    考え続けたいテーマを与えてくれた文章を書く人への敬意を示したいです。

  • カレー的でない徒然

    息をするように文章が書けたらなぁ

  • カレー小噺

    カレーを食べながら頭に浮かぶ色々を、いい感じの分量でまとめてみようかと思います。

  • 美文を生むあなたに感謝します

    あなたの素敵な文章を消化吸収させてください。精一杯の敬意をこめて。

  • 貧乏女子大生のカレー記録

    インスタ映えとは縁遠い、はねぽよのカレー生活を記録しただけのもの。【※インスタに移行しました。】

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インドに「カレー」は無い。

これが結論であり、またすべてのはじまりである。 インドにカレーは無い。億万通りあるスパイスと具材、出汁の組み合わせ。私たちは、それらをすべてひとくくりにして「カ…

はねぽよ
5年前
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20年で変わった「モラトリアム禍」を想う

京都のカルチャー書店・恵文社でのキャリアを経て、自身の書店・誠光社を設立された堀部篤史さん。 堀部さんが書かれたエッセイ『90年代のこと』を読んだ。 90年代を振り…

はねぽよ
2年前
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「オタク」は「大衆」と変わらないんだろうな。

オタクには、以下のような特殊生態があるとおもう。 特定の人やモノにたいする ①強烈な「好き」という熱量、 ②あくなき探究心、 ③仲間を巻き込む力。 自分が愛してや…

はねぽよ
2年前
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カツカレーは煩悩の落とし子。

カツカレーが好きだ。 カレー単体でも十分満足できるほどの量と美味しさがあるのに、そこに揚げたてのサクサクジューシーなカツをのせてしまうという、背徳のこもった贅沢…

はねぽよ
3年前
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#71 魯珈のスパイスチキンカレー。スパイスの偉大さを引き出す女帝カレー。

はねぽよ
4年前
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#70 エスビーカレー曜日。5分で味わえる贅沢家カレー。

はねぽよ
4年前
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#69 コクうま6種野菜カレー。太陽の光を浴びて育ったカレー。

はねぽよ
4年前
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#68 エスビーおいしいカレー。思い出を引き出す香り。

はねぽよ
4年前
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#67 LEE10倍トムヤム風カレー。複雑さは魅力。

はねぽよ
4年前
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#66 カレー職人。刺激は活きるエネルギー。

はねぽよ
4年前
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#65 ハウスとろうま牛角煮カレー。母の味は未知のあじ。

はねぽよ
4年前
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#64 男の極旨黒カレー。シャキッと前を見据える大人になれたら。

はねぽよ
4年前
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#63 カレー南蛮丼。カレーが生んだ時空の歪み。

はねぽよ
4年前
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#62 まるごと野菜カレー。さりげないバランス感が、素敵さのカギ。

はねぽよ
4年前
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#61 銀座チーズカリー。ずるいけど許しちゃうチーズ。

はねぽよ
4年前
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#60 エスビー粗挽きインド風カレー。スパイスはやっぱり世界を変えたのだ。

はねぽよ
4年前
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インドに「カレー」は無い。

インドに「カレー」は無い。

これが結論であり、またすべてのはじまりである。

インドにカレーは無い。億万通りあるスパイスと具材、出汁の組み合わせ。私たちは、それらをすべてひとくくりにして「カレー」と呼んでしまっているのである。

"カレー(Curry)の語源としては、各種スパイスで具材を煮込んだ汁状のもの、即ちインドのタミール語のソースの意のカリ(Kari)から転じたという説や「香り高いもの」、「美味しいもの」という意味で使

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20年で変わった「モラトリアム禍」を想う

20年で変わった「モラトリアム禍」を想う

京都のカルチャー書店・恵文社でのキャリアを経て、自身の書店・誠光社を設立された堀部篤史さん。

堀部さんが書かれたエッセイ『90年代のこと』を読んだ。

90年代を振り返りつつ、その視点から現代の街やカルチャーについて思うことが書かれている。

「インスタ映え世代」の私は、その一文に深く共感してしまった。

わたしは90年代へのあこがれを抱いている。
現代のスタンプラリー的な消費活動ではなく、

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「オタク」は「大衆」と変わらないんだろうな。

「オタク」は「大衆」と変わらないんだろうな。

オタクには、以下のような特殊生態があるとおもう。

特定の人やモノにたいする
①強烈な「好き」という熱量、
②あくなき探究心、
③仲間を巻き込む力。

自分が愛してやまないものに対して
惜しみなく投資し、知識をたくわえ、行動する。

「オタク」の真なる部分は
きっと①と②まで。

③になった瞬間、「オタク」は「大衆」と同じ性質をもち
資本主義の商業システムに取り込まれていくんだろうな〜
って、ふと

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カツカレーは煩悩の落とし子。

カツカレーは煩悩の落とし子。

カツカレーが好きだ。

カレー単体でも十分満足できるほどの量と美味しさがあるのに、そこに揚げたてのサクサクジューシーなカツをのせてしまうという、背徳のこもった贅沢さ。この組み合わせを最初に思いついた人への感謝は計り知れない。

しかし、カツカレーを食べる際、最後の一口がカレーだけになってしまったときの虚しさは嫌いだ。最後の最後で、カツという贅沢が幻想であったかのように感じてしまうからだ。小説の夢オ

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