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テキストまとめ

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書いたテキストです。 文章はしょっちゅう非公開にする為、増減します。
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憧れを行動に移す旅

憧れを行動に移す旅

東京から広島まで、鈍行電車とバスだけで往復したことがある。憧れのつまった、夢を叶えた旅立だった。

高校生の時、ひとり旅をしたいと言って親から許可が下りなかったことがある。説得など全くできずに、結局、新幹線だけひとりで乗って到着駅には親戚のお迎えがあった。できる小学生のひとり旅みたいな過保護さで軽い絶望感が得られた記憶だった。

社会人になり、転職をした。
次の仕事は決まっていたが、無理矢理インタ

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がんばらなかったらその時はその時で

がんばらなかったらその時はその時で

「有料化かぁ〜」

 電話をしている時点で、すでにうなっていました。
 スマホの向こうの相手からの「文章を有料化してみたら?」という提案に。
そんなこと、考えてなかったので。

 文章を書くことは好きで、かつ、そこそこ得意という自負心もある趣味です。自信がなく、ほめられても素直に受け取れない私が、評価されて喜べる能力。己の客観視というバイアスを通さなくてもできると感じられている数少ない事柄。
 で

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ある日の散歩

玄関を出た瞬間、雨の匂い。湿度が高い。過ごしやすい体感。畑や砂地は湿っているが道路は乾いている。
雲が多い。明るい曇り。明暗の差は強くない。
影から出ると意外に暑い。日光を浴びるとじわりじわりと熱が入り込んでくる。ただ汗が吹き出すようではない。長時間の散歩もできそうだ。

オナガは分からない。
間近でヤマバトと目が合い、驚いたように飛ばれる。
細かな枝が落ちている。昨日の崩れた天候の影響だろう。

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★落ち込んでたら人助けになった

★落ち込んでたら人助けになった

 先日、落ち込むことがありました。そんなことないと分かっていつつも、「自分はいらない人間」と言われた気分がほんのりただよっていました。友達に愚痴をLINEで打ち、やけ食いし、「食べられるなら大丈夫!」とエールをもらい、笑顔とため息が同居します。
何かをする気にもなれず、寝る格好・消灯してぼんやりスマホをいじっていました。SNS系統のアプリを開いて流れるコメントの中、見ず知らずの方のSOSの言葉を見

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ただ、「そうなんだ。」と思ってほしい

ただ、「そうなんだ。」と思ってほしい

「家族ってそんなもんじゃないの?実家に帰るって面倒なもの。」数年前、飲食店で友人と話していた折りに家族の話になり、そう言われました。その前の流れは全く覚えていないのですが、実家を避けているといった内容を話したのでしょう。仲の良い友人でも私のあるひとつの価値観は理解しがたいようです。
「家族ってそんなものだよ。」「まだ若いなあ。」実家が苦手。そういうと返ってくる言葉の定番のひとつです。そこには家

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朝の散歩

朝の散歩

このテキストは岸田奈美さんの♯投票に行った日のこと 企画の日記です。

↓岸田奈美さん公式Twitterより

朝、覚醒と睡眠の間を、布団の中でうろうろしていた。あまり朝早くから起きるのもな。いや、5時くらいなら起きて元気に活動できたら理想的だ。でも最近は夜中に起きちゃって睡眠不足だしな。結局、まどろみに負けているだけである。

睡眠と覚醒を浅く繰り返しながら、レースのカーテンから漏れる光の具合を

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春のキレイさを一心に語りたい

春のキレイさを一心に語りたい

今の時期が好きです。様々な種類の花が咲き、緑が色濃くなる季節です。一行表すとパッと簡単ですね。
歩く先々で花壇がにぎわい、街路樹も生け垣も鮮やかなグリーンに染まっている景色は平凡な道路脇でさえ美しいものがあります。

桜が終わればハナミズキ。その次はバラが人目を奪う中で、まだ緑色のアジサイが黙々と開花の準備をしています。ひとつの花が終わっても出番待ちのつぼみが支度中です。
花壇や植木鉢は春

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文章が公式マガジンに載った!

文章が公式マガジンに載った!

 5月31日、私の脳みそは古びたコンピューターになりました。

* * * * * * *

 いつものようにnoteを開くと、赤い数字がペコリ。通知アイコンであるベルマークの上に目を引く赤色で数字が出ています。

 ああ、誰かスキを押してくれたのかな。

 ちらりとタイムラインを見ると、新しく投稿した写真にはハートマークがゼロ。最新の写真に対してではなさそうです。

前の写真かな、どれにだろう?

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宿題ない喜び

宿題ない喜び

時折、宿題の夢を見ます。いつも終わっていません。気分的にはライトな悪夢で、起きたときに、「宿題はない、大丈夫」と自分に言い聞かせます。

どれだけ宿題苦手なんだと、苦笑です。

夏休みの宿題は始めの時期、コツコツ進めます。ですが、途中で続かなくなります。お休みの真ん中は丸々挫折。そして最終盤にヒーヒー後悔の追い込みです。なぜやらなかったを繰り返しながら、ペンを走らせます。提出日にやぶれかぶれ

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寿司屋でフライドポテトを食べた話

寿司屋でフライドポテトを食べた話

飲食店で「それ頼む!?」という商品を注文するのは、どこか背徳的な気分で楽しい。

食べたい欲求が振り払えなくなる時ってありますよね。最近のそれは回転寿司でした。
日程を色々と考え、名案なスケジュールを組めたため久々に行ってきました。

今回は目標があります。テーマ「小さい頃食べられなかった品を選ぶ」。

回転寿司とはいえ寿司屋。私が新勢力の魚でない握りを欲しがろうものなら「せっかくだから

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文章から感情が伝わる(気がする)

文章から感情が伝わる(気がする)

文字で感情は伝わりにくい。それは確かです。

「びっくりした」この言葉だけでは、どんな表情かわかりません。目を見開いて、胸に手を当てて心底驚いた風なのか。びっくりした瞬間は、肩がびくうっと上がったが今は表情なく冷静に見えるのか。情緒が不明です。

声には抑揚や高低など要素があり、メールは電話の情報量に勝てません。視覚から得られる動きや表情といった言外コミュニケーションも加わる対面会話には、さら

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やりたいこと一覧が減らない!

やりたいこと一覧が減らない!

「やりたいこと」を話し始めると止まりません。新発見が待っている未来を想像して、夢を語れます。それに対して「やれたこと」はずっと少ないです。やりたいことがあって、将来ビジョンを描くのは楽しいことです。反面、やりたいことが渋滞を起こして息苦しくなる時もあります。

資格試験も、趣味の勉強も、行ってみたい場所も、読みたい本も、書きたいことも。挙げていたらキリがないくらい、好奇心で目が回りそうです。

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写真や文章を意識すると世界の見え方が変わる話

写真や文章を意識すると世界の見え方が変わる話

文章を描くのが好きです。

楽しい時に、それを残したくて小ぶりのメモ帳に書き付けます。辛い時に、誰かに聞いてもらいたい思いを裏紙にぶつけます。
それ以外にもひとに伝えたい話を文字にして読んでもらえやしないかと、noteを始めました。

写真を撮るのが好きです。

感動する景色を画像で残したくて、カメラをかまえます。咲く花の姿を収集したくて、シャッターを切ります。
記録の意味で始めた写真

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まったくインスタ映えしないパフェを作った

まったくインスタ映えしないパフェを作った

※しょうもない料理話です

パフェ、素敵な食べ物です。幾種類もの果物あるいは甘味が盛り合わせられ、照明もないのに輝いて見えます。スプーンを運びながら、「これ美味しい!」の感動。「次はどれを食べよう」の選ぶ喜び。「これはどんな味かな?」「次は何が出てくるかな?」の期待感。食べる喜びを凝縮したような一品です。

そんなきらめくスイーツが食べたくなりました。作りました。そして失敗しました。

盛り

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