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「マグヌースソンのサガ」よりノルウェー王シグルズ1世(十字軍王)について
12世紀初頭、ノルウェーでは前王〈素足の〉マグヌースの息子たちである異母兄弟三人 (それぞれ母親が違う) が国を分割統治していました。
一番年上がエイステイン、二番目がシグルズ、三番目がオーラヴ。
オーラヴはまだ幼かったため、彼の土地は兄二人が代わりに治めることに。といっても、エイステインは15歳、シグルズは14歳でした。
(オーラヴは早逝したので、後年ノルウェーはエイステインとシグルズが共同統
Bluesky やってます
Twitter の創業者たちが立ち上げた新しい SNS、Bluesky(ブルースカイ)が今月より誰でも登録できるようになりました(以前は招待制)。
私は1か月ちょっと前に登録していたのですが、オープンになったことで幾らか活気が出てきたのと、 X(旧Twitter)でのフォロワーさんとこちらでも繋がれたので、少しずつ投稿数を増やしています。
今は上記のような感じ。
まだフォロワー数も少ないので
文学フリマ京都8、振り返り
2024年1月14日(日)に「京都市勧業館 みやこめっせ」にて開催された文学フリマ京都8に出店しました。
事務局の発表によると、今回の出店数は634、来場者数は3,643名 (来場者2,751名・出店者892名)で、文学フリマ京都では過去最高となったそうです。
うちのサークルに立ち寄ってくださった方の数も、大阪には及ばないものの文学フリマ京都では今回が最も多かったように思います。
作品をお買い上
中世北欧のルーン文字と言葉(古ノルド語)
最初に、北欧5か国の国名を古ノルド語と、その国の現代語表記にしたものを紹介します。
Nóregr Norge / Noreg ノルウェー
Svíþjóð Sverige スウェーデン
Danmǫrk Danmark デンマーク
Ísland Ísland アイスランド
ǫ (o の下に鬚が付く文字)は現代アイスランド語のキーボードにないので、ö で代用することが多いです。
ノルウェー語の N
ヴァイキング時代の窓ガラス
デンマーク国立博物館の X(旧Twitter)で興味深い研究論文についてポストされていました。
「これまで中世の教会や城にしかなかったガラスをヴァイキングは窓ガラスに使っていた」というものです。
窓ガラスは、これまでスカンディナヴィアでは1050年以前につくられていたとは考えられていませんでした。
スカンディナヴィア地域での窓ガラスはキリスト教の普及により教会建築などに使用されたのが最初だと考
文学フリマ大阪11、ありがとうございました!
2023年9月10日(日)、大阪・天満橋のOMMビルにて 文学フリマ大阪11 が開催されました。
私は関西の文学フリマ(大阪、京都)に出店していますが、今回で6回目になります。
ジャンルは 小説 | 歴史・古典、関西の文フリでは数少ない西洋史サークルです。
今年は710出店とのことで、大阪では最大規模の開催。
事務局の発表によれば、入場者数は出店者・来場者あわせて4282人だったそうです。沢山の
文学フリマ大阪11に出店します
2023年9月10日(日)開催予定の 文学フリマ大阪11 に出店します。
開催日時 2023年9月10日(日)11:00 ~ 17:00
開催場所 大阪天満橋 OMMビル2F
入場無料!
NORTHERN SPIRIT のブース
小説 / 歴史・古典 H - 06
嬉しい角席!
入口から近いので、立ち寄っていただきやすいのでは……と思います。
今回は久しぶりに長編新刊を持参します!
全3
10世紀初頭イングランドの薬草・ハーブ
新作小説『The DANELAW』1巻の主人公ヨールンが治療師ということで、その仕事ぶりを細やかに描くにあたり、当時(10世紀初め)の薬草・ハーブについて専門書籍から学ぶ機会を得た。
元々ハーブには興味があり、自分でも育てたりしているものの、今回は10世紀のイングランドに存在した薬草を調べるところから始めなければならず、様々な文献にお世話になった。
とりわけ『西洋中世ハーブ事典』(八坂書房)には
新しいペンネームのこと
この度、文筆活動用に新しいペンネームをつくりました。
以前から漢字を使ったペンネームを考え続けていたのですが、なかなかイメージ通りの名前が思い浮かばなくて(昔使ってた名前は使いたくないし)、長い間ほったらかしにしていました。
それが夏至が過ぎたばかりのある日、ふと思いついたのです。
北方 碧 きたがた あおい
北方はノルド、碧はフィヨルドの水の色 が由来です。
大好きな北欧諸国のなかでもイ
戦士王列伝③ エイリーク・ホーコナルソン
戦士「王」ではないけれど、大好きなヴァイキング戦士の一人、ラーデ(フラジル)の侯(ヤール)エイリーク・ホーコナルソン(Eiríkr Hákonarson)について書きたいと思います。
彼は一時期(11世紀初頭)、ノルウェーの実質的な支配者でした。
同じ名前でもエイリーク血斧王、赤毛のエイリークに較べると知名度が低いですが、ヒョルンガヴァーグの戦いでデンマークとヨムスヴァイキングに勝利し、スヴォル