Eazy43

身近な出来事を中心にパリッとエスプリの利いたホッコリとする文章を目指して投稿しています。

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固定された記事

箱根登山鉄道運転見合せ

箱根登山鉄道が大雪のために運転見合せになった時に撮った写真です。 箱根の山の中で足止めされて大変でしたけど、雪景色がキレイだったことはよく覚えています。 #写真

Eazy43
3年前
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菜の花〜リプライズ〜

ゴールデンウイーク明けの代々木公園に薔薇の花が咲いていました。 それも綺麗です。それでも菜の花が好きです。街角にフラリと立ち寄れる場所にあって、紅や白ではない黄…

Eazy43
2日前
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「桜の樹の下には」の読書感想文

梶井基次郎著「桜の樹の下には」を読みました。 偶然立ち寄ったカフェの本棚に懐かしい漫画「イティハーサ」と同じ棚に置いてあり、つい手を取りました。 主人公が述べる桜…

Eazy43
7日前
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小田原の街歩き〜リプライズ〜

小雨の日の小田原の海岸には不思議な雰囲気があります。写真を撮ると陰のある写真が普通に撮れます。 青空に大きな雲がひとつ、ふたつあるのが理想ですけど、なかなか上手…

Eazy43
7日前
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東京スケッチ2〜東京ピククニック〜

フリーライブは終わりました。藤原さくらさんは予想以上に良くて、森山直太朗さんは貫禄がありました。そして、U―zhaanさんは本当に不思議な音でした。いつの間にかドーピ…

Eazy43
8日前
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束の間の休息〜プラトロス〜

平日の午後のカフェに客はいなかった。マナミは自分のためにコ-ヒ-を淹れてカウンタ-で本を読み始めた。アンティ-ク調に調えられた店内で額縁の中のテディ・ベアは今日…

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8日前
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大切な距離

ある夜、仕事帰りに公園のの中でピンク色のジャージを着て中国拳法の演舞の練習をしている女性がいた。その人は両手を身体の前で合わせて、呼吸を整えてから街灯の薄明かり…

Eazy43
9日前
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東京スケッチ〜東京ピクニック〜

東京を象徴するようなポスターを見つけました。 誰もがいちどは通る道。ある意味で目玉だらけの街です。 東京を歩いていると想像力を絞り出して物語を創るよりも、周囲で…

Eazy43
9日前
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申し訳ない気持ち

彼は図書館でレイモンド・カーバー著「Careful(注意深く)」を読んでいた。その時に彼は背中で何かが這いずる回るような感覚に気付いた。 彼は代々木公園の花壇の縁に座っ…

Eazy43
10日前
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酔っ払いの戯れ言〜リプライズ〜

酒を買う。今日はクリスマス・イブだ。ケンタッキー・フライドチキンを手土産にして、ビルの裏手に回る。人通りは無い。、他人の視線から上手に逃げられる。故障して「使用…

Eazy43
11日前

西沢渓谷

春の西沢渓谷を散策しました。 水辺の散歩道は気持ちよく、羽虫もノンビリとしています。 遊歩道には鎖場もありました。 滝もありました。 ビミョーな岩もありました。…

Eazy43
11日前
5

「ぼくが電話をかけている場所」の感想文

レイモンド・カーバー著、村上春樹訳「ぼくが電話をかけている場所」を読みました。 この作品は村上春樹さんの改題で「短編集の白眉ともいうべき見事な作品である。」、「…

Eazy43
12日前
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岩場から墓場への道

御前山の山頂からの下った先は墓場だった。細い登山道に貼り付くように尖った岩場を慎重に下った。登山道を示すために張られたロープが頼りだった。片手でロープ、空いた手…

Eazy43
12日前
2

投稿を続ける理由

小説は空想の産物です。しかし、事実から飛躍して、地に足がついてないと描いていても面白くないはありません。例えば会話が出来る猫の物語のために近所の野良猫に近づきま…

Eazy43
2週間前

味わいと薫り

最近は小説モドキの文章をよく書きます。そこで気がついた事。実際にあった人物をモデルにした登場人物は描いていて面白い。自分の想像で作り上げたモノはツマラナイ。時間…

Eazy43
2週間前
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大切な場所〜リプライズ〜

満天の星空の下で缶チューハイで乾杯した。ヒロミはスマホを観ながら笑っていた。「ツイッターのコメント欄が炎上しているよ。読んでみなよ。」と彼女は城山に方にスマホの…

Eazy43
2週間前
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箱根登山鉄道運転見合せ

箱根登山鉄道運転見合せ

箱根登山鉄道が大雪のために運転見合せになった時に撮った写真です。

箱根の山の中で足止めされて大変でしたけど、雪景色がキレイだったことはよく覚えています。
#写真
#箱根
#登山鉄道
#雪景色

菜の花〜リプライズ〜

菜の花〜リプライズ〜

ゴールデンウイーク明けの代々木公園に薔薇の花が咲いていました。

それも綺麗です。それでも菜の花が好きです。街角にフラリと立ち寄れる場所にあって、紅や白ではない黄色が好きなんです。それには他の色にはないユーモアがあります。

強面のブルドッグが海をバックに菜の花に囲まれると優しく見えます。菜の花には薔薇よりも優しい薫りがあります。
英語で「ゴールデンウイークの思い出を話すためのティップス」がメール

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「桜の樹の下には」の読書感想文

「桜の樹の下には」の読書感想文

梶井基次郎著「桜の樹の下には」を読みました。
偶然立ち寄ったカフェの本棚に懐かしい漫画「イティハーサ」と同じ棚に置いてあり、つい手を取りました。
主人公が述べる桜の樹の下の話はとてもグロテスクです。しかし、彼が溪でみた光景は自然の法則に従った当たり前の光景です。それに他人とはかなり違う印象を持ちながら、その経験によって彼は他人の和の中に入っていけると述べています。主人公が溪でみた光景の印象を説明す

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小田原の街歩き〜リプライズ〜

小田原の街歩き〜リプライズ〜

小雨の日の小田原の海岸には不思議な雰囲気があります。写真を撮ると陰のある写真が普通に撮れます。

青空に大きな雲がひとつ、ふたつあるのが理想ですけど、なかなか上手くいきません。
この場所は風が気持ちいいので何もやる気が起きなくなります。しかし、この場所に留まるわけに行きません。重い腰を上げて、鴨宮方面に向かって歩きました。鴨宮駅近くの閑静な住宅街の中に目当てのバナナ専門店があります。

鴨宮店だけ

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東京スケッチ2〜東京ピククニック〜

東京スケッチ2〜東京ピククニック〜

フリーライブは終わりました。藤原さくらさんは予想以上に良くて、森山直太朗さんは貫禄がありました。そして、U―zhaanさんは本当に不思議な音でした。いつの間にかドーピングをしないと音楽を楽しめなくなっていました。

お酒の匂いだけで気持ち悪くなっていたのに立派な不良品に育っています。正直に言います。お酒は全く飲めません。しかし、これはミニボトルですから酔いません。六本木の交差点を青信号が点滅してい

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束の間の休息〜プラトロス〜

束の間の休息〜プラトロス〜

平日の午後のカフェに客はいなかった。マナミは自分のためにコ-ヒ-を淹れてカウンタ-で本を読み始めた。アンティ-ク調に調えられた店内で額縁の中のテディ・ベアは今日も笑顔で見守ってくれる。ページをめくりながら、遠い歴史の彼方に消えた王国ノバルディアについて考えていた。その本には女王クリニクスに仕える歴史家と密偵について記録されいた。

~プラトロスの日記~
私は忙しい合間を縫って郊外の海岸に出掛けてい

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大切な距離

大切な距離

ある夜、仕事帰りに公園のの中でピンク色のジャージを着て中国拳法の演舞の練習をしている女性がいた。その人は両手を身体の前で合わせて、呼吸を整えてから街灯の薄明かりの中に突きを繰り出した。突風のような速さで下段蹴り、腰を落として脚払い、後ろに飛び上がって、正拳突きの構えをしてから、私の眼には映らない誰かと向き合っているようだった。美しかった。もし、いつも通りにその公園の砂場を横切るように自宅に迎えば自

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東京スケッチ〜東京ピクニック〜

東京スケッチ〜東京ピクニック〜

東京を象徴するようなポスターを見つけました。

誰もがいちどは通る道。ある意味で目玉だらけの街です。

東京を歩いていると想像力を絞り出して物語を創るよりも、周囲で起こったことを積み重ねた方が描いていて、面白い事がよくあります。歩けば極上のフィクションに当たります。

神秘的、寓話的、空想の世界が目の前にあります。結局、明日も東京を歩きます。 #街歩き #エッセイ #休日の過ごし方 #写真

申し訳ない気持ち

申し訳ない気持ち

彼は図書館でレイモンド・カーバー著「Careful(注意深く)」を読んでいた。その時に彼は背中で何かが這いずる回るような感覚に気付いた。
彼は代々木公園の花壇の縁に座って、お弁当を食べた。そのときにの背中の中に小さな虫が洋服の中に這入ったのだろうと彼は思った。図書館に移動して、図書館で本を読み始めるまでは全く気付か無かった。
「移動中に気が付かないのだから小さな虫だろう。」と彼は思った。大した問題

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酔っ払いの戯れ言〜リプライズ〜

酔っ払いの戯れ言〜リプライズ〜

酒を買う。今日はクリスマス・イブだ。ケンタッキー・フライドチキンを手土産にして、ビルの裏手に回る。人通りは無い。、他人の視線から上手に逃げられる。故障して「使用中止」の張り紙が貼ってある送水口と薄汚れたベンチで仕事帰りのオジサンが迎えてくれる。ホコリだらけのバックパックがベンチの足元に無造作に置かれている。工事現場の交通案内で使われる指示棒がアンテナみたいに突き立っている。オジサンは今日もゴキゲン

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西沢渓谷

西沢渓谷

春の西沢渓谷を散策しました。

水辺の散歩道は気持ちよく、羽虫もノンビリとしています。

遊歩道には鎖場もありました。

滝もありました。

ビミョーな岩もありました。

西沢渓谷では樹木、岩石、水流が自然の法則に従って結びつけられています。
モーツアルトを音楽の授業以外で楽しむ音楽だと教えてくれたギタリスト布袋寅泰さん、詩の世界の扉の場所を示してくれた峯澤典子 さん、翻訳が原文の世界を拡げること

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「ぼくが電話をかけている場所」の感想文

「ぼくが電話をかけている場所」の感想文

レイモンド・カーバー著、村上春樹訳「ぼくが電話をかけている場所」を読みました。
この作品は村上春樹さんの改題で「短編集の白眉ともいうべき見事な作品である。」、「これから読みつがれていく作品のひとつになるだろうと思う。」と紹介されています。しかし、初めて呼んだときの感想は「他の作品のほうが面白い」でした。そこで翻訳と原文を2回ずつ読んでみて、気が付きました。これは喪失の物語だと思います。
アルコール

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岩場から墓場への道

岩場から墓場への道

御前山の山頂からの下った先は墓場だった。細い登山道に貼り付くように尖った岩場を慎重に下った。登山道を示すために張られたロープが頼りだった。片手でロープ、空いた手で尖った岩を包み込むように握った。右足で岩を踏みつけて、安定していることを確認できたら、慎重に左足を進行方向の足場が確保できそうな岩に移動する。それをひたすら繰り返した。山道から舗装された道路に辿り着いた時に線香の薫りに気づいた。城山はホッ

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投稿を続ける理由

投稿を続ける理由

小説は空想の産物です。しかし、事実から飛躍して、地に足がついてないと描いていても面白くないはありません。例えば会話が出来る猫の物語のために近所の野良猫に近づきます。

恐ろしい顔で睨まれました。写真だけは撮らせてくれました。それでも直ぐに飽きてしまったようです。こちらから顔を背けてしまいました。

これらの経験からは何も得られません。最近も、「ショットガンでテレビを撃ち抜こうとする男とそれを落ち着

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味わいと薫り

味わいと薫り

最近は小説モドキの文章をよく書きます。そこで気がついた事。実際にあった人物をモデルにした登場人物は描いていて面白い。自分の想像で作り上げたモノはツマラナイ。時間の経過によって磨き上げられた現実の人物は短時間で捩じ上げられたキャラクターよりも深みがあって面白いと思っています。
駅の片隅にあった公衆電話。スマホが普及した現在はほとんど使用されることはありません。

全体的に色褪せて、「取り扱いについて

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大切な場所〜リプライズ〜

大切な場所〜リプライズ〜

満天の星空の下で缶チューハイで乾杯した。ヒロミはスマホを観ながら笑っていた。「ツイッターのコメント欄が炎上しているよ。読んでみなよ。」と彼女は城山に方にスマホの画面を向けた。著名人の離婚報告には「卒業します」と書かれていた。そのコメント欄には「敵前逃亡だろう!」、「卒業ってナニ?中退だろ!」等々のコメントを読みながら城山も思わず笑ってしまった。
「やり方が間違っているよ。」と彼は笑いながら雑居ビル

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