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山田亮一が2023年に「若者のすべて」を歌っている、それだけで泣いていい理由になりませんか?

山田亮一が2023年に「若者のすべて」を歌っている、それだけで泣いていい理由になりませんか?

「考えすぎて馬鹿になって、発狂しすぎて普通になって…」

何度、聴きながら泣いたことだろうか、ハヌマーンの「若者のすべて」。今や音楽の教科書に載る夏ソングの定番、フジファブリックの「若者のすべて」ではない。後者をきらきらと形容するなら前者は確実にざらざら、ハヌマーンは僕の10代に色濃く残っているバンドだった。2004年結成、2012年解散。今26才の僕はリアルタイムでは聴けていない。それでもフロン

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人生フラフラロンドン日記 ~Week 71~

人生フラフラロンドン日記 ~Week 71~

ロンドンに来てから71週間が経過。この週をどう書くか悩んでいたら、いつの間にか1ヶ月以上も更新を止めてしまっていた。ここからは簡素に沢山書いていくつもりだ。本当です。一度止めてしまうと、なかなか復帰できないことを思い知らされている。これだけはロンドン生活のデイリーワークだから、もう止めちゃいけないとn回目の近いを立てている。しばしお待ちを。

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大好きなBlack Country, New Roadというバンドと続いていく物語

大好きなBlack Country, New Roadというバンドと続いていく物語

愛してやまないBlack Country, New Road(以下BC,NR)のインタビューがmusitにて公開されました。僕は質問案を担当、文と編集はベストフレンドの星野 (@karasuzoku_)がやってくれました。musitでは昨年7月以来となる2回目のインタビューです。

僕が初めてBC,NRを観ることが出来たのは昨年の夏のことでした。日本を離れ、イギリスに来てから半年近くが経ちましたが

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かなしさはトマトソースと煮詰めて - 星野源「そしたら」と僕の話

かなしさはトマトソースと煮詰めて - 星野源「そしたら」と僕の話

今や時代のポップシンガーになった星野源さん。一昨年、彼が紅白歌合戦で披露した「不思議」は言わずもがなだが、不思議のシングルに収録されているカップリング曲が僕は大好きだ。

それが文頭で歌詞を引用した「そしたら」である。もともとはラジオ番組『バナナムーンGOLD』を担当するお笑い芸人、バナナマン日村さんの誕生日企画で作られた楽曲だったそうだ。あまりのその反響に、カップリング曲に選んだと星野源さんも自

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「何聴いてるの?」 - 2023年1月

「何聴いてるの?」 - 2023年1月

なんで3月に公開してんねん

Spotifyの視聴経歴が分かるアプリ、Spotistatsからその月の再生ランキングの30位内の10曲を選んでいる。1月リリースの作品には(新譜)(新曲)を付けている。

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1. バイバイ / 礼賛 (新譜)

予想以上にラランドのサーヤが上手すぎて何も言えなくなってしまったバンドこと礼賛。サーヤのTENGAラッ

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「何聴いてるの?」 - 2022年12月

「何聴いてるの?」 - 2022年12月

あまりにも遅過ぎた音楽日記。12月はクリスマスがあったり、東京に帰ったりと盛り沢山の日々だった。色々な場所に行って、色々な人に会って、色々なことを考えて、そんなことが「聴く」という行動に色をつけていることが分かった月。年が明けてすっかり1月、それでもクリスマスソングが大好きだからもう既に聴いている。

Spotifyの視聴経歴が分かるアプリ、Spotistatsからその月の再生ランキングの30位内

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「何聴いてるの?」 - 2022年11月

「何聴いてるの?」 - 2022年11月

気づけば12月も中盤戦。早めに書けてよかった11月の音楽日記。そろそろ2022年のAOTYも考えたい。年末にちゃんと文章にできれば。大体リストアップしたけど、まだまだ何があるか分からない。相変わらずの音楽ばかり聴いている生活。

Spotifyの視聴経歴が分かるアプリ、Spotistatsからその月の再生ランキングの30位内の10曲を選んでいる。11月リリースの作品には(新譜)(新曲)を付けている

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やりすぎた天使とサマーボーイ

やりすぎた天使とサマーボーイ

冬だから夏が恋しくなるのか、それとも夏がやっぱり特別な季節なのか。ドレスコーズが『戀愛大全』をリリースしたのは、季節が変わった10月の終わりのこと。夏をテーマに「架空の短編映画のサウンドトラック」がコンセプトの今作で、M3「やりすぎた天使」を聴くたび思い出すのは、夏に無敵感を感じていた大学生の時のことだった。

志磨遼平が歌う「遊んでいるばっかで イッツオーケー」な毎日。口を開けば「金がない」の大

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「何聴いてるの?」 - 2022年10月

「何聴いてるの?」 - 2022年10月

そろそろ今年のAOTYでも考えるかと思ったら、今年の前半に何を聴いていたのか忘れてしまった。これからは実験的に「毎月よく聴いていた曲」と「何で聴いていたのか」を雑記としてまとめておこうと思う。タイトルは何となく『リリィ・シュシュのすべて』のセリフから取った。

Spotifyの視聴経歴が分かるアプリ、Spotistatsから、その月の再生ランキングの30位内の10曲を選んでいる。10月リリースの作

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Glastonbury Festivalミニ備忘録

Glastonbury Festivalミニ備忘録

3年ぶりの開催になったGlastonbury Festivalに行けてしまったので、その時に観た23アーティストの一口メモを書きました。本当に至る所にステージがあるので、フラりと観たアーティストは除いてます。フェスの雰囲気や特色はmusitさんで記事を書かせていただいております。そちらもよければ。凄まじく広いです。多分想像の8倍ぐらいは広いと思う。

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Rex Orange Countyに会えてしまった

Rex Orange Countyに会えてしまった

「明日Rexのポップアップあるらしいよ。」と友達から聞いた。

Rexとはご存知、UK稀代のポップソングメーカー、Rex Orange County(以下、Rex)。全米ビルボードチャートで3位を獲得した前作『PONY』から約2年ぶりとなる新作『WHO CARES?』を今月の11日にリリースした。

今でこそ大好きなRexだが今思うとかなり遠回りな出会い方をした気がする。僕は彼が躍進するきっかけと

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