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愛情

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記事一覧

ぞうさん、カメさん

ぞうさん、カメさん

日本語では動物にも敬称をつける。
これはとても正しいと思うのだ。

今まで生きて来て、動物を自分より目下の者だと思った事は、多分、無い。
自分と同列の者、時には自分より目上の人だと思ったりする。

小さい頃からずっと家には犬や猫が居た。

小学生の頃家に居た大きな犬とは大の仲良しだった。
ブラボーという名前だった。
近所に住んでいたアメリカ人が飼っていた犬なのだけれど、アメリカに帰る事に
なって我

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奇跡の星に住む動物たち      大脳辺縁系

奇跡の星に住む動物たち 大脳辺縁系


以前、シマリスを飼っていたことが有ります。

シマリス りゅうのすけ のページはこちら
https://r4.quicca.com/~kawai/kawai/ryunosuke/ryutop.htm

ずっと出しっ放しにはしなかったけれど、結構多くの時間、

ゲージから出して部屋の中で遊ばせていました。

出かける時はゲージに入れていたのだけれど、

ある日帰宅すると、りゅうのすけがダーーーっと

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愛国

愛国

日本国紀で大伴部博麻(おおともべのはかま)について読んだ時、

自然と久松五勇士を連想した。

まずは簡単な説明。

大伴部博麻は飛鳥時代の兵隊さん。

特に身分が高いとかではない、一般庶民。

詳しくはググってもらうとして、要するに、彼は戦争で捕虜となって唐に居た。

唐が日本を攻めるという噂を聞き、それを日本に知らせなくてはと、

自分を奴隷として売って、その金を遣唐使として来ていた日本人に渡

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サバンナワゴン

サバンナワゴン

今日の夷隅川河口、天候は晴れ、北の風オフショア、波の高さは腰

なんていうサーフィン情報を聞いてから千葉へ向かったのだった。

昔、自分はサーファーだった。

クソ下手なサーファーだった。

毎週日曜日は千葉へ行くのだった。

あの頃は土曜日なんて、休みでもなんでもない平日だった。

金も無いのにボロいワゴンを持っていたのだった。

月賦で買ったボードとウェットスーツも持っていたのだった。

片岡

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大御心と大御宝

大御心と大御宝

先週、体調悪くて仕事を休んで寝ていたので、「天皇の国史」を読了した。

分厚い本で、湯船に浸かって読んでいると重くてしんどかった。

しかしまあ、竹田さんの力作だと思います。

初代の神武天皇は今から2600年くらい前に即位した(と、日本書紀には書かれている)。

良く言われるのは、最初の数代の天皇は実在しなかったのではないか、という事だけれど、

それは、その頃の天皇が160歳まで生きた計算にな

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運命の出会い

初めてハシビロコウという鳥を見たのは何年か前、

「絶対に動かない鳥」と紹介されていた記事に添えられていた静止画だった。

見てすぐ思ったのは、「なんだか、自分より目上の人みたい」だった。

自分の思ったのは間違いではなかった様で、ハシビロコウは「先輩」とも呼ばれている。

見る人によっては怖いと思うであろう威厳の有る面構えをしたこの鳥は、

確かに怖いと思っても不思議ではない目力を持っている。

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夜の国道135号線とネコの話

夜の国道135号線とネコの話

20代の頃、自分はクルマ小僧でした。

ぜってぇクルマしか乗らねぇ、電車なんかぜってぇ乗らねぇ、

とか言ってた覚えが有ります(笑)

高校生の時から働いていたので、何故か18歳の時には既に車を買って持っていたのでした。

といっても、クッソ安い中古車でしたが、、、、。

クッソボロい車で、しょっちゅう故障したので、

ほとんど自分で修理したりなんかしていて、いつも手が真っ黒だった覚えが有ります。

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死がふたりを分かつまで

愛する人の、その時って

ほんとに心から愛する人が居る人は、きっと、その人が死んでしまったら、と、一度は考えた事が有るんじゃないでしょうか。

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今けーったよ

今帰宅したこの男、左官業を営む 長兵衛さん、

職人だから、まじめに働けばそこそこい いお金を稼げるのに、

酒と博打で身を持ち崩し、家賃滞納、支払い延滞、借金で どうしても

暮れを乗り切れなくなってしまいました。

それを見かねた娘のお久、まだ17歳ですよ、

お久は、自分から吉原の遊郭に行っ て、

女郎になるからそのお金をおとっつあんにやって欲しいと言うのでした。

それを知った長兵衛さん

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仏壇の小引き出しの中に

青貝師、

という職業が有ったのですね。

刀などの装飾をするのだそうで、螺鈿だの漆だので、装飾したんでしょうか。

六郎太夫(ろくろだゆう)という青貝師が、娘の梢(こずえ)の為に、

刀を売ろうとした話が有ります。

源平の時代のことです。

娘のムコさんが平家打倒の為に挙兵する軍資金を援助しようと、

刀を売ってお金を得ようと考えたのです。

六郎太夫は、娘を伴って、平家の武士、大庭三郎のとこ

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箍が外れる

タガがはずれる、という言葉が有るが、うまいこと言うもんだ。

タガというのは、樽や、桶などの周りに、竹や銅で作ったものを巻いてある、あれだ。

板を何枚も組み合わせて円形にし、その周りにタガを巻いて押さえるのだ。

タガが外れると板がバラバラになってしまう。

人間にもタガが必要だ。

人間のタガは道徳ではないだろうか。

人のいやがることをしてはいけない、盗んではいけない、
卑怯なふるまいをして

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信頼

「生きもの」、が死ぬ瞬間を見たことがあるのは3回だけです。

おばあちゃんのとき、

子猫のとき、

りゅうのすけのとき、、、。

その瞬間、力が抜けるからなんでしょうか、小さく口を開いて、

ハァーーっと息をはく様に見えます。

まるで、口から魂が抜けて天に昇っていくみたいな感じがします。

りゅうのすけの時は、ずっと俺の手の中にいました。

大好きなリンゴジュースで口を湿らせてあげたり、話しか

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2階建ての脳の1階部分だかなんだか

2階建ての脳の1階部分だかなんだか

広島県大久野島のウサギの動画が話題ですね。

もうたまらんですね、俺もウサギまみれになってみたい~。

子供の頃からずっと、動物が好きで好きでたまらないんですねえ。

小さかった頃、自分の家がまだ破産前で、大きなお屋敷に住んでいたんですが、

庭に有った犬小屋が、庭付き1戸建てみたいな造りになっていたんです。

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