マガジンのカバー画像

日々の記録。

5
日記みたいなものたち
運営しているクリエイター

記事一覧

降り注ぐ光のようなもの

降り注ぐ光のようなもの



"光のようなもの"

あの頃はなんだって自分は何でもできると思っていたのだろうか。今は何もできないような気がしてしまうのは、色んなことを知って気づいてしまったからなのだろうか。

溢れかえる情報やインターネットの波に埋もれた沢山の光のようなものが、私の中から、指先から、声から、目の奥から…全て流れ出てしまったかのようだ。

綺麗なものを見たとき、人々は心をふるわせる。振動が大きなエネルギーとな

もっとみる
心のなかの穴の話。

心のなかの穴の話。

どうやら私の心の中は、たくさんの穴が空いているらしい。

それは突然ぽっかり穴を空けるのではなく、
すでにいくつか空いた穴に気づいたら落っこちているようなものだ。

「穴なんて空いてない。」

そう思って歩いていると、たちまち落っこちてしまう。
これはなかなか難しい。

自分は穴なんて空いてないと思っている。
そして、落っこちるとしたらいきなり目の前で穴が空いたと思っていた。

昔から、その穴の

もっとみる
いつか終わりが来る日を。

いつか終わりが来る日を。

いつか終わりが来る日を分かっている。

それは幼い頃、父がお椀に取り分けてくれた夜食の即席ラーメン。
泣いて帰ってきた私にプレゼントして履かせてくれた、緑色のランニングシューズだとか。

いつかみんな居なくなってしまう。結局。
この世界から。

そんな事はいつだって分かっているようで分からない。だけれど、ふとした瞬間、私は気づいてしまう。

今は自分で夜食の即席ラーメンを作って食べれる事や、自分自

もっとみる
花束を送ること。

花束を送ること。



私はキャンバスになんて
なりたくなかったんだ、
私は”色”になりたかったんだ。

雨が降った日
夏の残像を見つけた

久々に降り立った駅
幾つもの思い出を残して

花束を送ることは

ごめんねとさよならの意味

それとも祝福でしょうか

いなくなることへの祝福

よかったね
ばいばいは言えない
さよならだって言ったら
続きがなくな

もっとみる
自分を写真に残す(遺す)という事。

自分を写真に残す(遺す)という事。

桜の前、自撮りをする私。
桜の前、桜とともに写真を撮られる私。

桜の散る中、それらと共に私は必死に何かを残そう(遺そう)としている。

美しいものを見た時、写真に撮りたいと思ったのはいつの事だっただろうか。
幼い頃に山登りをして、父のカメラのレンズバッグを交代で持ち歩いていた頃から。いや、公園のブランコで落っこちて泣いてたあの頃から、いや、もっともっとカメラや写真というものはもっと自分の近く

もっとみる