Shuzo

28歳、流浪人 世界一周やらお遍路やら 学生時代から行きたいところに行っています 日記…

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28歳、流浪人 世界一周やらお遍路やら 学生時代から行きたいところに行っています 日記に書いていたストーリーを書き起こし中。

記事一覧

弾丸にゃんこ

「東京に遊びに行くよ。」 ある夏、南米の地で僕を狂わせ 忘れ難い想い出をもたらしてくれた ブラジル人の女の子から連絡がありました。 当時またまた岡山の僕の下宿に プ…

Shuzo
7日前
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一家大騒動

元旦もフラフラ~と宿の近所歩いてたら 顔見知りのお兄さんやらお姉さん、 朝からスピーカーを使い、爆音で 音楽を流し、踊っていました。 そして元旦お祝いの食事に 誘っ…

Shuzo
2週間前

夏の年末

恋人達が寄り添い合うクリスマスに バイトに勤しみ クリスマスが終わると「夏」を 求めて南に飛びました。 ひんやりとして 心身の冷えから人恋しくなる空気から一転、 この…

Shuzo
1か月前
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始点

僕らがたどり着いたのは ベトナムの首都ハノイ。 ホアンキエム湖の周りを散歩したり シクロと呼ばれる、 自転車の前方部分に乗客を乗せる荷台のついた チャリンコタクシー…

Shuzo
1か月前
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穏健

夜行バスで僕らがたどり着いた町は 「ホイアン」。 ベトナムの中部に位置するこの街は 世界遺産に登録されています。 かつて国際貿易港として繁栄し 日本人街も形成されて…

Shuzo
1か月前
2

泰然

東南アジア弾丸旅は 3ヶ国目ベトナムにたどり着きました。 ここで相棒、はるきゃんの ビーチサンダルの緒がちぎれる(笑) そして2人で夜の公園にて 「ダーカウ」と呼ばれる…

Shuzo
2か月前
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観点

バスに乗り シェムリアップからやって来たのは カンボジア二つ目の都市にして 首都「プノンペン」でした。 プノンペンは旅中に会った日本人の オススメで 'Lovely Jubblly…

Shuzo
2か月前
1

晴天

シェムリアップに着いた私達は バスターミナルから 宿に連れていってもらったお兄さんに 1人50$で2日間、色々なところに 連れていってもらうことに。 初日は まず「ベン…

Shuzo
2か月前
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頂点

東南アジア、 旅のメインイベントのひとつ、 フルムーンパーティー。 僕たちは「コ・パンガン」と呼ばれる島で このパーティーに参加しました。 ビーチ全体がナイトクラブ…

Shuzo
3か月前
1

原点

時は遡り約9年前の春。 大学生になり初めての春休みを迎え 高校時代の友人「はるきゃん」と 2人で東南アジアをバックパックと共に 周遊することに。 当時19歳の私、 日本か…

Shuzo
3か月前
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大阪のとある日

6年前の季節は冬。 クリスマスが近づいてきて、世間が 浮き足立つ12月中旬。 ポーランドからワーキングホリデーで やってきていた 僕の友人プッシュが 大阪のゲストハウ…

Shuzo
3か月前
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小さな恋のうた

次の日の僕の目を覚まさせたのは 例の子からのLINEでした。 友達としてしかみれない。 まぁそうだろうなぁ 薄々感じてました。 事情を伝えると笑う げんちゃんと健明…

Shuzo
4か月前
2

夜明けのハイウェイ

免許取得したばかりの旅の相棒、健明。 そしてペーパードライバーの僕。 運転の練習も兼ねて 以前岡山の備前へ共に行った げんちゃんと3人で 今度は長距離、山口県への 旅…

Shuzo
4か月前
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みかんと緊張感

3日目 明け方に、お遍路で歩いていた時に お接待をしていただいた カフェダイニング「Duce」で 仮眠をとり、モーニングを頂いて 出発しました。 ポーランドから来た友人…

Shuzo
5か月前
2

流れ星

お遍路を歩き終えて2ヶ月ほど たった頃。 僕と海くんは「お礼参り」と称して お遍路でお世話になった人達に 会いにいく旅を計画しました。 今度は歩きではなく車で(笑) …

Shuzo
5か月前
6

唐紅の

木々も色とりどりに装ってきた 11月。 またもやポーランドの旅人 プッシュが僕の家を訪ねてくれました。 そして岡山から、僕の実家のある京都 目指してヒッチハイク。 山陽…

Shuzo
5か月前
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弾丸にゃんこ

弾丸にゃんこ

「東京に遊びに行くよ。」
ある夏、南米の地で僕を狂わせ
忘れ難い想い出をもたらしてくれた
ブラジル人の女の子から連絡がありました。

当時またまた岡山の僕の下宿に
プチ居候をしていたポーランド人の旅人、
プッシュと共に
考えます。
「遠いなぁ」
なんとなく岡山から東京への夜行バスを
調べてみると
3200円。
「え、そんなもんで東京までいけんの?」
気づけば購入ボタンを
クリックしていました。

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一家大騒動

一家大騒動

元旦もフラフラ~と宿の近所歩いてたら
顔見知りのお兄さんやらお姉さん、
朝からスピーカーを使い、爆音で
音楽を流し、踊っていました。
そして元旦お祝いの食事に
誘っていただきました。
有難い。
フィリピン料理は油っこく
なんというか「茶色っぽい料理」が
多いですが
ガッツリと食べたい人にはもってこい。
お腹いっぱい食べさせて頂きました。

温かい国で暖かい正月を迎え
素敵な出逢いに恵まれた
ボラ

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夏の年末

夏の年末

恋人達が寄り添い合うクリスマスに
バイトに勤しみ
クリスマスが終わると「夏」を
求めて南に飛びました。
ひんやりとして
心身の冷えから人恋しくなる空気から一転、
この飛行機の扉をくぐった瞬間から
顔にべたっと貼り付く熱気。
「東南アジア、来たで~。」

僕の姉が住んでいたフィリピン、
マニラに住んでいた彼女を訪ね、
数日間、素敵なマンションで
だらだらさせてもらった後
姉の薦めもありボラカイ島に向

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始点

始点

僕らがたどり着いたのは
ベトナムの首都ハノイ。
ホアンキエム湖の周りを散歩したり
シクロと呼ばれる、
自転車の前方部分に乗客を乗せる荷台のついた
チャリンコタクシーに初めて乗りました。
かつてのフランスによる統治時代の名残、
西洋風の教会もあり
東南アジアの雑多な街並みに
響き渡る鐘の音が
「ハノイ」特有の雰囲気を
醸し出していました。

翌日向かったのは
兼ねてからいきたかった場所、
ベトナム

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穏健

穏健

夜行バスで僕らがたどり着いた町は
「ホイアン」。
ベトナムの中部に位置するこの街は
世界遺産に登録されています。
かつて国際貿易港として繁栄し
日本人街も形成されていたとか。
昔々、ホイアンで日本人街と中国人街を、
繋いでいたのが橋が、
ホイアンの観光名所のひとつ、「来遠橋」、
通称「日本人橋」です。
入場チケットが必要と、事前情報で
知っていたのですが
チケットオフィスのような場所もなく
なんか

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泰然

泰然

東南アジア弾丸旅は
3ヶ国目ベトナムにたどり着きました。

ここで相棒、はるきゃんの
ビーチサンダルの緒がちぎれる(笑)
そして2人で夜の公園にて
「ダーカウ」と呼ばれる
「蹴鞠」のような
しかし、鞠ではなく羽子板の羽のようなものを
地面に落とさないように蹴りあげる
遊びに参加しました。
そこで僕がタイで買った薄い生地のズボン、
知る人ぞ知る「タイパン」が
股から裂ける(笑)
ビーサンに、パンツ。

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観点

観点

バスに乗り
シェムリアップからやって来たのは
カンボジア二つ目の都市にして
首都「プノンペン」でした。

プノンペンは旅中に会った日本人の
オススメで
'Lovely Jubblly Villa'というホステルへ。
プールやビリヤード台もあり
欧米のバックパッカーで賑わっていました。
そして毎晩開かれる
ダーツ大会にも参加しました。

プノンペンでトゥクトゥクに乗って
向かったのは
「キリング・フ

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晴天

晴天

シェムリアップに着いた私達は
バスターミナルから
宿に連れていってもらったお兄さんに
1人50$で2日間、色々なところに
連れていってもらうことに。

初日は
まず「ベンメリア」へ。
公式ではないと思いますが
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の
モデルといわれているところです。
まさにラピュタの世界観。
危うく「バルス」といいかけました(笑)
現地の人が勝手にガイドをはじめ
最後チップを要求してきた

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頂点

頂点

東南アジア、
旅のメインイベントのひとつ、
フルムーンパーティー。
僕たちは「コ・パンガン」と呼ばれる島で
このパーティーに参加しました。
ビーチ全体がナイトクラブと化し
バケツに注がれた
コーラとウォッカで飲んで踊っての
荒れ狂いようです。
ファイアーダンスにファイアー縄跳び。
人々はアルコールによって
燃え上がります。

僕とはるきゃんは
蛍光のペイントを体に施し
レッツドリンク&ダンス。

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原点

原点

時は遡り約9年前の春。
大学生になり初めての春休みを迎え
高校時代の友人「はるきゃん」と
2人で東南アジアをバックパックと共に
周遊することに。
当時19歳の私、
日本から足を踏み出すのは初めての
経験でした。
今思えば
ここが僕の海外を放浪するノマドライフの
原点でした。

パスポートに初めて押されてのは
中国の入国スタンプ。
とはいってもここは乗り継ぎ。
空港のバーガーキングで夜ごはんを済ませ

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大阪のとある日

大阪のとある日

6年前の季節は冬。
クリスマスが近づいてきて、世間が
浮き足立つ12月中旬。

ポーランドからワーキングホリデーで
やってきていた
僕の友人プッシュが
大阪のゲストハウスで働いていた為に
大阪に遊びに行きました。

最寄り駅は「動物園前」
天王寺動物園の近くでした。
プッシュと合流してから少し散歩。
500円で来る冬将軍に対抗すべく
暖かそうな古着のアウターを購入したり
公園でブランコに乗った

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小さな恋のうた

小さな恋のうた

次の日の僕の目を覚まさせたのは
例の子からのLINEでした。

友達としてしかみれない。

まぁそうだろうなぁ
薄々感じてました。

事情を伝えると笑う
げんちゃんと健明。

この野郎(笑)

でも1週間程心ここにあらず
でしたがなんかスッキリはしました。
そして向かうは下関。
まずは「唐戸市場」
観光地プライス?なのか、
高いですが寿司を食べずには
いられませんでした。
上手すぎる。

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夜明けのハイウェイ

夜明けのハイウェイ

免許取得したばかりの旅の相棒、健明。
そしてペーパードライバーの僕。
運転の練習も兼ねて
以前岡山の備前へ共に行った
げんちゃんと3人で
今度は長距離、山口県への
旅行に行きました。
げんちゃんの乗る軽自動車に
僕と健明も運転ができるように保険をかけて。
1日だけ入れる保険とかあるんですね。
この時知りました。

夜のバイトをしていた健明にあわせて
出発は2時頃。
午前の(笑)
暗闇のなか、とり

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みかんと緊張感

みかんと緊張感

3日目
明け方に、お遍路で歩いていた時に
お接待をしていただいた
カフェダイニング「Duce」で
仮眠をとり、モーニングを頂いて
出発しました。

ポーランドから来た友人、プッシュが
当時働いていた、高知県幡多郡大月町の
「コーラルフルーツ農園」を
訪ねました。
プッシュと再会を喜びあい
農場町の兄さん、しょうたろうさんに
ご挨拶。
山が切り開かれた場所に作られた
みかん農園。
なんとも穏やかで

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流れ星

流れ星

お遍路を歩き終えて2ヶ月ほど
たった頃。
僕と海くんは「お礼参り」と称して
お遍路でお世話になった人達に
会いにいく旅を計画しました。
今度は歩きではなく車で(笑)

海の年季がはいった軽自動車に乗り込み
まずは後半にお世話になった
僕の旧友こうすけと3人でうどん。
やっぱり香川に来たら讃岐うどん。

そしてお遍路最終地点、
八十八番のお寺へ。 
実はこの「大窪寺」
紅葉の名所でもあるんです。

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唐紅の

唐紅の

木々も色とりどりに装ってきた
11月。
またもやポーランドの旅人
プッシュが僕の家を訪ねてくれました。
そして岡山から、僕の実家のある京都
目指してヒッチハイク。
山陽インターの入り口で
親指をたてて待てど待てども
通り過ぎていく数多の車。

結局その日は運がついてこずに
ヒッチハイクは諦めて岡山駅から
高速バスに乗って帰りました。

次の日
母に、僕とプッシュが連れていって
もらったのは「建

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