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記事一覧
自分で作る小さなメディア「野中モモの「ZINE」」
本(野中モモの「ZINE」)
ミニコミ誌やフリーペーパーの新しい手法として注目されている「ZINE(ジン)」について書かれた本です。副題が「小さなわたしのメディアを作る」というもので、筆者の野中モモさんは長年ZINEを発行しており、その実践の記録と方法を紹介しています。ZINEとはマガジン(MAGAZINE)の語尾を取ったもので、筆者が定義すると以下のようになります。
・紙媒体 ・プリンターな
三島由紀夫がラディゲに対抗した小説「獣の戯れ」
本(獣の戯れ)
三島由紀夫の長編小説で、昭和36年6月から9月まで13回に渡って週刊新潮に連載され、その後単行本として出版されました。「文豪ナビ 三島由紀夫」ではこの小説を、フランスの小説家ラディゲに対抗した作品との解説があり、その影響を受けたとも書いてあります。
個人的にも大学生の頃、当時女子大生の間でラディゲブーム(多分)が起きており、私も読んでみましたが「ダイヤモンドのような硬質で華麗な
建築を深読みできる入門書「教養としての建築入門」(^^)
本(教養としての建築入門)(長文失礼します)
そのタイトル通りの建築入門書ですが、「教養」と冒頭につくのが単なる入門書には留まらない内容となっています。私自身も大学の建築学科を卒業後、建築業界や不動産業界の建築部門に長く従事してきましたが、これまでの復習も兼ねて読んでみることにしました。
筆者の坂牛卓さんは現役の建築家で、内容は第一部・鑑賞論-建築の見方、第二部・設計論-建築の作り方、第三部・
ドイツ人ではない画家志望だったヒトラーの実像に迫った本「ヒトラー」
本(ヒトラー)(長文失礼します)
ヒトラー(1889~1945)の生い立ちから死後のヒトラー現象までを時系列的に分析し、ヒトラーの人物像の全体を考察した本です。筆者の芝健介さんは、長年ナチス・ドイツを研究してきた歴史学者です。
この本を読もうと思ったのは、話題の本「ナチスは「良いこと」もしたのか?」を読んだ後、関連本を読みたくなり、本屋さんで見つけて参考資料として読み始めた次第です。
オース
小室直樹氏による三島由紀夫評伝「三島由紀夫が復活する」
本(新版 三島由紀夫が復活する)(長文失礼します)(一部敬称略)
小室直樹氏による三島由紀夫の評伝です。帯に「三島文学の謎、「輪廻転生」に迫った野心作」と書いてあり、私も遺作「豊饒の海」の最終巻「天人五衰」の結末が、未だに謎なので買って読んでみました。
実はこの本、5月に読み終えて一応感想文も書いたのですが、まだ資料不足ではと「英霊の聲」などを読みましたが、それでもまとめきれずに年末までにな
平成と令和料理の三種の神器とは⁉️「おいしい食の流行史」
本(おいしい食の流行史)
NHKラジオで放送された番組「食の流行から見る暮らしの近現代史」を書籍化した本です。筆者の阿古真理さんは作家で、生活史研究家でもあります。料理好きの私は、以前「小林カツ代と栗原はるみ」(ベタすぎる!タイトルですが)という筆者の著書を読んだことがあったので、今回も好きな食べ物の内容ということもあり、新聞の書評で見つけ読んでみることにしました。
この本はラジオ番組の書籍化