マガジンのカバー画像

🌸華村の短編集🌸

3
短編をまとめました。1話読切。
運営しているクリエイター

記事一覧

短編小説:60点の人生に後悔はあるか。

短編小説:60点の人生に後悔はあるか。

 生き様なんて、無様でいい。ただやりたい事をして、生きたいように生きて、それから死にたい。

 名声なんて、いらない。ただ死んだ後も、誰かの心の中に私と一緒に過ごした記憶が残っているといい。

 権力なんて、縁がない。それでも自分の持てる力全部を振り絞って、誰かのために生きられたら最高だと思う。

 お金なんて、全部あげる。死んだらだけど。ただそんなに沢山はないから、その残したお金を私の分身だと思

もっとみる
短編小説:日本はママには生きづらいでござる。

短編小説:日本はママには生きづらいでござる。

 なんで私は妊婦なのに、優先席に座れないんですか?

 優先席で寝こけているサラリーマンも、熱心にSNSをチェックしている女性も、イヤホンつけてゲームしている学生も、優先席に座るなら目ん玉ひん剥いて周りをよく見て欲しいです。目の前にマタニティマークをぶら下げた人間が立っているんですけど。元気に会社や学校に行ったり、友達と遊びに行く体力があるなら、その席を私に譲ってくれませんか。

 昨日も誰も席を

もっとみる
例えばこんな小説を書いています。短編。

例えばこんな小説を書いています。短編。

 〜応援演説〜 助けてほしい時に「助けて」と言えるのは、才能だと思います。

 少なくとも、私の人生の中で「助けて欲しい時は助けてって言うんだよ」なんて、誰も教えてくれませんでした。

 そんな事、学校の授業でも教わらなかったし、家庭でももちろん教わりませんでした。

 だからやっぱり「助けて」と言えるのは、誰かに教わって出来るようになるものではなくて、天から授かる才能なんだと私は思うのです。

もっとみる