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初恋みたいに忘れられない
わたしは大学で非常勤講師を務めて3年目である。
初恋みたいに忘れられない学生がいる。
そもそも初恋とは忘れられないものなのか。忘れる人もいるんじゃないのか。わたしの母は「恋をしたことがない。胸キュンとか何のことかわからない」とのたまうが、恋愛感情が湧きませんという人も世の中には多いのではないか。
それはさておき、わたしは恋愛経験があるし、胸キュンもわかる。
初めて非常勤講師として教壇に立っ
20代のツケを払いながら暮らす30代女とロマンスと子育ての年度末
最近、勤め先の学習塾で10歳の生徒に言われた。
「マッチングアプリ使って早く結婚しなよ」
10歳に言われたとて腹は立たないが、余計なお世話だ。わたしにだって事情がある。
「余計なお世話じゃないよ。正しいお世話だよ」と教室長は言った。
教室長によると、わたしはこの一年で随分人間らしくなったし魅力的になったそうだ。
「今なら良い結婚ができると思うよ。マッチングアプリ使ってみなよ。うちの社員も何人かマッ
「世界に羽ばたけ」国際人の肩書で苦しんでる凡人
わたしの仕事は、世界各国と業界・職種を股にかけ、「本業は何ですか?」と尋ねられることである。
ありとあらゆるものに携わり、今は主に10代を相手にする仕事で給料を頂いている。
今の職場の一つである学習塾では、「あなたは海外経験が豊富だから、子どもたちにその話をしてやってほしい」という理由で採用された。
ところが、わたしは子どもたちに話せる「楽しい海外エピソード」「夢のある話」が全く思いつかない。
日本人、案外優しいじゃん
2023年12月、ある土曜日の夜、わたしは階段を踏み外して足首を捻挫した。
むちゃくちゃ痛かった。手すり、壁、柱など体を支えてくれるものがなければ床を這って移動するしかなかった。応急処置でアイシングしながら、いつ病院に行くべきか考えた。もしかして軽症なのかもしれないし、日曜は休診だ。ひとまず様子を見ることにした。
月曜日の朝の時点で腫れは引き、痛みも弱まって、冷湿布を貼れば足を引きずりながらでも歩
わたしの今年の漢字:婚
この一年は、結婚という2文字に振り回された一年であった。
わたしは発展途上国の子供の教育を支援するために月々5000円寄付している。これは、家業の店と研究職の兼業で収入に余裕があった頃に始めた。しかし、わたしは定職に就いているわけではなく、家業(跡継ぎ宣言して撤回してアルバイトに戻った親不孝者)と研究職(契約職員)で生活しているだけの、不安定極まりない経済状況であった。そんな中で結婚できるはずも
来年からは娘が母のために銀杏の殻を剥くよ
先週、ダイニングテーブルに殻付きの銀杏が置いてあるのを見かけた。その数、両手で一杯くらい。そんなに多くはない。たぶん両親のどちらかが誰かにもらったのだろう。わたしは気にも留めなかった。
昨夜、母がおもむろに紙封筒を手にキッチンへやって来て、おもむろに殻付き銀杏をその封筒に入れ始めた。
ははあ、これはきっとレンジでチンするつもりだな。
と思ったら案の定、
「レンジでやると簡単らしいの」と母は言った
完膚なきまでに叩きつぶされたのはミュウだと思う
これはわたしの大好きな作品である。出会って何年目なのかもうわからないが、おそらく5年以上にはなる。5年以上繰り返し読んで、つい最近、あれ?なんかおかしくないか?と思った。
物語の冒頭、「すみれは竜巻のような激しい恋」に落ちた、とある。「行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした」、と。
「ぼく」とミュウもまた「竜巻」に巻き込まれた
わたしのお金返してよ 〜戻ってきた詐欺師〜
6月にわたしを騙した自称中国北京出身の詐欺師が戻ってきた。
8月18日、あの詐欺師がLINEの送信を取り消した通知が表示された。
6月中旬に連絡がつかなくなって、6月25日に諦めて以来、2か月ぶりだ。
正直、こいつが存在していたことをわたしは既に忘れていた。「まだ生きてたのか」と思ったので、まんま“你还活着呢”と返信した。
すると詐欺師曰く
「僕がいないほうがいいのか?」
「もし君が僕に死んでほ
10年前に捨てた夢を叶えに行った
10年前に捨てた夢を叶えるチャンスが思いがけず巡ってきたから、行ってきたよ。
地球の裏側まで行ってきた。
国際協力ってやつ。
わたしが高校生だった頃、アメリカがイラクに攻撃を始めた。
世界中が注目した。
ニュースはそればかり報道した。
ちょうどロシアがウクライナを攻撃したときみたいに。
でも戦争で起きているのはそこだけではなかった。
世界中で戦争が起こり、人が死んでいた。
なんで戦争が終わらない