記事一覧

コラム(10日)、減り続ける実質賃金、4月以降の動向に注目、賃金をめぐる構造問題が足枷に

厚生労働省が昨日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所が対象)によると、勤労者1人当たりの賃金は物価変動を考慮した実質で前年同月比2.5%減した…

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1日前
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コラム(9日)、庶民感覚なき植田日銀総裁、円安注視に軌道修正

植田日銀総裁がどうやら、ちょっぴりだが、円安に対する警戒感を強めているようだ。ブルームバーグによると昨日都内で講演を行い、次のように語ったという。「物価見通しが…

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2日前

コラム(8日)、小池東京都知事の学歴詐称問題、裏に深刻な“落とし穴”も、これは一種の国際的な政治スキャンダルか

7月に実施される東京都知事選を前に、小池百合子東京都知事の学齢詐称問題が再燃している。文藝春秋が5月号で元側近と当時カイロで小池氏と生活を共にしていた知人2人の…

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3日前
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コラム(7日)、G W明けの世界

最大10連休となった今年のゴールデンウィーク(G W)が開けた。この間、2日以降はほとんどニュースを見なかった。ニュースなど見なくても、個人的な生活になんの支障もな…

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4日前
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ジャーナル(2日)、日米中央銀行の「違い」、基調的インフレか長期見通しか

パウエルF R B議長は今朝、F O M C(公開市場委員会)終了後の記者会見で「インフレに関する指標は予想を上回っている。確信を強めるまで、従来の想定よりも時間がかかりそ…

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9日前

コラム(1日)、円安継続、政府の介入を無視して170円台へ

今年のゴールデンウィークは財務省による円安介入のサプライズで始まった。ブルームバーグの推計によると4月29日に行った介入の規模は5兆5000億円規模と見られてい…

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10日前

コラム(26日)、円安に打つ手なし、金融当局による“悲しも痛々しい”リーク?「為替レートは市場が決める」イエレン米財務長…

米国の1−3月期G D Pは前年同期比1.3%増と市場予想(2.5%)を大幅に下回った。ブルームバーグによるとほぼ2年ぶりの低い伸び率とのこと。成長率が鈍化しすること自…

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コラム(25日)、現代アートの第一人者・村上隆の世界、芸術の未来を先取り

名前は知っているが展覧会を見たこともなければ、作品に直接触れたこともない。この人には常に“世界の”という形容詞がつく。何がそんなに凄いのか、日曜日(21日)に放…

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コラム(22日)、「オッペンハイマー」を観る、時代に翻弄された「原爆の父」

今年のアカデミー賞受賞作・オッペンハイマーを観た。日本人監督のW受賞で沸いた「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)、「ゴジラ–1.0」についで3本目のアカデミー賞…

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2週間前
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コラム(19日)、円安の原因は何か?複合的な政策ミスの可能性

財界が介入を要請する事態に発展した円安、根本的原因はなんだろうか。ど素人がなけなしの思考をめぐらせてみたところで、簡単に答えがみつかるはずはない。それはわかって…

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3週間前
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コラム(18日)、止まらない円安、財界も悲鳴、はじまったマネーの空洞化

円安が止まらない。現時点(11時17分)のレートは154円ちょっとの水準。政府日銀は「行き過ぎた動きについては適切に対応する」(鈴木財務大臣)と口先介入を繰り返…

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コラム(16日)、補欠選挙、自民党の近未来を左右する島根1区

長崎1区、島根3区、東京15区の衆議院補欠選挙が公示された。焦点はただ一つ。裏金疑惑に揺れる自民党が3選全敗となるか、保守王国・島根1区で1議席を確保できるか、…

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3週間前

コラム(15日)、学歴詐称が再浮上の小池都知事、天皇陛下も騙したか

文藝春秋5月号が炸裂した。小池都知事の元側近である小島敏朗氏が同知事の学歴詐称に加担した実態を克明に公表したのだ。それに合わせてカイロで同居していた北原百代氏が…

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コラム(12日)、正直ホッ、そして次に驚いた、水原一平のあまりにも巨額な負債

米国の捜査当局は11日、ドジャース・大谷翔平の通訳だった水原一平を「銀行詐欺罪で起訴した」と発表した。この中で大谷については、「自分の口座からブックメーカーに送…

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コラム(11日)、「何なんこれ」、ビースト車内で“怪心”の笑みを見せる岸田総理

日米首脳会談がはじまった。さまざまな話題がテレビ、新聞、ネットで報じられている。そんな中で個人的には上の写真に注目した。岸田総理が自分のX(旧ツイッター)に投稿…

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1か月前
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コラム(9日)、NIMBY(ニンビー)去ってリニア復活へ、これは次の時代に向けた吉兆だ

静岡県知事の川勝平太氏が辞任する。同知事が静岡県政にどれだけの貢献をしたのか知らないが、とかく問題の多い同知事の辞任表明をみてホッとした。これで開業の見通しが立…

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1か月前
コラム(10日)、減り続ける実質賃金、4月以降の動向に注目、賃金をめぐる構造問題が足枷に

コラム(10日)、減り続ける実質賃金、4月以降の動向に注目、賃金をめぐる構造問題が足枷に

厚生労働省が昨日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所が対象)によると、勤労者1人当たりの賃金は物価変動を考慮した実質で前年同月比2.5%減した。減少は24カ月連続で過去最長。日経新聞によると「給与総額は伸びているものの、物価高に追いつかない状態が続いている」。昨年の春闘ではベアが3.6%増えている。にもかかわらず実質賃金は減少した。要するに賃金の伸び率を上回る物価の上昇が続

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コラム(9日)、庶民感覚なき植田日銀総裁、円安注視に軌道修正

コラム(9日)、庶民感覚なき植田日銀総裁、円安注視に軌道修正

植田日銀総裁がどうやら、ちょっぴりだが、円安に対する警戒感を強めているようだ。ブルームバーグによると昨日都内で講演を行い、次のように語ったという。「物価見通しが上振れたり、あるいは上振れリスクが大きくなった場合には、金利をより早めに調整していくことが適当になると考えられる」と。26日の金融政策決定会合後の記者会見で同総裁は、記者から「現在の円安は無視できるか」と問われ「はい」と答えた。この発言がメ

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コラム(8日)、小池東京都知事の学歴詐称問題、裏に深刻な“落とし穴”も、これは一種の国際的な政治スキャンダルか

コラム(8日)、小池東京都知事の学歴詐称問題、裏に深刻な“落とし穴”も、これは一種の国際的な政治スキャンダルか

7月に実施される東京都知事選を前に、小池百合子東京都知事の学齢詐称問題が再燃している。文藝春秋が5月号で元側近と当時カイロで小池氏と生活を共にしていた知人2人の手記を掲載したことが発端。記事を読む限り小池氏の学齢詐称は間違いない事実との印象を受ける。だだ、どうやら問題はそれほど単純ではないようだ。5月5日にYouTubeに投稿された「郷原信郎の『日本の権力を斬る』#329」によると、今回の問題はエ

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コラム(7日)、G W明けの世界

コラム(7日)、G W明けの世界

最大10連休となった今年のゴールデンウィーク(G W)が開けた。この間、2日以降はほとんどニュースを見なかった。ニュースなど見なくても、個人的な生活になんの支障もない。わかっているのだが、一介の“ニュース読み屋”としてはちょっと悲しい気分にも。この間、カタールで開催されているU23アジアカップ(オリンピック予選を兼ねる)は予選から決勝まで、深夜帯の試合時間にも関わらずすべて見た。G W中は決勝ラウ

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ジャーナル(2日)、日米中央銀行の「違い」、基調的インフレか長期見通しか

ジャーナル(2日)、日米中央銀行の「違い」、基調的インフレか長期見通しか

パウエルF R B議長は今朝、F O M C(公開市場委員会)終了後の記者会見で「インフレに関する指標は予想を上回っている。確信を強めるまで、従来の想定よりも時間がかかりそうだ」と述べ、利下げ環境の整備に時間がかかるとの見通しを示した。また「インフレ率を目標の2%に下げるのに(現状の)政策引き締めは不十分だという説得力ある証拠が必要だ」とも述べた上で、「その結論を裏付ける証拠はない」と付け加えた。

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コラム(1日)、円安継続、政府の介入を無視して170円台へ

コラム(1日)、円安継続、政府の介入を無視して170円台へ

今年のゴールデンウィークは財務省による円安介入のサプライズで始まった。ブルームバーグの推計によると4月29日に行った介入の規模は5兆5000億円規模と見られている。同省は今のところ介入の有無を明らかにしていないが、一挙に5円の円高に振れる相場の動きは介入以外にあり得ない。市場介入は2022年9月以来。5兆円を超える規模の介入となれば同年10月の5.6兆円に次ぐ規模。前例踏襲の介入と言っていいだろう

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コラム(26日)、円安に打つ手なし、金融当局による“悲しも痛々しい”リーク?「為替レートは市場が決める」イエレン米財務長官

コラム(26日)、円安に打つ手なし、金融当局による“悲しも痛々しい”リーク?「為替レートは市場が決める」イエレン米財務長官

米国の1−3月期G D Pは前年同期比1.3%増と市場予想(2.5%)を大幅に下回った。ブルームバーグによるとほぼ2年ぶりの低い伸び率とのこと。成長率が鈍化しすること自体は現局面では’歓迎材料。ただその一方で個人消費支出価格指数は同3.7%増と予想(3.4%増)を上回った。この結果、インフレが沈静化し成長率がマイルドな形で上昇する、いわゆるソフトランディングへの期待感に微妙な変化が生じている。成長

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コラム(25日)、現代アートの第一人者・村上隆の世界、芸術の未来を先取り

コラム(25日)、現代アートの第一人者・村上隆の世界、芸術の未来を先取り

名前は知っているが展覧会を見たこともなければ、作品に直接触れたこともない。この人には常に“世界の”という形容詞がつく。何がそんなに凄いのか、日曜日(21日)に放送されたEテレの日曜美術館、「モンスター村上隆、いざ京都!」をみてその凄さを垣間見た気がした。日本の伝統美にマンガやアニメと言ったポップカルチャーが融合されたエンターテイメントが軽やかに伸びやかに、巨大な画面に展開されているのだ。埼玉県三芳

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コラム(22日)、「オッペンハイマー」を観る、時代に翻弄された「原爆の父」

コラム(22日)、「オッペンハイマー」を観る、時代に翻弄された「原爆の父」

今年のアカデミー賞受賞作・オッペンハイマーを観た。日本人監督のW受賞で沸いた「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)、「ゴジラ–1.0」についで3本目のアカデミー賞受賞作品の鑑賞。上映時間3時間という長編。法廷、聴聞会、原発の開発現場や私生活と、小刻みに画面が切り替わる映像展開。専門用語がふんだんに登場する会話など、一回観ただけでこの映画のすべてを理解するのは正直言って難しい気がした。それでも天才物

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コラム(19日)、円安の原因は何か?複合的な政策ミスの可能性

コラム(19日)、円安の原因は何か?複合的な政策ミスの可能性

財界が介入を要請する事態に発展した円安、根本的原因はなんだろうか。ど素人がなけなしの思考をめぐらせてみたところで、簡単に答えがみつかるはずはない。それはわかっているのだが、ちょっとした好奇心に煽られることもある。ってなわけで、財務省が3月にスタートさせた国際収支有識者会合の資料に目を通してみた。この会合の正式名称は「国際収支から見た日本経済の課題と処方箋」とある。財務省が提出した資料の左上には小さ

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コラム(18日)、止まらない円安、財界も悲鳴、はじまったマネーの空洞化

コラム(18日)、止まらない円安、財界も悲鳴、はじまったマネーの空洞化

円安が止まらない。現時点(11時17分)のレートは154円ちょっとの水準。政府日銀は「行き過ぎた動きについては適切に対応する」(鈴木財務大臣)と口先介入を繰り返すだけで、円安防止に向けた具体策は一向に示さない。おそらく打つ手がないのだろう。介入すると予想されていた152円台もあっさり通過、新たな介入メドとされる155円台に限りなく近づいている。政府・日銀の体たらくに業を煮やしたのか、財界が悲鳴をあ

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コラム(16日)、補欠選挙、自民党の近未来を左右する島根1区

コラム(16日)、補欠選挙、自民党の近未来を左右する島根1区

長崎1区、島根3区、東京15区の衆議院補欠選挙が公示された。焦点はただ一つ。裏金疑惑に揺れる自民党が3選全敗となるか、保守王国・島根1区で1議席を確保できるか、その一点にかかっている。島根1区は前衆議院議長の細田氏の死去に伴うもの。長崎3区と東京15区はいずれも、政治資金規正法違反に絡んだ前職議員の辞職に伴うもの。島根1区の細田氏は元々安倍派の前会長。裏金疑惑は同会長の在任中に起こっており、その意

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コラム(15日)、学歴詐称が再浮上の小池都知事、天皇陛下も騙したか

コラム(15日)、学歴詐称が再浮上の小池都知事、天皇陛下も騙したか

文藝春秋5月号が炸裂した。小池都知事の元側近である小島敏朗氏が同知事の学歴詐称に加担した実態を克明に公表したのだ。それに合わせてカイロで同居していた北原百代氏が、学生時代の小池氏の実態を生々しく報告している。これに対して小池氏は12日の定例記者会見で「卒業していないと言っておられるが、大学が卒業を認めている」と堂々と述べている。あくまで卒業したと、これまでの主張を繰り返した。どちらを信じるか、個人

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コラム(12日)、正直ホッ、そして次に驚いた、水原一平のあまりにも巨額な負債

コラム(12日)、正直ホッ、そして次に驚いた、水原一平のあまりにも巨額な負債

米国の捜査当局は11日、ドジャース・大谷翔平の通訳だった水原一平を「銀行詐欺罪で起訴した」と発表した。この中で大谷については、「自分の口座からブックメーカーに送金を許可した形跡はない」と説明、大谷がこの件になんの関係もなかったことが明らかにした。3月に大谷が自ら行った会見で無実の印象を強くしたが、それでも大谷の関与を仄めかすような記事がその後も散見され、「ひょっとすると」という不安は拭えなかった。

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コラム(11日)、「何なんこれ」、ビースト車内で“怪心”の笑みを見せる岸田総理

コラム(11日)、「何なんこれ」、ビースト車内で“怪心”の笑みを見せる岸田総理

日米首脳会談がはじまった。さまざまな話題がテレビ、新聞、ネットで報じられている。そんな中で個人的には上の写真に注目した。岸田総理が自分のX(旧ツイッター)に投稿したものだ。バイデン大統領も同じ写真を投稿している。大統領の専用車ビーストに同乗して晩餐会に向かう一場面である。大統領が自撮りしたようだ。満面に笑みを浮かべる両首脳。とりわけ岸田総理のこんな笑顔は国内ではほとんど見たことがない。「会心の笑み

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コラム(9日)、NIMBY(ニンビー)去ってリニア復活へ、これは次の時代に向けた吉兆だ

コラム(9日)、NIMBY(ニンビー)去ってリニア復活へ、これは次の時代に向けた吉兆だ

静岡県知事の川勝平太氏が辞任する。同知事が静岡県政にどれだけの貢献をしたのか知らないが、とかく問題の多い同知事の辞任表明をみてホッとした。これで開業の見通しが立たなかったリニア新幹線のメドがたつ。なんとなくそんな気がした。後任が誰になるかわかんらない段階で、そんな気楽な予想をしても仕方がないのだが、次の知事には少なくとも普通の“常識”がある人に就任してもらいたい。それほど非常識な知事だった。ブルー

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