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ジャズとオーディオをこよなく愛する東京都北区在住のサラリーマンです。ジャズの名盤を、そ…

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ジャズとオーディオをこよなく愛する東京都北区在住のサラリーマンです。ジャズの名盤を、その背景にある、録音場所と録音技師、季節、居合わせた聴衆といった要素を読み解き、自己流の考察を交えて紹介することで、ジャズの奥深い醍醐味を伝えていきます。

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【プレイリスト】5月に聴く5月録音のジャズ

「May 皐月」のオリジナル解説書(CD一枚分) ※1日単位「今日のジャズ」の記事の元ネタです ※ 「今日のジャズ」が日付順に対して、こちらは録音年月日順で、内容が若干…

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1年前
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今日のジャズ: 4月24日、2024年@ブルーノート東京

Apr. 24, 2024 "CHILDREN OF THE LIGHT" By DANILO PÉREZ, JOHN PATITUCCI & BRIAN BLADE at Blue Note Tokyo ジャズジャイアントのテナーサックス奏者、ウェインショー…

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3週間前
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ジャズ記念日: 4月22日、1997年@シャンゼリゼ

Apr. 22, 1997 “Medley of my Favorite Songs” by Michel Petrucciani at Théâtre des Champs-Elysées for Dreyfus (Au Théâtre des Champs-Elysées) 四十分近く…

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4週間前
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今日のジャズ: 4月6-8日、1997年@ニューヨーク

“Fingerpaintings” (The Music Of Herbie Hancock) by Christian McBride, Nicholas Payton & Mark Whitfield on April 6-8, 1997 at Effanel Sound, New York for Verve…

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1か月前
8

最も過小評価されているドラマー

早朝にNoteを書くために音楽系の動画をYoutubeで眺めていたら、ふと目の中に入った奇妙なサムネイル画像。何となく惹き込まれて見始めたところ思わず吹き出してしまったの…

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1か月前
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【続: 完結版】易経由来のジャズとロックの名曲

この記事は、中国の古典『易経』に触発されて作曲されたジャズとロックの名曲について記述した以下記事の続編、完結版になります。先ずは、以下をお目通しの上で、本記事を…

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2か月前
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今日のジャズ: 1月27日、2024年@ブルーノート東京

昨年大晦日のジョンメイヤー公演に続いて、1月も27日にブルーノート東京に足を運んだ。ジャズベーシストの重鎮ロンカーター(86歳)が、現役ジャズギタリスト最高峰のパッ…

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2か月前
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“JAZZ is POP!!” 2024年

マガジンハウスの雑誌、BRUTUSの最新号(2024年2月15日発売)が昨年に引き続きジャズ特集「2024年、あなたが聴くべきジャズ250」だったので目を通してみたら、これまで紹介…

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2か月前
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名盤『ザ・ケルン・コンサート』の写真の謎を探ってみた

天才ジャズピアニスト、キースジャレットの代表作であり、400万枚超とピアノソロアルバムとしてはジャンルを問わず最高の売上を誇ると言われている”The Köln Concert”、…

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3か月前
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今日のジャズ: 2月2-3日、1972年@ニューヨーク

Feb. 2-3, 1972 “Return To Forever” by Chick Corea, Flora Purim, Joe Farrell, Stanley Clarke & Airto Moreira at A&R Studio for ECM 寒さが深まり身体に凍みるこ…

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3か月前
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ジャズ記念日: 1月24日、1975年@ケルン

Jan. 24, 1975 “Köln, January 24, 1975 Part I & II” by Keith Jarrett at Opera House in Köln, Germany for ECM (The Köln Concert) 一月の寒い時期、年初で気持…

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3か月前
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【番外編】今日のジャズ@会食

昨晩、会食にお誘い頂いて、日系の高級カリフォルニアワイナリーが運営する都心にあるレストランにて、ご馳走に預かりました。自腹ではお伺いするのも躊躇われるような場所…

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4か月前
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ジャズ記念日(祝50周年): 1月7日、1974年@ロンドン

Jan. 7, 1974 “Daydream” by Al Haig, Gilbert Rovere & Kenny Clark at Olympic Studios, Barns, UK for Spotlite Records (Invitation) アメリカ白人ピアニスト、アル…

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4か月前
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ジャズ記念日: 1月4日、1960年@ニュージャージーRVG

Jan. 4, 1960 “Mack The Knife” by Jimmy Smith, Quentin Warren & Donald Bailey at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ for Blue Note (Crazy! Baby) ギタ…

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4か月前
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今日のジャズ: 1月3-4日、1988年@ニューヨーク

Jan. 3-4, 1988 “Three Little Words” by Branford Marsalis & Milt Hinton at Astoria Studios, NY for Sony (Trio Jeepy) 年齢差50歳のベースとテナーサックスのデュ…

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4か月前
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ジャズ記念日: 1月3日、1996年@ワシントンD.C.

能登半島地震に被災された方々の一刻も早い復興を願って、少しでも音楽の力で励ましになればという思いで、本記事をお送りします。 Jan. 3, 1996 “Fields of Gold” by E…

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4か月前
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【プレイリスト】5月に聴く5月録音のジャズ

【プレイリスト】5月に聴く5月録音のジャズ

「May 皐月」のオリジナル解説書(CD一枚分)
※1日単位「今日のジャズ」の記事の元ネタです
※ 「今日のジャズ」が日付順に対して、こちらは録音年月日順で、内容が若干異なります
※録音日、曲名、演奏者、収録場所、レーベル、アルバム名の順で曲の情報が記載されています
※「今日のジャズ」選曲後記が最後にあります
※音楽を聴いてから解説を読む事をお勧めします 

May 11, 1956 "It Ne

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今日のジャズ: 4月24日、2024年@ブルーノート東京

今日のジャズ: 4月24日、2024年@ブルーノート東京

Apr. 24, 2024 "CHILDREN OF THE LIGHT"
By DANILO PÉREZ, JOHN PATITUCCI & BRIAN BLADE at Blue Note Tokyo

ジャズジャイアントのテナーサックス奏者、ウェインショーター晩年のリズムセクション三人の名手が集うというので、ブルーノート東京に足を運んだ。大好きなドラマーのブライアンブレイドは複数回、ベースの

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ジャズ記念日: 4月22日、1997年@シャンゼリゼ

ジャズ記念日: 4月22日、1997年@シャンゼリゼ

Apr. 22, 1997 “Medley of my Favorite Songs” by Michel Petrucciani at Théâtre des Champs-Elysées for Dreyfus (Au Théâtre des Champs-Elysées)

四十分近くにわたって休み無く繰り広げられるジャズのソロピアノ、演奏者側からすると一人で弾き続ける創造力の引き出しの多さ

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今日のジャズ: 4月6-8日、1997年@ニューヨーク

今日のジャズ: 4月6-8日、1997年@ニューヨーク

“Fingerpaintings” (The Music Of Herbie Hancock) by Christian McBride, Nicholas Payton & Mark Whitfield on April 6-8, 1997 at Effanel Sound, New York for Verve

個人的にかなり聴き込んでいる一枚。リリース当時、ヴァーヴレーベルと契約していた新

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最も過小評価されているドラマー

最も過小評価されているドラマー

早朝にNoteを書くために音楽系の動画をYoutubeで眺めていたら、ふと目の中に入った奇妙なサムネイル画像。何となく惹き込まれて見始めたところ思わず吹き出してしまったのが、こちらの映像。何を今更と、ご存知の方も大勢いらっしゃるかも知れませんが、アンパンマンのマーチが、凄いことになっている。

ぬいぐるみを着た制約がある中で、正確無比なリズムを繰り出し、只者では無いテクニックもさる事ながら、極端に

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【続: 完結版】易経由来のジャズとロックの名曲

【続: 完結版】易経由来のジャズとロックの名曲

この記事は、中国の古典『易経』に触発されて作曲されたジャズとロックの名曲について記述した以下記事の続編、完結版になります。先ずは、以下をお目通しの上で、本記事をお読みになることをお勧めします。

先の記事では、チックコリアによるピアノトリオジャズ屈指の名盤で56年前の今日、3月14日に収録された”Now He Sings, Now He Sobs”と、ビートルズのジョージハリスンによる名曲、エリッ

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今日のジャズ: 1月27日、2024年@ブルーノート東京

今日のジャズ: 1月27日、2024年@ブルーノート東京

昨年大晦日のジョンメイヤー公演に続いて、1月も27日にブルーノート東京に足を運んだ。ジャズベーシストの重鎮ロンカーター(86歳)が、現役ジャズギタリスト最高峰のパットメセニー(69歳)と若手ドラマーのジョーダイソン(34歳)でトリオ演奏するという組み合わせが非常に気になったから。個人的にカーターを一度は生で観ておきたいという思いと、何度か観ている変幻自在なメセニーが、カーターにどう対峙するのか、そ

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“JAZZ is POP!!” 2024年

“JAZZ is POP!!” 2024年

マガジンハウスの雑誌、BRUTUSの最新号(2024年2月15日発売)が昨年に引き続きジャズ特集「2024年、あなたが聴くべきジャズ250」だったので目を通してみたら、これまで紹介してきた曲を含むアルバムが多数登場していたため、掲載記事を参照しつつ、改めてその文脈で取り上げてみます。盛り沢山で読み応えのある雑誌の概要はこちらからご覧ください。

記事では、新たなジャズの潮流を紹介しつつ、以下のよう

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名盤『ザ・ケルン・コンサート』の写真の謎を探ってみた

名盤『ザ・ケルン・コンサート』の写真の謎を探ってみた

天才ジャズピアニスト、キースジャレットの代表作であり、400万枚超とピアノソロアルバムとしてはジャンルを問わず最高の売上を誇ると言われている”The Köln Concert”、思わずジャケ買いしてしまう程に目を惹く、何処かでいつしか目にした事がある、その芸術的なジャケット(ジャレット)写真に興味を持った。

それは、ピアノに没頭して鍵盤に吸い込まれる程に上半身を前屈したジャレットを象徴的に捉えた

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今日のジャズ: 2月2-3日、1972年@ニューヨーク

今日のジャズ: 2月2-3日、1972年@ニューヨーク

Feb. 2-3, 1972 “Return To Forever”
by Chick Corea, Flora Purim, Joe Farrell, Stanley Clarke & Airto Moreira at A&R Studio for ECM

寒さが深まり身体に凍みるこの時期に、冷たい空気感とクールな雰囲気のあるジャケットと演奏が絶妙にマッチした、このフュージョンジャズの古典的名

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ジャズ記念日: 1月24日、1975年@ケルン

ジャズ記念日: 1月24日、1975年@ケルン

Jan. 24, 1975 “Köln, January 24, 1975 Part I & II” by Keith Jarrett at Opera House in Köln, Germany for ECM (The Köln Concert)

一月の寒い時期、年初で気持ちが高ぶる時に、似たような雰囲気を持つ、緊張感に溢れるこの演奏を襟を正して聴きたくなる。キースジャレットを代表する演奏

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【番外編】今日のジャズ@会食

【番外編】今日のジャズ@会食

昨晩、会食にお誘い頂いて、日系の高級カリフォルニアワイナリーが運営する都心にあるレストランにて、ご馳走に預かりました。自腹ではお伺いするのも躊躇われるような場所です。

同ワイナリーで醸造されたワインはもちろんの事、ペアリングで提供されるフレンチスタイルの食事も想像力を存分に駆使した味わい甲斐があって、今でも余韻が残るほど大満足しました。

そのレストランで高い天井に据え付けられたスピーカーから、

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ジャズ記念日(祝50周年): 1月7日、1974年@ロンドン

ジャズ記念日(祝50周年): 1月7日、1974年@ロンドン

Jan. 7, 1974 “Daydream”
by Al Haig, Gilbert Rovere & Kenny Clark at Olympic Studios, Barns, UK for Spotlite Records (Invitation)

アメリカ白人ピアニスト、アルヘイグによるロンドン録音トリオ作品。ヘイグはパーカー、マイルスデイビスやスタンゲッツと50年代のビバップからハー

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ジャズ記念日: 1月4日、1960年@ニュージャージーRVG

ジャズ記念日: 1月4日、1960年@ニュージャージーRVG

Jan. 4, 1960 “Mack The Knife”
by Jimmy Smith, Quentin Warren & Donald Bailey at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ for Blue Note (Crazy! Baby)

ギターを交えたオルガントリオ。オルガンとギターの相性は良く、それを定番化させたのはジャズオル

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今日のジャズ: 1月3-4日、1988年@ニューヨーク

今日のジャズ: 1月3-4日、1988年@ニューヨーク

Jan. 3-4, 1988 “Three Little Words”
by Branford Marsalis & Milt Hinton at Astoria Studios, NY for Sony (Trio Jeepy)

年齢差50歳のベースとテナーサックスのデュオ演奏。当時77歳の年齢を感じさせない、ベース奏者のミルトヒントンによる若さに溢れるイキイキとしたリズム、グルーブ感、音量と

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ジャズ記念日: 1月3日、1996年@ワシントンD.C.

ジャズ記念日: 1月3日、1996年@ワシントンD.C.

能登半島地震に被災された方々の一刻も早い復興を願って、少しでも音楽の力で励ましになればという思いで、本記事をお送りします。

Jan. 3, 1996 “Fields of Gold” by Eva Cassidy, Hilton Felton, Keith Grimes, Lenny Wiliams, Chris Biondo & Raice McLeod at Blues Alley, Was

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