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ピアサポートの現場から

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自称モグリの天才ピアサポーターの僕が経験してきた 様々なことについて時にケンカ腰、時に寄り添いながら綴っています。
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居場所求めてう〜ろうろ

居場所求めてう〜ろうろ

あれは一人暮らしを始めたばかりの頃。
といっても仕事がキツくて躁転したあとのうつがひどくて実家から追い出されたので厳密には一人暮らしとはちょっと違うけど。やれやれ…。
それまでは座ってればあったかいご飯が出てきて、
脱いだものは洗濯されて畳んであるのが当たり前みたいな生活だったのでまっっったく何にもしてこなかった。
それがガラリと変わって何もかも自分でやらないといけない。
座ってても腹が減るだけ。

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ウツウツ星人襲来⁉

ウツウツ星人襲来⁉

双極症歴がそれなりに長くなるとセルフケアというか自分ペディアのページもだいぶ厚くなってきた。
特にここ数年は寛解が続いているのでなおのことページを書き足したり直したり増やしたりたりたり…
わしの場合、うつが来た時はジタバタせずに時が解決するのを待つのが今のところは最善策。
つまり何もしない。
とはいえなーんにもできないのはむちゃんこツラい。
クマさんみたいに寝てるわけじゃないから世の中の動きも仲間

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鬼門だった冬

鬼門だった冬

数年前までわしはこの時期、引きこもっていた。
たぶん2003年くらいから2018年までの15年間で元気だった冬は1回か2回くらい。
うち1回は躁転していたので元気とは言えない。
以前はずっと接客業だから多忙な年末年始を終えた疲れが出ていると思っていたけど振り返ってみると仕事をしていくうちに軽躁になっていたのかもしれない。
いずれにしてもだいたい松の内が終わるころからなんとな~くドンヨリしてくる。

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自分ペディア

自分ペディア

改めて言うことではないけれど12月から下降を続けるわしのメンタル。
やはり寛解を維持するのは限界なのかもしれない…という影がちらりほらりと姿を見せている。
もともと長く冬季うつに悩まされていたし世情が世情なので踏ん張ってる方が危うい気がしている。

とはいえ。
「じゃあさーせん!ウツなので奈落に行きます!」と開き直るわけにもいかないので新年早々にあれやこれやと考えながら頭を整理して自分カウンセリン

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不安=ワクワク思考

不安=ワクワク思考

溜まったチラシやパワポ資料を整理していたら去年、福岡に飛んだときのチケットが出てきた。
そういえば去年の今頃は移動の無理が祟ったのか、
そもそも移動し過ぎたせいなのかけっこうぐったりしたままクリスマスを迎えていた。
3月の大田区を皮切りに福岡に行ったり宮崎に行ったりと飛び回っていたのが嘘みたいに今年は移動の少ない1年だった…いやこれが平常運転なんだけど。
あいりきという活動で今までとは異なるリカバ

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10年前のわしへ

10年前のわしへ

さてさて。
今年もあと1ヶ月を切りようやく本格的な冬がやってきた。
先日のハマッチャでちょっと書いておきたいことが生まれたので自分への手紙として残しておこうと思う。
たまには音楽付きでね。

10年前のわしへ
今のわしは失意の連続だ。
そりゃそうだ。
2011年に入籍したばかりなのに親友は自死してしまうしストレスフルな職場で無理をした結果ぶっ潰れて失業してウツの真っ只中だもんね。
収入はなくなるし

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夢のチカラ

夢のチカラ

青臭い言葉だ。
けど自分を構成する要素やワードは人それぞれ。
そしてわしにとってこの2つはとても大きい。
ただ言葉にすると冷ややかな眼差しを浴びたり胡散臭い奴と思われたりするのでTPOは考えるけれど、
今さらnoteで遠慮もへったくれもないので記しておこうと思う。

そもそも日本人は夢に対して少しひねくれていると思っている。
子どもが夢を描くと微笑ましいけど30歳を超えてなお夢を描いていると「いい

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過信と迷いと反省

過信と迷いと反省

早いものでもう11月。
最近ずーっと疲れている感じがして
あと2ヶ月体調をキープできるか少し不安なのでペースを落とすか生活リズムを少し前倒しして休むことを優先したほうが良いのかもしれない。

10月27日の夜にミズベサロンという職場の企画を担当していたのでずーっと気を張っていた。
さらに10月29日の全国リカバリーフォーラムの分科会に(2日目)
あいりきチームで参加するという脳みそフル回転という状

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語ることへのためらい

語ることへのためらい

去年の今頃は故郷である宮崎のピアサポーターに声をかけて、あいりきを実施したあと家族4人で観光したり両親の誕生日を祝ったりと賑やかな日々を過ごしていた。
たった1年前だけどものすごーく前のことに感じるのは充実しているからなんだろうな。
その後リカバリーフォーラムに登壇したり全国ピアスタッフの集いに登壇したりとピアサポーターとしての活動が多かったことも大きい。
それに伴ってわしは最近、悩んでいることが

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ソロモン先生、来たる

ソロモン先生、来たる

フィリス・ソロモン先生が来日する。
それを知ったとき、わしは思わず「やったー!」と声に出していた。
確かコロナ前に1度そんな話が出ていけど立ち消えになっていたから今度こそ!という気持ちが強かったと思う。

ソロモン先生はアメリカの精神保健福祉の分野における超がつく有名人でピアサポート研究の専門家でもある。
個人的なところで言うと「あいりき」の研究にも参加してくれているので仲間でもある。
とはいえ会

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根性論はつらいよ

根性論はつらいよ

辛いことを辛いと言いづらい世の中だと思う。
「みんな辛いことはあるよ」だの「誰だって我慢してるんだよ」などと至極もっともだけど何の役にも立たない言葉が返ってくる。
もちろんみんな辛いことがあるのは分かるし我慢なり忍耐なりしていることも知っている。
ではなぜ人に言わないのだろう。
結局は冒頭のループが始まるからなんだろう。
「なんかあったの?」とか「話を聞くよ」と言ってくれたら良いのだけどまだまだ少

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回り回って自分へ

回り回って自分へ

9月になり今年後半のスケジュールがすこーしずつ埋まり始めた。
去年はあいりきメインだったのでやたらと飛行機に乗っていたけど今年は仕事メインで文字通り地に足の着いた生活をしている。
とは言いつつ職場で精神障害を取り上げたイベントを進めているのでのんびりできているわけではなく、
ハマッチャをはじめピアサポートのかけ持ちで慌ただしいったりゃありゃしない。
とは言いつつアーマードコア6を4周して遊び呆けた

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重いのか軽いのか

重いのか軽いのか

わしが周りに言うと少し驚かれることがある。
それはわしが精神障害者保健福祉手帳が2級ということ。
見た目で分かることではないとはいえ、
仕事をしながらピアサポート活動をかけもちして家事も少し担っていると聞いたら確かに軽いと思われても無理はないのかもしれない。
けれどわしが何の制約も受けていないのかと言えばそれは違う。
4月から中間支援組織で働いているけれど今のところ週10時間くらいなので法定雇用率

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ピアサポートの未来は…

ピアサポートの未来は…

早いもので2023年がまもなく折り返し地点。
いやはや光陰矢の如しとはよく言ったもんだね。
去年はやたらと移動が多かったから今年はえらく地味に感じるけれど新しい職場で日々、学びながら仕事をする合間にハマッチャのことやオンラインでのあいりきや性についてあれやこれやと取り組んでいるのでヒマ…というわけではない。

わしはもうすぐ42になるので平均で考えれば人生の折返し地点を過ぎる。
この先どんなことが

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