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「黒影紳士」season7」

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「黒影紳士」シリーズ、最大の大連鎖が起こる予感。 season2再開当時から、現れた黒影紳士の時間軸の謎に迫る。 今季はゆっくり更新だが、長くなりそうですよ。
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season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第五章 天空に独り

season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第五章 天空に独り

ちょっと待ったー‼️待ってお願いです、待って‼️
間違えて1日前に更新しちゃいました!
一枚もう一枚、挿し絵描きたかったです!
明日読むか、挿し絵だけ明日観にきてね♪💦

第五章 天空に独り

「……はっ……はっ……」
 黒影は未だ息も整わぬうちに立ちあがろうとした。
「先輩!……幾らなんでも無理ですよ!」
 サダノブの言葉を気にも止めず、黒影は鳳凰の炎揺らぐその瞳を更に燃える様に真っ赤にさせ、

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season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第四章 迷いなき独り

season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第四章 迷いなき独り

第四章 迷いなき独り

 一人の男が交差点へ入る。
 黒影は襟の裏に仕込んである小型無線を使い、
「高梨 光輝です。警察名簿から昔の物だが顔を確認。間違い無い」
 と、能力者犯罪対策課のチームにも言った。
 サダノブも横で静かに身を潜めている。
「もう一人確認!」
 暫くして風柳から報告がはいる。
 二人は何やら話し込んでいる様だ。
「黒影、未だ大丈夫か?」
 風柳は黒影のGoが出ないので心配して

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season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第三章 君を前に独り

season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第三章 君を前に独り

第三章 君を前に独り

「……分かりました。風柳さんが其処迄言うのなら」
 黒影は少し不服そうにだが、その時は納得した様だ。
 不服な理由は風柳にも分かる。
 幾ら予知夢で先に知っているとは言え、時を人が操るなんて容易な訳がないのだ。
 分かった所で実際に止められなかった殺人事件は何件もある。黒影が見るのはあくまでもヒントに過ぎない。
 其れを十分に使い熟せるか否かは、初動捜査の迅速さに掛かってい

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season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第二章 夢に独り

season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第二章 夢に独り

第二章 夢に独り

「……では、最後に別れて其の儘爆風に巻き込まれて亡くなったと?……良いですか?窓の外を一度ご覧なさい……」
 病院で目覚め、暫くすると勲が尋ねて来た。
 私が光輝との最後の記憶を辿って話すと、そう言って窓の方へと歩む。
 ゆっくりと開かれて行くカーテン……。
 随分と久しぶりの様な……懐かしい光が溢れ、勲の姿は逆光でくっきりとした漆黒の影になる。
 勲はそのまま窓の外を見て続け

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season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第一章 雨に独り

season7-4幕 黒影紳士〜「黒水晶の息吹」〜第一章 雨に独り

本編を始めます前に、
この度、詩人のkogomeyuki様
Xアカウント→@kogomeyuki16
から、第一章&第二章に五行歌を詠んで頂きました。

イラストは僕で、五行歌はkogomeyuki様の久々のコラボをお楽しみ下さい💐✨

この五行歌は黒影へのエールだそうですので、
勲さん視点では無く、黒影視点でお楽しみ下さい。

kogomeyuki様へ Special thanks
以前は詩を

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season7-3 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第六章 生命の翼

season7-3 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第六章 生命の翼

第六章 生命の翼

 「風柳さん……」
「……ああ、分かってる」
 湖にせめて二人の願いを叶えてやろうと辿り着くと、黒影は風柳に声を掛けた。
 風柳は黒影に言われた、自害の可能性の話を思い出し、黒影の目を見てゆっくり頷いた。
 サダノブが暁春を、風柳がデュランテ医師の腕を握り、警戒はしている。
 ただ、黙祷をしたいと言うのでその時は離してやらねばとは思っていた。
 これだけ、居るんだ……まぁ、大丈

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season7-3 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第五章 見知らぬ花

season7-3 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第五章 見知らぬ花

第五章 見知らぬ花

「……そんな、遥々こんなに遠い異国の地に来たんですよ?!」
 式田 暁春は従姉妹の揺波を何とか彼方此方から資金を用立て、スイスにいた。
 日本で揺波の容態をずっと匙も飛ばさず、対処療法で診てくれていた田沼 嘉樹(たぬま よしき)の紹介状も持っている。
 田沼 嘉樹の紹介状を見たスイスの医師、ハロイド•デュランテ・ガーベルは即座に揺波を最先端医療機器の精密検査へと回した。
 到

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season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第四章 光の導くままに

season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第四章 光の導くままに

第四章 光の導くままに

「大体ね、先輩が湖を恥ずかしがって囲むから、余計に何があったか分からないじゃないですか」
 と、サダノブが言った。
「……そうだ。だからやはり、僕が湖を囲む前に沈めたんだ」
 黒影は皆んなが黒影と白雪のデートを見てやろうとしていた事を思い出し、時間を絞って行く。
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜!そうじゃ無くて、中で犯人が何をしていたかが見えなかったって話しです」
 と、サダノブが言

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season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第三章 菊の在処

season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第三章 菊の在処

第三章 菊の在処

「サダノブ……衛星画像からこの辺一帯を探してくれ。此れだけ色が豊富なんだ。かなりの数の菊を育てているに違いない」
 黒影はそう指示を出す。
「先輩」
「何だ、問題でも発生したか?」
 黒影はサダノブがさっさとタブレットPCで検索しないので、若干苛立ち言った。
「いえ……其れより、白雪さん……」
「えっ?白雪……何処行ったんだ!?」
 黒影はさっきまで隣にいたのに、突如姿を白雪が

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season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第二章 濁流

season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第二章 濁流

第二章 濁流

 一見人と合わなかったから、寂れた街みたいに思い初めていた。何て安易なんだ、見ようとしたがらない心は。
 僕は僕のロックを外さなければならない。
 ……意地でも、この場所がこれから住む場所だと思い、突っ込んで行き進むしかないんだ!
 川の流れの中に子供がちらほらと流れている。
 もう息絶え流れに逆らう事もなく、飲み込まれは浮かぶだけの物の様になってしまった者もいる。
 朱雀の大きな

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season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第一章 崩壊した世界で

season7-3幕 黒影紳士 〜「手向菊の水光線」〜🎩第一章 崩壊した世界で

第一章 崩壊した世界で

 僕は其の世界の名を知っていた。
 だが、其の世界の事を現実には無い夢の様に思っていたのだ。
 其の世界の名を「正義崩壊域」と云う。
 僕は其の世界の表面を知っていたにも関わらず、内面を知ろうともしなかった。
 もし、もしもだよ?
 自分の世界に小さな世界が在って……そう、例えば日本の中に小さな日本が独立している様なものだ。
 然も其れが大地の様に浮かんでいて、自由に操作

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season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第五章 再生

season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第五章 再生

時藤 浩史宅付近で、やはり黒影の思っていた通り、蔦は動きを止めた。
「此処からは、夢探偵社だけで十分です。有難う、涼子さん、穂さん」
黒影は二人に言う。
「でも黒影の旦那だって、サダノブも」
涼子は二人の怪我を気にした。
「もう、肉体労働はする気はないのです。此処からはこっちだ」
と、黒影は己の頭を指差し微笑んだ。
「成る程、そう言う事なら私達じゃ太刀打ち出来ませんね。お二人共、其れに白雪さんもご

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season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第四章 蔦

season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第四章 蔦

「なっ!……何だ!?」
黒影は足を引っ張られる感覚に、驚いて声に出す。強い力で足が引き摺られ、地上に手を付いた。
何が起きたのかとサダノブを見ても異変は無い。
着いた掌に不気味な感覚があった。
ミミズの様に冷たい何かが一瞬通ったかと思うと、手の甲に其れは姿をやっと現す。
シュルッと黒影の指に絡まり、蔦は其の身体毎引き摺り、サダノブから離そうとするのだ。

まるで意思を持っているかの様に、黒影が成す

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season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第三章 落下

season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第三章 落下

 3 落下

「どうせ調べるのでしょうから、此方からお話しします。庭に面して、丁度椿の直ぐ隣にハンバーガーショップありますでしょう?」
 と、時藤 浩史は確認する。
「ええ、在りますね。あのハンバーガーショップの店の景観も落ち着いた色に抑えているのは、此方の建物に十分配慮されている様に窺えましたが……」
 黒影は良くあるご近所トラブルからの行き過ぎた犯行の線を消そうとしている。
「景観「は」問題な

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