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#エッセイ

「人前で話すのが苦手」で終わらせなくて、本当によかった

「人前で話すのが苦手」で終わらせなくて、本当によかった

話すのが苦手だから逃げてきた
他人に何かを伝えるとき、「話す」という手段をできるだけ選ばないようにしてきた。なぜなら、人前で話すのが苦手という意識がずっとあったからだ。

緊張してしまって表情が消え、口を開けないで話してしまい聞こえづらい。さらに、相手の反応を窺うあまり、話しながら内容が飛んでしまう。

そんな思いをするぐらいなら、ちがう手段で他人に伝える方法を鍛えよう。そう思って、「書く」勉強を

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吉田さんなのか、店員さんなのか。

吉田さんなのか、店員さんなのか。

アルというマンガサービスでライターとして活動しています。midori(みどり)です。

吉田さんは、わたしの会社の一番近くにあるローソンのかなり声が大きいカリスマ店員のおばちゃんです。

吉田さんはいつもお昼のシフトに入っていて、11時45分ごろに店内へ入るとっても明るい声で出迎えてくれます。また、なんせ声が大きいので色々と聞こえるのですが、アルバイトへの接し方も非常におおらかで、素敵な方です。

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ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた

ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた

6年前、28歳の秋。
友達と知人の合間くらいの同世代女5.6人くらいで集まったとき。
そのうち1人が異様に洒落た服装で現れた。他の誰かが「そのコートかわいいね!」と声をかけたら「ビンテージの服にハマってる」とのことだった。

「もう安い服とかじゃなく大事な数着を長く着続けることにした」とか語るその子を死んだ目でみながら私は「いいなあ」とか「私もそうしたいなあ」とかじゃなく「そういう人生の人は良いよ

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Tinderでご近所フレンズを見つけるためのご安全なプロフィールの作り方

Tinderでご近所フレンズを見つけるためのご安全なプロフィールの作り方

ひとり暮らしはさびしい。

上京して6年、年々強くなっている感情がある。
それは、「人と住んでるひと、うらやましい…」という気持ちだ。

人と住むのって本当にすごい。思いやりが少しでも欠けるとうまくいかなくなる。だからこそ、災害の時、風邪を引いた時、落ち込んだ時、家から出られない時。パートナーや友人、家族と暮らしているひとたちが支え合っているのを見ると、心がきゅう、としてしまう。

限界独居フリー

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会社員の年収と「嫁ブロック」について

会社員の年収と「嫁ブロック」について

採用面談をしていて思ったことなどを少し。

弊社のような極めて小さな会社の場合、言わずもがな一番苦労するのは人の採用である。最近の私の主な仕事はもっぱら採用絡みだ。ありがたいことに応募はたくさんあるのだけど、なかなかホイホイと人は採れない。

決して「いい人がいない」というわけではなく、いい人がいてもタイミングが合わなかったり、条件が折り合わなかったりで、こちらからお見送りすることもあれば、先方か

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凡人で良かったと思うこと

凡人で良かったと思うこと

生まれた年代を問わず「普通は嫌だ」「人と違ったことがしたい」「レールの上を歩きたくない」と思う若者は少なくないようで、最近こんなエントリーがバズっていた。

4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。(いしだの話)
※こちらのサイトがクローズされフィッシング詐欺サイトになっていたのでリンクを削除しました。

この往年の尾崎豊の歌詞を彷彿させるようなエントリーに対して、

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環境が習慣を作り、ひいては人を作る

文京区は本郷三丁目に引っ越して2週間経つ。

本郷三丁目は、ほんとうに住みやすい。心の底から引っ越してよかったと思う。

都心に出るのに時間がかからないし、しずかだし、美味しいお店が多く、自然も多い。学生街だから多少はうるさいかと思っていたけれど、そんなこともない。高田馬場とは大違いだ(やっぱり学生街という意味で、高田馬場のうるささは別格なのだと思った。学生の傍若無人さといったら!自分もその一人だ

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ときにお金が台無しにする

ときにお金が台無しにする

 日常には、お金が絡んではいけない場面がある。

 誕生日プレゼントに現金を贈る人はいない。図書券やギフト券が一般的だ。

 お世話になった恩師から夕食に招かれたときに、お礼としてお菓子やワインなどを手渡すのはわかるが、その代わりに1万円を差し出したりしたら変な空気になるだろう。

 あるいは、電車で席を譲ってくれた人に対して、老人が「私はこれから15分座ります。あなたの時給が2,000円だとして

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日本人の「買いもの耐性」が試される友好国トルコの商人道

日本人の「買いもの耐性」が試される友好国トルコの商人道

タイ人は商売が上手いか、と聞かれると答えは「否」だと思う。もちろん実業界で成功した金持ちは多いが、一般には店先で、やる気がないというか覇気が伝わってこない店員が多い気がする。

ある日、プロンポン駅近くの某高級百貨店にカメラ用の三脚を買いに行った。よくある光景だが、店先で対応したのは、やる気なさげなニューハーフの店員さんだ。カウンターの隅っこに置いてあるホコリをかぶった三脚を2つ3つ、テキトーに取

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「チャンスは準備した者に訪れる」から、私は毎日メイクをする。

「チャンスは準備した者に訪れる」から、私は毎日メイクをする。

「そういえば知美どこに行ったの」と探されることが、学生のころ結構多かった。「いや分かんない、どこ行ったんだろうね、あ、帰ってきた」。たいていはそういう流れで、私がどこに行っていたとか、解明されないままでスルー。

「そういえば知美どこに行ったの」と誰かが言ったときに、「このへんで一番キレイなトイレじゃない」ってぼそっと答える数人がいたとしたら、彼女たちは私ととても仲がよいのだろう。

「メイク直し

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いい女の条件。"対等に話せる言葉"を私は持っているか、否か?

いい女の条件。"対等に話せる言葉"を私は持っているか、否か?

誰かとどこかで話した時に、すらりと思ったこと。きっと私が前から思っていたこと。色気があるとか、髪が美しいだとか、声がキレイ、顔が素敵、きゃわいい、若い。

それももちろん欲しいんだけど、そうじゃなくて。それじゃなくて。

私が心のどこかで羨ましいと、畏怖を感じたり、まだあなたと話せない、話したい、でもまだ近付けない、避けたい、話したくない、きゃあ目が合った、と思う人は

男性であれ 女性であれ

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「現状維持は停滞だ」。◯か✕か?

「現状維持は停滞だ」。◯か✕か?

「現状維持は停滞だ」。ずっとそう思っていた。

人生は放物線。勢い付いてはじめたものも、自然の摂理で落ちていく。

「現状維持は停滞だ」。変わり続けなければ、私はあとは落ちていくだけ。「就職したらあとは死ぬだけ」笑いごとのように、学生時代に友だちが唱えていた冗談を反芻する。

だから落ちていかないように、せめて私の中でだけは登れるように、変わって、変わり続けて、上を目指して、下に落ちないように必死

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