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#23 ヨーロッパ研修記 〜最終回 学びの本質は何だったのか?〜
帰国をして早1ヶ月が過ぎた。
もうすっかりヨーロッパモードは抜け、それは、なんだか遠い昔のような気もする。街の空気は凛と澄んで、新しい一年を迎える準備をしている。
ヨーロッパにいる間、そして帰国後も研修の学びの整理をしていたが、結局このnoteも21つの研修記として書いていたようだ。各つくり手を訪ねた記録としても書いてきたし、「ワイルド」をテーマにした思考の変遷も数回にわたり、整理をして
#17 ヨーロッパ研修記 〜ナチュラルワインへの問いとPacinaの答え〜
ナチュラルワインって何だろう?
もしかすると今回の研修において、最も難易度、そして抽象度の高いテーマなのかもしれない。日本でもすでに一般化された言葉である一方で、掴みどころのない言葉。
その言葉を調べると、おおむね、有機農法と醸造プロセス、そして亜硫酸塩・二酸化硫黄(SO2)の有無に行き着く。だけど、その内容だけを読んでも正直いうとピンと来なかった。なぜなら "実際に" 何をやっているの
#15 ヨーロッパ研修記 〜ヘレスを求めてミュンヘンへ〜
ミュンヘンを訪れる予定は全くなかった。
ヨーロッパに来て約2週間少々。アムステルダムに始まり、フローニンゲンのWild Festival Groningen、そしてベルギーはブリュッセル、ゲントと、ビールからワイン、シードルとさまざまなお酒とつくり手を訪れ、非常に充実した研修を過ごせている実感があったものの、正直に言えば身体が、ランビックやワイルド特有の酸にやられていたこと。
そして何より