言えないことってありますよね。
別に罪を犯したわけじゃなくても。

相手のことを悪く言いたくない。
知ってほしいけど知らないでほしい。
まだグレーなままでいたい。
整理しきれていない。
認めたくない。
明日には変わるかもしれないから
逃げ道を残したい。

何もかもがずるすぎて。

感情はとても脆い。

違う形で知り合っていたらもっと言えることがあるのにと思う。

そう、逃げ道を作っているみたいで嫌になるよ。
自分のことがさ。

同世代の人たちはきっと、
もっと別のベクトルで、社会的な、外に対しての悩みを抱いているだろうに
私はいつまで経っても内省の悩みになってしまう。
自分は本当は何を感じているのだろう、
本当に望むことはなんなのだろう、
好きとはなんなのだろう、
働くとはなんなのだろう、
そんなことばかりだ。

誰といるときの自分が好きかって、
素敵なことだけど
そんなに自分が中心で本当にいいのだろうか。
私がそれをしたら、ただの自分本位になってしまう
勉強が足りない。
（勉強するものなのか…？）

その人といるときの自分が好きだと
思ったとして
「その人が自分を好きとは限らない」のではないか。

なんて思ってしまうのはネガ気質なのだろうな。

本音を洗いざらいぶちまけたとして、
誰か幸せになるかなと考える。

自分はすっきりするかもしれないけれど、
やっぱり根本的な解決にはならない気もする。

分からないのだもの。

私は同時にいろいろなことを失うのかもしれない。
でも言霊がこわいから、そんなことはないはずだと
常に言い聞かせている。

まあきっと仮に失ったとしても
生きている限りは大丈夫なのだけど
大丈夫、と、悲しい、は別の場所にある。

だからできればそのまま抱えていたいのだ。

よく似ているんだよ。
あなたはあの人に。

自分より相手のことを
考えられる人間になりたい。


とはいえ、決めるのは自分でいたい。




そのバランス、みんなどうやって
取っているのでしょう。




心のバランスが取れなくなると辛いけれど
バランスが取れなくなるほど
誰かのことを考えているとも言える。



つまり、ひとりではない。
誰かのいる世界で、ちゃんと生きている。



ずっとひとりの世界なら、
とても楽なはずだからね。



そう考えれば、少しは
すくわれるかな。

（9/13の熟成下書き）

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