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過去か、未来か、『パスト ライブス/再会』
12歳の少女ノラと少年ヘソンは、お互いに想い合っているんですけど、ノラの家族がカナダへ移住することになり、離れ離れになってしまうんですね。
その12年後、SNSで久しぶりに繋がったふたりは、ちょっといい感じになるんですけど途絶えてしまう。
そのまた12年後、すでに白人男性と結婚してニューヨークに住むノラを訪ねて、独身のヘソンがソウルからやってきて、さあ、どうする?っていうストーリーです。『パスト
おめでとうキリアン・マーフィー『オッペンハイマー』
私、一番好きな映画ジャンルは「ゾンビもの」で、その中でも1番好きなのが、2003年公開 ダニーボイル監督『28日後…』です。
病室で目覚めるとあたりの様子がおかしくて、外に出てみると街は荒廃し、
人の気配がなく…なんてところから始まるベタなストーリーなんですけど、ゾンビ映画にしてはめずらしくロンドンが舞台で、古めかしく仄暗い街並と、恐ろしくもどこか切ないゾンビという存在がとてもマッチしています。
走れメロスって感じ『コヴェナント/約束の救出』
2018年のアフガニスタンが舞台です。
タリバンの武器の工場や隠し場所を探すことを任務とした部隊を率いるキンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)がアフガニスタン人の通訳師を雇います。で、武器工場に乗り込むんですけど、タリバンの反撃にあう。危機一髪でこの通訳師に助けられ、はるか100km先の米軍基地までおんぶや荷台で運んでもらって命を救われます。
キンリー曹長はそのままアメリカに帰還しますが、通訳師
もうブルースは歌わない『カラーパープル』
1985年公開スティーブン・スピルバーグ監督『カラーパープル』をビデオで観たのは高校生のころで、たぶんこれは良い作品というべきものなのだろうけど、なんだかずいぶん辛いストーリーだなー、という記憶が残っていました。
この映画が2007年にブロードウェイでミュージカル化。
今回は、そのミュージカル版の映画化です。
でも、私は最初のスピルバーグ版の印象がそんなだったんであんまり観る気しなかったんですよね
ほとんど映画と関係ない話だけど『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』
六本木のTOHOシネマで鑑賞前に塩とキャラメル、ハーフ&ハーフのポップコーンを購入したら、いつもの通り「塩の方にバターをおかけしますか?」と聞かれたので、いつもの通り「はい、たっぷりめに」と答えたら、私のバター愛が伝わったんですかね、「キャラメルの方にもおかけしますか?」って初めて聞かれました。
え!なに!そのうまそーなやつ!!!
バター、大好きです。
昔のバターケーキって、いかにも生クリー
床屋と図書館 その9
真文は本が大好きでした。
週に2度ほどは地域の図書館に通っていました。
図書館は2階建てで、1階は子供のための、2階は大人のためのフロアになっていました。1階では、もう、読みたい本が見つけられなくて、初めて2階へ上がってみたのは、5年生に上がる前の春休みのことでした。
階段を上がっていくと、校庭の隅の鉄棒のような錆びた匂いを感じました。それが本棚のせいだということは2階に上がってすぐ解り
面白いに決まってる『ビヨンド・ユートピア〜脱北〜』
不謹慎なのは百も承知で言いますが『ビヨンド・ユートピア~脱北~』なんてタイトルのドキュメンタリー映画、つまらないわけがありません。
映画は2つの脱北劇が軸になっています。
ひとつは北朝鮮から川を渡って中国に入ったけど山中で身動きがとれなくなってしまった5人家族。中年夫婦、幼い2人の娘、80代の妻の母の5人が、これまで1000人以上の脱北者の手助けをしてきたソウルの牧師に助けを求めます。
私、
床屋と図書館 その8
真文は月に一度、髪を切りに行きます。
真文がそう決めているわけでなく、真文のお母さんの決め事です。
金子のおじさんに体を触られた翌月も、お母さんに「そろそろ髪を切ってきなさい」と言われましたが、真文は2日連続で「面倒くさい」と拒みました。3日目、お母さんが「いい加減、髪を切ってきなさい」と怒り気味だったので、真文は承諾しました。
その日は、5年生が放課後の校庭を優先的に使える木曜日でした。
元日だけど『サンクスギビング』
そういえば2022年の大晦日に観た『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が映画感想文書くきっかけだったなーってふと思い出して、じゃあ、2024年も元日から映画観ちゃう?なに観ちゃう? なに観ちゃう? 正月だし頭使わないのがいいよねーってことで観てきました、元日なのに『サンクスギビング』。あけましておめでとうございます。
結論から言っちゃうけど、これ、100点じゃない!?
なにも期待をせず、むしろ