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櫻井敦司さんの訃報によせて

櫻井敦司さんの訃報によせて

書き残しておきたいな、と思ったので書きます。

10月24日13時ぐらいだったと思う。
ジムから帰って、『不滅のあなたへ』というアニメを見ながらご飯を食べて、ふとスマホを見た。
BUCK-TICKの公式LINEから「親愛なるファンの皆さまへ」というリンクが届いていた。
瞬間、ものすごく嫌な予感がしてなかなか開かない公式ページに飛んだ。
文書を見た瞬間、嘘だとやっぱりと何をそこまで、とやっぱり嘘だが

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BUCK-TICK 櫻井敦司さんが司っていたものについて

BUCK-TICK 櫻井敦司さんが司っていたものについて

櫻井敦司さんの急死2023年10月19日の午後6時30分、BUCK-TICKが横浜市内でファンクラブ限定のライブを行っていたところ、曲の途中で体調不良によって救急搬送。その日の午後11時9分、脳幹出血で櫻井敦司さんは亡くなりました。享年57歳。心よりご冥福をお祈りするとともに、このシンガーソング・タグ・クラウドを櫻井さんとBUCK-TICKのみなさん、そして今も変わらずBUCK-TICKを大切に思

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櫻井敦司の訃報によせて

櫻井敦司の訃報によせて

10月19日、BUCK-TICK のボーカリスト櫻井敦司が脳幹出血によりこの世を去った。正直、全くの想定外だったかと言えば噓になる。なにせ昔から酒もタバコもガンガンにやっていた人だ。タバコはもうすでにやめていたとのことだが、健康状態的にハイリスクであったことは想像がつく。もう歳も60に近いし、バンドを続けるのが物理的に厳しくなることがそう遠くないうちに来るかもしれない。終活ではないが、バンドの終わ

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停滞しないスポーツ科学:Anizine

停滞しないスポーツ科学:Anizine

ここ最近、ちょっとムリ目にスケジュールを詰め込んでいる。もうそんな年齢ではないのだが、何より『停滞』が恐ろしい。自分の貧しい経験をまるで「世界の真理を見てきた」ように語る人を見ると、サブイボと鳥肌が交互に立つのだ。

アメリカのスポーツ医学の記事で、アスリートは27歳にピークを持っていくのがいい、というのを読んだことがある。目から瓦が落ちたような気がした。日本のスポーツは野球を見ればわかるようにと

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なぜ映画祭に出すのか?

なぜ映画祭に出すのか?

なぜ映画祭に出すのか?私が至った境地はつまらないので、これから映画祭を目指す若者は読まない方がいいかも知れません。私が至った境地は野望とか野心ではありませんので。

私が至った境地はこんな感じです。

手の跡:写真の部屋

手の跡:写真の部屋

これは、スタイリスト高橋靖子さんのコレクションを雑誌で紹介したときに撮影した写真です。そのままだと面白くないので、こんな風にひとつアイデアを加えて撮ってみました。トップの写真だとジャケットの部分しか写っていないので、次の写真を見るとわかると思います。

撮影の常識と非常識:写真の部屋

撮影の常識と非常識:写真の部屋

緊急事態宣言が出ていた時期に、ある医師がウィルスに対するコメントを求められたときの答えに共感しました。彼は「私はそもそも感染症の専門ではないし、さらに新型のウィルスに関する意見を言う立場にない」と言っていました。これなんですよね。たとえ医師という職業であっても自分の専門外のことについては無責任に意見を言わないこと。

写真の話題では、ここが大きな問題になることがあります。趣味で写真を撮り始めた人が

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何ボルギーニなのだろうか:写真の部屋

何ボルギーニなのだろうか:写真の部屋

写真を撮る作業の中では何段階も「選択」を迫られます。

目の前に現れた何かを、撮るか撮らないか決める。撮るとしたらいつ撮るかを決める、シャッターと絞りと感度を決める、レンズを決める。撮るときだけでこれくらい。続いて撮った写真を見て「これ、いらない」と捨てていくセレクトの作業。一枚が決まったらそれを現像して色やコントラストや彩度を決め、最後に「トリミング」をします。

トリミングとは、写したかった部

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写真>事実:写真の部屋

写真>事実:写真の部屋

見たときすぐに、そこで何が起きているかがわかる写真があります。「わかる必要がある」と言い換えると、報道写真などがそれにあたりますが、これは見る人が理解し、納得する目的のために撮られています。

目的のある写真は簡単です。そこにある事実を写せばいい。語弊がある表現だとは思いつつ、世の中の大部分は語弊でできているので、気にせずに進めます。二元的に言う必要もないのですが、事実を写す写真と、事実以外のもの

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数センチの差:写真の部屋

数センチの差:写真の部屋

とにかくいつでもカメラを持っています。傘をさしていても持っている。で、信号を待っているヒマな時間にはこういうどうでもいいモノを撮っているわけです。これは別にいい写真でも何でもないんですが、たとえこんなモノを撮るときでも、「もしこれを写真集に載せるとしたら」「2メートルに引き延ばしてギャラリーに飾るとしたら」と思って撮っています。

写真は『世界のすべてのコンディションを等価』にしますから、この絶景

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写真の民間療法:写真の部屋

写真の民間療法:写真の部屋

写真についての本を書いているので、写真に関する色々なものを読んでいます。それらを読んで考えを整理しながらメモとしてここで書いていることも、必要なら本の中に入れようと思っています。あまりネガティブな話になると鬱陶しいのですが、理解して欲しいポイントがいくつかあります。

それは大きく分けて三つの意識にあり、
ひとつは自分の好きな世界をただひたすら趣味で撮りたい人、
それとは逆に写真を仕事にしたい人、

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大学広報必見!東洋大「LINK@TOYO」から考える、大学メディアの記事特性を活かしたPVアップのアプローチ。

大学広報必見!東洋大「LINK@TOYO」から考える、大学メディアの記事特性を活かしたPVアップのアプローチ。

専門性や独自性のPR、社会に向けた情報発信の意義が高まってきたことで、研究等の情報を伝えるオウンドメディアの運営に力を入れる大学が増えてきています。今回、取り上げるプレスリリースは、そんな大学発オウンドメディアの一つ、東洋大学の「LINK@TOYO」に関わるもの。私が代表を務めるホトゼロでは「ほとんど0円大学」以外にも、複数の大学メディアを運営しているのですが、その経験を踏まえても、今回の「LIN

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この動画は“お菓子”か“薬”か?大学が高校生向け連載動画をつくる上で意識しておきたい、動画の位置づけ・考え方。

この動画は“お菓子”か“薬”か?大学が高校生向け連載動画をつくる上で意識しておきたい、動画の位置づけ・考え方。

YouTubeやSNSを通じて高校生が日常的に動画と接するようになっていたところに、コロナ禍に入って大学の通信環境が一気に整備されたことで、大学広報での動画活用は急速に広まりました。今回、見つけた東京経済大学と札幌学院大学の取り組みも、そんな動画を使った広報活動のひとつです。両方とも似た方向性の取り組みで、コロナ禍を経た今だからこそできる取り組みのように感じたのですが、はたしてこういうアプローチは

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