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ぞぞぞぞぞ「それぞれの四-五月」
はい、私はこの会社の繁栄のために命を賭して尽くします
はい、私はこの会社を築いてくださった上司、先輩方を尊重し雇ってくださったことに感謝します
はい、私は働くことが人生の楽しみと捉えることで、自らの業績を向上し、それがやりがいと感じることができます
はい、私は勤務時間は目安と考え、仕事量をこなすことのできる時間を確保することが重要だと考えます
はい、私の至福は仕事と捉えることで、勤務日数を
ぞぞぞぞぞ「こわいはなし」
最近男性の知り合いから怖い話を聞いたんだ
「事故物件に住んでみたって
女性のうめき声が夜中に響きわたるらしいんだけどさ
精神がおかしくなって以前の住人は自ら命を絶ったんだって」
わたしは数年前に同じ場所に住んでいた知り合いだった女性から全く同じ話を聞いたんだ…
※フィクションです
ぞぞぞぞぞ「お前だけ...」
私は派遣社員、一年間勤めていた会社の契約が切れた
しかしこの一年で来年度正規で働く場所も決まった
最後、会社を出る際に花束をもらい、激励の言葉ももらった
ブラックな労働環境も終わりよければ全てよし、か
振り返り歩き出すと、逃げるものに対してする冷たい目が、真向かいのビルの窓に反射していた
ぞぞぞぞぞ「次に入ってくるのは..」
扉から初めに入ってきたのは、私を裏切った彼だった
9番目に入ってきたのは、近所の神経質で嫌われているおばさんだった
26番目に入ってきたのは、子どもを車に置き去りにしてパチンコに行った母親
76番目に入ってきたのは、裏金を秘書のせいにして潔白を主張する国会議員
瑣末なその空間は人の抱える背景で暗く染まり続ける
ぞぞぞぞぞ「かえしてね...」
あの都市伝説きいた?バレンタインの
あぁ、バレンタインに告った女の子がフラれてショックすぎて電車に、って言うやつだろ?
そうそう、それでフったやつがホワイトデーに同じホームで飛び込んじゃったって
その女子の件の後一ヶ月男子おかしかったらしくて、ぶつぶつ独り言言ってたらしいぜ
返さなきゃって
ぞぞぞぞぞ「彼のいぬ間に」
「これで惚れ薬の完成!これをチョコに混ぜて..」…
「やった、誰もいない!机の奥に..」…
「最悪、、休みだったし。ま、入れっぱでいっか」…
「今日来るかなぁ?ん?机の中に手紙入ってる」
“美味しかったよ。惚れ薬なんて入れなくていいのに”