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#経営
「正直」こそが最強の戦略である
「正直」を心がけて、生きてきた。
社長になってからも、あらゆることを正直に言った。
採用の面談では候補者に「うちの会社の悪いところはここです」と明かす。クライアントからの依頼が「雑だな」と感じたら「そういう発注の仕方は、誰もハッピーにならないです。やめたほうがいいですよ」と正直に伝える。
「そんな正直に言ったら、候補者やクライアントが離れて会社がうまくいかないのでは?」と思う人もいるかもしれ
売上360億円の上場企業は、父が売った「1台の車」から始まった
私はいま、父が創業した会社の社長をやっています。
継ぐことになった「オークネット」という会社は、創業37年、売上360億円、グループ社員数850人の東証プライム上場企業。
社長就任を告げられたのは、私にとっては突然でした。
3年前、私が44歳のとき。「大事な話がある」と当時の社長に呼ばれました。
前の日に飲み過ぎていたので「ちょっと頭痛いな……」と思いながら「はい、なんでしょうか?」と聞く
社長になって、はじめての大仕事は「自分の会社を売る」ことだった
ぼくは2019年の6月に、アクアリングの社長になりました。
アクアリングは、名古屋発のデザインファームです。設立から22年。従業員数は約100名。デンソーさんやソフトバンクさんなど、大手企業のウェブサイトを数多く手がけてきました。
ぼくの社長としての最初の大仕事は、自分たちの会社を「売る」ことでした。
アクアリングは2人の創業者によってつくられた会社です。ぼくは創業2年目に入社し、一兵卒から