記事一覧
2024年4月の本たち
1. 『言葉を失ったあとで』/信田さよ子・上間陽子
依存症、DV、家族問題の第一人者である信田さよ子氏と、沖縄で社会調査を続ける教育学者の上間陽子氏の対談集。
まえがきにあったこの言葉を読んで、数年前に見た映画『プリズン・サークル』の記憶が蘇った。
『プリズン・サークル』は、加害者更生プログラムに参加する受刑者たちの様子を映し出す、日本で初めて刑務所の中に入ったドキュメンタリー。
映画を見な
心の傷を癒すということ
先日、映画『心の傷を癒すということ』(2021)を見た。
能登半島地震の発生を受け、合同会社ミナトスタジオがチャリティ・オンライン配信を企画・開始したのを知ったことがきっかけ。(3/31まで無料配信)
2020年にNKHの土曜ドラマで4回にわたり放送されていた内容を、2時間に再編集した劇場版。
1995年に発生した阪神・淡路大震災の中、被災者の「心のケア」のパイオニアとして奮闘しつづけた、精神科
悲しみを「受け入れる」ってなんだろうね
『受け入れるってなんだろうね』
彼女が亡くなった年の暮れ、一緒にお参りに行った友人がつぶやいた言葉のことを、それからずっと考え続けていた。
「受け入れる」という特段変わったわけでもない、自分でも何の気なしに使っていた言葉の意味が、いざ親しい人の喪失を目の前にしたときに、途端にわからなくなってしまった。
「やっと受け入れられたかな」
「時間が経てば受け入れられるよ」
決して他意はないはずの、