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日常を旅にする方法(日本の旅エッセイ)

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国内各地の旅のエッセイをまとめています。「旅とブンガク」「旅とアート」など「旅と○○」シリーズもこちらに。
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記事一覧

なんでわたしが仙台に? 神戸-青森の長い旅でみつけたこと

なんでわたしが仙台に? 神戸-青森の長い旅でみつけたこと

ちょっとちょっと、なんでわたしが仙台へ?

なんで仙台おんね〜ん!夜中の仙台駅前で写真を撮りながら、思わず笑ってしまった。神戸から青森に向かっていたはずなのに、なんでわたしが仙台おんね〜ん! と。ネイティブじゃないのに関西弁が思わず口をついて出てしまうほどの事態。(ほんとに口に出してた)

ああ、わたしのファースト仙台がこんな形で。(ファーストキスみたいに言うな)仙台にはね、ちょっと憧れていたのよ

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こぎんドレスで青森に呼ばれたかも?

こぎんドレスで青森に呼ばれたかも?

「今年はもう5パーセント終わったんだってツイッター(X)で流れてきました!」

そんな知り合いの声にびっくりしていた1月20日、大寒の日。

そうかもう5パーセントたったのか、と思いつつも、まだ5パーセントしかたっていないのに、ともわたしは思っていた。

そう、今年が始まってまだ20日しか経っていないのに、早くも今年の目標がひとつが動き始めた。

年末年始に(手書きの)日記に書いていたわたしの目標

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北前船の寄港地49ヶ所で、旅して学んで恋をして。

北前船の寄港地49ヶ所で、旅して学んで恋をして。

わたし、北前船に恋をしてしまいました。

みなさんは「北前船(きたまえぶね)」って知っていますか? わたしはつい最近までちっとも知りませんでした。

北前船とは、江戸〜明治時代に、上方(大阪)から瀬戸内海経由で日本海沿いを北上して北海道までを結んでいた商船のことです。旅をきっかけに北前船の存在に出会ってしまい、いまはもっと知りたいと思っています。もっと知りたい、それはもはや恋。

さらにわたしはあ

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大学生最後の講義|日帰りもできる京都であえて一泊してみる

大学生最後の講義|日帰りもできる京都であえて一泊してみる

この春に(たぶん)卒業予定の社会人大学生です。
わたしはいま、大学最後の授業のために京都に来ています。博物館学芸員資格習得のための実習と講義です。

神戸に住んでいるので、ふだん京都までは基本日帰りです。しかし今回は講義が3日間ということもあって、急遽京都に一泊してみることにしました。

初日の昨日は博物館の見学をしたのですが、京都の底冷えにすっかり体力を消耗してしまっていました。

すると夫が、

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書くことが、旅と仕事をつなげてくれた。2023年旅と仕事まとめ(上半期編)

書くことが、旅と仕事をつなげてくれた。2023年旅と仕事まとめ(上半期編)

ずっと、旅をして仕事ができたらいいなあと思っていました。

わたしの仕事は、ドレスをつくることです。かつて務めていた会社でファッション商品の商品企画デザインをしていたころからのわたしの人生のキャッチコピーは、「旅をしてドレスをつくる、なんてしあわせなんだろう」でした。

一時はコロナで、旅もドレスをつくることもできなくなっていましたが、今年はめちゃくちゃ旅しましたし、ありがたいことにドレスもたくさ

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はじめての「角打ち」体験で新しいお酒の楽しみ方を知った話

はじめての「角打ち」体験で新しいお酒の楽しみ方を知った話

はじめて、「角打ち」を体験しました!

角打ちとは、酒屋さんの店先で、買ったお酒をそのまま飲むことです。

角打ち(かくうち)とはところで「角打ち」と聞くと、お酒に詳しいツウなおじさまたちがたしなんでおられるイメージがあると思うのですが、今回は女性だけのグループで「角打ち」体験をしてみました。

これが女性でも気軽に楽しめる新鮮な体験だったのでご紹介したいと思います。「角打ち」はじぶんのペースでサ

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青森の「かわいい」おみやげものたち・個人的ランキング第1位は?

青森の「かわいい」おみやげものたち・個人的ランキング第1位は?

青森のおみやげものはかわいい。

見てください、このビジュアル。みんな愛おしいですよね。

かわいい要因は、やっぱり特産品の「りんご」によるものが大きいのでしょう。

だってりんごは、赤くて、わかりやすくて、かわいいもの。そりゃおみやげものもかわいいさ。

でも、ここはあえて「りんご以外」の青森土産のなかから、個人的なBEST3を挙げてみたいと思います。(※あくまでも個人的な好みです)

あ、申し

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【いとへんの旅】福岡・久留米絣の伝統工芸にメタバースな未来を夢みた話

【いとへんの旅】福岡・久留米絣の伝統工芸にメタバースな未来を夢みた話

思いがけず福岡に行くことになったのは今年10月のこと。

その旅の経緯は別の記事でまたお話するとして、福岡に行くならどうしても行っておきたかったのが「久留米絣」の工房です。日本全国の布や服をめぐる「いとへんの旅」をしているわたしは、久留米絣にずっと興味を持っていたのです。

絣とは、織物のひとつで、文様の端がかすれたという外観からきた名称です。なかでも久留米絣は、日本の伝統的工芸品として特に有名で

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旅とブンガク|津軽鉄道に飛び乗って太宰治のふるさと金木町へ

旅とブンガク|津軽鉄道に飛び乗って太宰治のふるさと金木町へ

「来ちゃった」

恋しい人のもとへ押しかけて来たヒロインのような気持ちで、わたしは朝早く金木駅にいた。

「ほんとに来ちゃったよ」

わたしは宿泊先の五所川原から津軽鉄道の始発に飛び乗って、太宰治のふるさと金木町に来たのだった。

わたしが五所川原に来た理由青森県の五所川原市に来たのは、仕事のためだった。「フジドリームエアラインズ青森ー神戸便の利便性を活かした青森・神戸のビジネス交流」という事業の

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弘前つがるこぎんの旅|誕生日には、好きな街で、好きなことを。

弘前つがるこぎんの旅|誕生日には、好きな街で、好きなことを。

おととい神戸から弾丸で青森・弘前に行って、きのう帰ってきました。

14時20分に青森に到着して、翌日の14時に青森を出発する弾丸旅。青森滞在時間はわずか23時間40分。それでも行こうと思ったのにはわけがありました。

青森での出会いわたしは神戸でウェディングドレスをつくる仕事をしています。

「フジドリームエアラインズ(FDA)青森ー神戸便の利便性を活かした青森・神戸のビジネス交流会」という事業

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小春日和の尾道に立ち寄って、ふらり旅

小春日和の尾道に立ち寄って、ふらり旅

実家の用事で一泊だけ広島県に帰省していました。

そして神戸へ帰る途中で、広島・尾道にちらっと立ち寄ってきました。父と母とわたしの3人での久しぶりの「旅」です。

尾道はとても絵になる町です。そこで、尾道のふらり旅のようすを、写真を中心にお届けしたいと思います。

※なおこの記事はメンバーシップ限定記事・有料記事ですが、尾道の旅のようすは、ほとんど全部読めます。あとちょっとさいごの個人的な思いのと

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【いとへんの旅】横浜ドレス物語・日本のドレスメーカー発祥の地へ

【いとへんの旅】横浜ドレス物語・日本のドレスメーカー発祥の地へ

日本の洋裁の起源について調べていると、横浜に「日本洋裁業発祥顕彰碑」があるということを知った。

そこは、イギリス人ミセス・ピアソンが横浜の居留地にドレスメーカーを開業した地なのだという。まさにドレスメーカーの聖地ではないか。

ドレスをつくる仕事をしているわたしとしては、いつか機会があれば行ってみたいものだなあと思っていた。

そうしたら、横浜に住んでおられる花嫁さまから、ウェディングドレスのリ

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【学び直し】京都の神社でなんともスピリチュアルな写真が撮れたよ

【学び直し】京都の神社でなんともスピリチュアルな写真が撮れたよ

先日、通信制大学のスクーリング(対面授業)に参加したら、なんだかすごくスピリチュアルな写真がたくさん撮れたのでおすそわけ。今回はほんとうに、ただそれだけの記事です。

ただスマホでパシャパシャ撮っただけなのに。これはたぶん、この場所がすごいのだと思います。

授業の内容は書きませんが、場所の説明と、写真と、そこでわたしが感じたことも少し。

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秋田-岩手JR北上線|駅舎に温泉のある「ほっとゆだ駅」でテレビ取材された話

秋田-岩手JR北上線|駅舎に温泉のある「ほっとゆだ駅」でテレビ取材された話

もしも旅の神さまがいるとしたら、旅で一喜一憂するわたしをみて笑っているに違いない。旅をするたびに、いつも何がしかのトラブルや、ありえないことが起こる。ぜったいにおもしろがられてる。

それは7月末日のこと。8月初旬の秋田・岩手への旅行をひかえ、旅の準備をしていたわたしに衝撃的なニュースが飛び込んできた。

なんと7月の秋田を中心にした東北地方の大雨の影響で、秋田から岩手を結ぶJR北上線の「のり面」

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