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絶望するように現代はできていない

 自分のnoteを読み返してたら暗いことばっかり書いてる気がして、あーあ、もうちょい良いことないかなぁ、なんか楽しいことないかなぁと何となくこのnote記事を書いています。  ハローハロー、なんかさぁ古い時代のことを見返して時事ネタが言える人ってカッコいいよねって思うようになっちまったあたり、日曜日に政治番組を見ながら米粒を口につけたままうんうんうなづいているようなオッサンにどんどん近づいている気がする投稿者です。  自分の人生で社会情勢がどれほど影響がありどれほど影響がない

    • ドリームズカムトゥルーの思い出

       何も言わずに付き合ってくれてサンキュだなんて可愛い詩をかける吉田美和は天才だと思ってます。  ハローハローこちらは高校を卒業して映画の専門学校に進学して激しく夢破れて砕け散った生き物です。夢活、していますか?  私、あんまり素晴らしいミュージカル映画ですとか素晴らしい舞台ですとか音楽ライブですとかに出会うと、 「あぁ、自分はこんな世界に行きたかったんだよな。」  そういう感慨で涙がぽろぽろこぼれてくる体なんです。皆様はどうですか。ちょっと悔しくなったりしませんか。現状の自分

      • 敵は我にあり

         今日はとっても良い日でした。人の心の影に触れるのって感慨深いものあるよね。  ハローハロー私はSNSリセット症候群(そんな言葉あるのかな?)を患う愛知県在住のしがない切り絵作家です。もうさ。15年もやってるんだよ。なのに日の目を見ない作品の数々!私にスポットライトを当てる係の方、明日は必ず出勤するように(笑)  私はよくSNSをリセットします。きっかけはいつもとても些細なことです。晩御飯がまずかった→イライラする→つまんない投稿しか見受けられない→イライラが増す→かねて

        • 過ぎたるは罪のごとし

           表題は遠藤周作さんの言葉です。最近思うんすけど、自己肯定感を高めていく先に何か失うものもあるんじゃないか?って話です。  ハローハロー花粉が通り過ぎて晴れ晴れとした気分の今日この頃の私です。皆様はいかがお過ごしですか。  私は双極性感情障害を患っています。それはもう、症状が最初に出た時はそりゃあひどいもんで警察に保護されて入院になりました。でも今日はそんなパンチがある話がしたいんじゃなくって私の診断書に昔、 「自己肯定感が低い」  と書かれていたことがあって、それで自己肯

        絶望するように現代はできていない

          年末年始の日記

            俺は人をよく疑う。  優しい言葉の中にさえ、呪いのような相手の暗い過去を想像してしまう癖がある。  なぜこうなったかはいくら胸の内に問い合わせたところで分からない。  冬の日差しはしっとりと降った雨の跡をじんわりと温めて、スーパーで買った安いスティックミルクティーを飲みながら年末を過ごしている。     よい一年だったな、と思う。  人を疑う気持ちを幾分か遠ざけることができたから。  カーテンを締めて、ちびまる子ちゃんを見ている。  さくら先生はやはり絵が好きな人が好きな

          年末年始の日記

          ショートショート 「きんもくせい」

           夕の言葉はいつも正しいから私はいつも疲れていた。秋は意外なところにいつも訪れ、帰り道に路地を間違えてしまいキンモクセイに出会った私は、匂いをかいだり、スマホで写真を撮っていたら帰りが思いがけず遅くなってしまった。 「カオはさぁ、疲れてるときに疲れたって言えないから植物が好きなんだよきっと」  気にする風でもなく夕は言った。それはそうなんだけど疲れているのはアナタのせいだなんて言えない私は、夕が作ったと豪語する冷凍食品ばかり並ぶ晩御飯をのんびり食べた。カーテンの向こうではきっ

          ショートショート 「きんもくせい」

          ノイズ

           ハローハロー地球の民よ。僕は愛知に住むしがない切り絵作家で、新作を作るためのノートを深夜0時を回った今、エナジードリンクのみてーとか考えながら書いている変態です。  いつからか僕らの周りの時間は機械によって圧縮されて、人間には息苦しい労働量と労働環境になってしまったように思う。僕は躁うつ病で障がい者で陰キャでコミュ障。現代社会にはとことん形を合わせることのできないクズです。  そんな僕でも生きていかなくてはいけない。でも、障害を抱えていると世間はなんと辛いところでしょう?仕

          止まらない走馬灯

          「世の中には人が苦しんでいるのを見ると本気で喜ぶ人間がいる。」  いつかお前言ってたっけ?でもなぁ、まさかおまえ自身がサイコパスだなんて気が付かなかったよ。詰めが甘いんだよなぁ俺ってさ。こうして屋上でタバコ吸ってたぐらいの小さな罪を片手に、俺は落ちていく落ちていく。飛び降りる時って意識失うもんだって何かの番組で言ってたけどアレってウソだったんだなぁ。俺はたぶん10秒と経たないこの時間に襲い掛かってくる走馬灯と悪戦苦闘しておりますよ母上様。  そうそう、俺って案外肝が小さいんす

          止まらない走馬灯

          止まれ走馬灯

           あぁ、あいつイジメてたんだよなヒロポンのこと。腹立つ腹立つ腹立つ。どうせ佳代ちゃんがヒロポンといい感じだから嫉妬してたんだろ佳菜子め!イジメてんじゃないよホント。私がいつまでも面倒見てられるわけじゃないんだ。何考えてんだよホント。高校生になるまで道徳で何習ってたんだよ。そのくせビジネスの授業だけ優秀で社会の犬になり下がる能力だけは高そうなやつなんだよなぁ佳菜子のヤツ。入学早々1か月半であのイジメようとかマジで最悪なんですけど。私のクラスの治安どんだけ悪いんだ。  あぁ、こん

          止まれ走馬灯

          思い出したかのように自己紹介(未完)

          「昔のアナタの方が好きだった。」  好きだった人にそう言われたら皆さんはどんな気持ちになりますか?  ハローハロー眠れぬ民よ。私は愛知県に住むしがない切り絵作家で、不意に自己紹介を更新しようと思ってこのnoteに向かっています。眠れないときってさぁ、どうしてもSNS見ちゃうよね。人間関係の断捨離とか言える人たちってきっと心が真冬の北極ぐらい冷んやり固く凍っているんだろうな。笑  僕は実は2019年に「第二回全日本芸術公募展」というので佳作を受賞しています。それを言うのを忘れ

          思い出したかのように自己紹介(未完)

          その満月を見るために~プランB~

           title 「夜」  2020 . 5 . 7  私はこの満月は特別だと思ってスマートフォンを空にかざしている人々を遠巻きに見ながら、ただ、ベンチに座っていた。いつか私は自分の進みたかった人生へ進んでいくのだ。その時にまたここへ来る。いつもより大きく見えるというこの特別な満月が見られるのは半年後の11月だ。その時までに人生はきっと大きく動いているんだろう、そう思いながら私は高台にあるそのベンチから立ち上がって空に向かって約束をしているような心境だった。 「私の人生の本来

          その満月を見るために~プランB~

          あの帰り道を覚えている 小説

          私の話  会社の事務所を出るとすぐに小部屋があり、その小部屋は説教部屋と呼ばれていた。季節感を感じ取ることができない暗い蛍光灯のその小部屋で上司と部下が何かを話していれば、「あー、あの子やめるのかもね」と、事務所の中ではうわさが広がっていくような仕組みだ。  今日その小部屋にいたのは私の直属の上司と、最近社内恋愛をしていると噂が立っている女の子だった。くだらねー、と私は思う。事務所であんなことを言っていた、こんなところを見たと、うわさ話で盛り上がる職員のひそひそ声を素通りし

          あの帰り道を覚えている 小説

          心の風景 小説

           私たちはおんなじだ。同じ星の同じ国の同じ地域で出会い、同じようなことで悩み、同じようなことに笑っている。  ふと、私は誰かを過剰に尊敬したり、大したことないと誰かをあざ笑ったりしている自分の考えは小さいなぁと思った。相手の心を勝手に理解した気になったり、分からないと言い放って私を必要としてくれる人を突き放したり。今まさに電車の向かいの席で音楽を聞いて狸寝入りをしている男子高校生も、つり革を何度も掴み直して首筋の汗を気にしているサラリーマンも、杖を手すりにかけてメガネを曇らせ

          心の風景 小説

          つまらない人(小説)

           もう10年だ。俺はなんでアニメーションダンス何てマニアックなものをやってるんだ?夜、バイトの帰り道に街の明かりは電気が消えている家やすべてを照らしてるとはいえない心細い街灯が自分の寂しい心象風景を盛り上げていた。俺は、俺は、どうしてダンスを続けているんだ?堂々巡りをする脳の回路は現実をしっかりとらえてなどおらず、玄関前のちょっとした段差に俺はつまずいて派手に転んでしまった。  全身から血の気が引いていったのがわかる。電話しなきゃ、とポケットから取り出したスマートフォンは布越

          つまらない人(小説)

          サヨナラ時計(小説)

           小夜子はもう一度夜の空を眺めました。空には電線ごしに薄い雲が星たちを隠しています。泣きたい気持ちで3月末の春の温かさに、悲しさを感じています。私たちは誰かに出会えば別れる日へのカウントダウンだということを知っています。けれど、アナタに会いたいという願いを捨てては生きていけない。人は一人ではいられないのだと、スマートフォンの着信を気にしながら、小夜子はコンビニで買ったホットコーヒーで手にじんわり汗をかきながら、誰もいない自分の部屋へと帰っていきます。  今日は別れの日でした。

          サヨナラ時計(小説)

          白い闇、光る影(小説)

           信頼していた後輩のあの笑い声は私のことを笑っていたのだ。背中で聞くのって本当につらい。陰口は陰で言ってくれ・・・まさに今、体験していることかのように家に帰ってもまだ会社のことを考えている。こんな日は最悪だ。誰か、誰か、私を助けてはくれないだろうか・・・そうは思っても、私には会社で何があってどのように悩んでいるかを知っている友人はいない。  ふいに家族にでも電話してみようと思い、スクロールが止まった連絡先は弟の電話番号だった。あいつはどうしているだろう、離れて暮らしてもう何年

          白い闇、光る影(小説)