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トラヤヌス【小説】

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僕とサンタの想い出

僕とサンタの想い出

僕がサンタの存在を知ったのは、おそらく幼稚園児の時分だっただろう。そこのクリスマス会でサンタを知った。
幼稚園の制服を脱いで、3年がたったクリスマスの日の頃。家に従兄弟(いとこ)が来てた。この従兄弟が後に問題を起こし、僕の家に多大な影響を与える。以降は、その日の家の様子である。

僕「ただいま!」

家族「おかえり」

従兄弟「おっトラやん!元気?」

僕「うん元気だよ」

(従兄弟は僕には兄貴

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フィクション

フィクション

僕は、祖母と父親を殺した。
彼らの顔がとても可愛かった。
僕が、包丁を持って切りつけようとした時、家族は、僕の言いなりになった。僕は、味わったことの無いスリルを感じた。祖母は、ブツ切りにして、生ゴミに出した。家族は酷く脅えて、僕を恨めしそうな顔で見てきた。

 大っ嫌いなふたりが消えて、少しほっとした。
祖父は、山に置いてきた。どこの山か忘れたけど。
ちゃんと置いてきた。

僕は、彼らを殺したあと

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ウチの子が不登校になった話

ウチの子が不登校になった話

「もういいから、行きなさい。じゃあね。」
そう言って、女は僕を学校へ送り出した。

僕は、仕方ないのかと思ってた。どれだけいじめられていても、学校に行かなければいけないのか。

僕は女と何処か見えない部分で食い違っている様だ。僕は、どうすれば良いのか分からない。

朝起きると、女が僕を起こしに来る。もう起きているのに。コイツはしつこい。僕は女に、「学校に行きたくない」と言ってみると、女は僕を睨みつ

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卒業式

卒業式

今日が最後と思いながら、僕は、教室に向かっていると、無駄に大きな声で話している生徒や、甲高い笑い声や、ダミ声が周りから、聞こえて来る。

僕は、教室に入ると、クラブのようだった。とてもうるさかった。式が始まるのは、9:45。
それまでに、なかなか時間がある。

僕は、最前列(出席番号順)の席に座り、鞄から本を取り出し、読み始めた。

僕が本に夢中になってると、何か異変を感じたから、辺りを見渡した。

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休憩のひととき

休憩のひととき

長い道のりを歩いている途中の渉(わたる)と葵(あおい)と僕がいた。渉と葵は周りと同じ様にただ長い道のりを一方通行の道を歩いている。

僕は休憩をしようとした時、渉と葵が僕を見るなり、殴りかかって僕は倒れた。僕は葵にこう言われた。

「前を見てよ。あなたと同じ様な怪我を背負いながら歩いているじゃない。だから、あなたも同じように歩きなさいよ。さぁ立って。」

それを聞いて僕は立った。その時僕はまた渉に

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めがね

めがね

もうすぐで授業が終わる。

あと少しで帰れるなんて思いながら、奈津美は6時間目の数学の授業を聞いている。

この関数を微分すると............

奈津美は数学が嫌い。先生が何を言ってるかさっぱり理解できないから。寝ようとしていた奈津美を先生が当てた。奈津美は戸惑った。その瞬間前の席の和馬が教えてくれた。「6x+4だよ。」奈津美は小さい声でありがとうと言って、6x+4と答えた。和馬はこの学

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旅に出かけた人

旅に出かけた人

彼らに逢いたい。
そう思うだけで胸がキツくなって、
目から涙が溢れて止まらない。

いつも彼らがそこにいるのが日常だった。

彼らは、そこからいなくなった。

僕たちは、ただ泣き尽くすばかり。

彼らとの日常を思い返してみる。

なにかをすると決めたとき彼らは
背中を優しく押してくれた。

なにか道に迷ったときは、
自分のことのように向き合ってくれた。

ときには嫌いだ。こんな人早く居なくなればい

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期待外れの家族

期待外れの家族

このタイトルを見ると、いかにも僕が期待をしていたかのように見える。だって、家族だから少なくとも一回はするでしょ。

僕が家族にそれを感じたときは適応障害になってから。

家族は、家で僕を一目見ると罵詈雑言を浴びせてくる。

僕はそれで、心がすさんでいく。

そっとしといてほしい。ただ、そっとしといてほしい。

家族には、この気持ちは伝わらない。家族は耳を持ってない人間。そして、目も。まぁ持っていた

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