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エッセイ

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感じたこと、思ったこと
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ああWBC、侍ジャパンありがとう…!

ああWBC、侍ジャパンありがとう…!

終わってしまいましたWBC。3月が待ち遠しかった日々が嘘のようです。
1番から9番まで、そして世界一の投手陣、どの選手も大活躍して感動しました。侍・栗山ジャパン、ありがとうございました。栗山監督がいたからできた最強の侍集団だったと思います。
栗山監督、おめでとうございます!そして、ありがとうございます…!

プールBでの予選リーグ、ヌートバー選手の2日連続ダイビングキャッチや試合前の声出し、いつで

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三分間トリップ

三分間トリップ

中学生って大人でもないけれど、もう子どもではないと思っています。

ぶかぶかの制服を着て鏡の前に立つさんちゃん(三男)を見ていたら、なんとも言えないもぞもぞとした居ても立ってもいられないような不思議な気持ちになりました。
今日、さんちゃんの来年度から入学する中学校の制服の採寸に行ってきました。

さんちゃんは小学校に入学してから毎日、朝起きるのも、着替えるのも、学校へ行くのも全て必ず一度「いやだな

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大好きを超えて

大好きを超えて

中学生に入って友達の影響で野球がとても好きになりました。男の子も女の子も私の周りはみんなあの頃とても強かったドラゴンズに夢中で、しょっちゅうナゴヤ球場に試合を観に行きました。
下敷きはドラゴンズの選手の写真のものだったし、学生カバンに好きな選手の背番号のステッカー(私は5や14、仁村徹選手や今中選手)を貼っていました。
だからあの頃の選手と背番号はよく覚えています。
特に席が後ろで仲が良かったバレ

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不安な子供

不安な子供

母に「港や堤防には海から落ちた時に海から登ってくるはしごがあるのか」とか、「はしごは何メートルおきにあるのか」なんてしょっちゅう聞いていました。
母は多分適当に「50メートルおきくらいにはあるんじゃないの?」と(実際はしごのある堤防を見たことがない、と大人になって気づいたのですが)私に答えました。

自分の身体が小さかったことも、特殊な環境で育ち知らない大人に話しかけられることも、とてもイヤだった

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シャキシャキの旅

シャキシャキの旅

何時間も煮込んでしっかり味が染み込み、ほこほこになった根菜がまだまだ美味しい季節です。
また一緒に煮込んで噛めばすぐに口の中でほどけてしまうような、スープの味が1番真ん中までよく浸ったお肉もまたとても美味しいですね。

そんなほっくりじんわりな野菜やお肉はなんとも美味しいですが、私には「大好きな食感」というものがあります。
「シャキシャキ」と表現される食感です。シャキシャキが大好きなのです。
シャ

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フランスの人

フランスの人

私が生まれる前から家に出入りしていた父の友人が、パリのソルボンヌ大学で教授をしていました。
当時ソルボンヌで日本文学を教えていましたが、彼の専門は歌舞伎でした。
その人の紹介で、うちには三度フランスの学生がホームステイにやってきました。

初めにやって来たのはパトリスという男性でした。
私がまだ小学校に入る前のことです。
金髪のもじゃもじゃ頭で、肩まで髪の毛がありました。そして外出には必ずサングラ

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「カケオチ」

「カケオチ」

私が小さかったある日、母が一人のお姉さんを家に連れてきました。
顔はほとんど忘れてしまったのですが、さらさらのショートヘアーと健康そうな肌色、首にあったほくろが印象的でした。
「少しの間、このお姉さんと一緒に暮らすからね、なかよくね。」
うちは環境もわりと特殊でしたし、案外人の出入りもあったので、私達兄妹はその事実を何の疑問も持たずに受け入ました。
私が小学校に入る少し前だったと思います。

お姉

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驚きのマーマレード

驚きのマーマレード

父は仕事から帰って椅子に座ると、夕食が終わるまで二度と席を立たない人でした。
父は私から見るととても厳しく、小さな頃はいつも怒っているように見えました。
私達双子をたまにどこかに連れて行ってくれることはあっても、父の気持ちはいつも分かりませんでした。
商売もしていたし、あちこちで役割があったようで、休みの日はなく、完全に一日中家にいることは思い出す限り一日もなかったし、朝私達が起きる頃にはもう家を

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無限に広がる

無限に広がる

私が小学生の時読んだままの本が、なんとまだAmazonにありました。すごい。
音楽を聞くのと一緒で、どこにでも自由に行けるし、そして一瞬で帰って来られるので、本を読むのが大好きです。

記憶にある1番初めに買ってもらって大笑いして、何度も何度も読み返したお話は、「わらいばなし」。
日本のわらいばなしを集めた物でした。
田舎から出てきたことにコンプレックスがあり、丁寧な言葉を使おうとするお嫁さんが何

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たぬき山

たぬき山

子どもの頃、町内のお祭りは春と秋にありました。
春は豊作を願って、秋は豊作のお礼をするため、それぞれ氏神様のところに町内のお神輿が、ざっと30ほどでしょうか、集まります。

近所のおじさんやお兄さん達はお祭りの日、町内で作ったそれぞれの法被を着込み、お昼からお酒を飲んで酔っ払って、真っ赤な顔で「わっしょい、わっしょい」と交差点ではぐるぐる回りながら、出店がたくさん並んだ氏神様のところまで練り歩きま

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人に誠実であること

人に誠実であること

人の話を聞くことって、とても体力がいります。
どうしても感情移入してしまうし、後々までずっと引き摺って考えてしまうこともあります。

無闇に「人の相談や悩みを聞かない」、ということは大切なことだと最近は思っています。

面と向かって相談に乗ることは、その人に長い期間向き合うという義務が生まれるからです。
それはもしかしたら一生かもしれません。
どうしても、「ねえ聞いて」と言われる時には、「私もトラ

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カラフルな魔女、角野栄子さんのこと

カラフルな魔女、角野栄子さんのこと

「魔女の宅急便」の原作者、角野栄子さんをご存知でしょうか。
私の尊敬する大好きなお姉様の一人です。
NHKの番組でも取り上げられ、「カラフルな魔女」としてシリーズ化されていました(今現在は放送されていないようですが)。

シリーズ一回目の角野さんは、その時八十五歳だと仰っていました。
いつもとても活き活きとしておられ、
「人になんて言われるか気にして生きるのはイヤよ」
との言葉通りに、「ちょっとそ

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今日も手書きノート2冊とともに

今日も手書きノート2冊とともに

ノートってすごくときめきます。
自分で作り上げて行く、自分だけの大切なことばがぎっしりと詰まっているのですものね。

ここnoteでは、文房具や手帳、ノートにこだわりがある方も多くて、とても勉強になるし、読んでいるだけで楽しくてうきうきします。

私は昔、かわいらしいノートを見かけると、どうしても買い貯めてしまう癖があり、買ったものの未使用なままのノートが手元にたくさんありました。
今はそんなノー

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ドライブレコーダーが「ピーッ」という恐怖

ドライブレコーダーが「ピーッ」という恐怖

昨年の春、車を買い替えました。
毎日車がないと困る生活をしているので、ひと通り車の機能が理解できたら、細かいことは気にせずに運転するようになりました。
とりあえずエンジンがかかって、アクセルとブレーキが踏めたらそんなに困ることってないのではないかな、と。
と思っていたのですが。
車に乗り始めた最初の日から、走っていると急にどこかから警告音のようなものが鳴るのが聞こえてくるのです。

ピーッ

こわ

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