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読書感想文とかそういうの書いてます。 作品→【なろう】http://mypage.sy…

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読書感想文とかそういうの書いてます。 作品→【なろう】http://mypage.syosetu.com/231979/    【即興】http://sokkyo-shosetsu.com/author.php?id=1326182508

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記事一覧

『いつか怪物になるわたしへ』/おかき大明神

読書感想文、というか、有名なnoteの感想文。 暇つぶしに開いたTwitterに流れてきたもので、何気なく読んだけれど、この文章を読んだおかげで今こうしてキーボードを叩い…

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4年前
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2019/1/7(月)日記2

干支が3回りも離れている先輩に、仕事を教わっている。 その人は来年で定年を迎えるけれど、特に役職もついていない。人手不足の会社で、部長を兼務している人が何人もい…

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5年前
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2019/1/7(月)日記

赤ん坊を見ると泣いてしまう。 そのことに気付かされたのは、大学2年のときだったと思う。 その頃わたしは大学で事務のバイトをしていて、ある日産休中の職員さんが生ま…

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5年前
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5/24日記

これを書いている今、手が震えている。 きっと、明日の飲み会に行きたくなさすぎるからだと思う。 わたし、今大学を卒業して、働いているのだけれど、勤め先が飲み会の多…

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6年前
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1/10(水)日記

家で豆苗を育てている。 青果セールで78円だった。すでに一回収穫しているから、今の単価は39円。もう少しで3回目の収穫を迎えるから、そしたら単価は26円になる。自分の…

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6年前
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本の好み

だいぶ前、友達に「江國香織とかすき。ハラハラしないから」といったら、ひどく驚かれたことがある。 友達いわく「ハラハラするから面白いんでしょ」とのことだ。江國香織…

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6年前
4

12/10 日記

卒業論文も無事提出できた。あとは卒業までの3ヶ月を遊んだりバイトしたりして過ごす予定。 卒業を待つだけの期間、ていうのは、私の中ではすごく貴重で、大切なものだ。 …

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6年前
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無駄遣いについて

9/27(水)まで無駄遣いについての文章を募集するよーってお知らせがあったので、書くね。 私の無駄遣いってなんだろうなぁ、って思いながら机を見渡したら、ふとトッ…

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6年前
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9/23(土)日記

中学生・高校生と演劇部に入っていた。演劇部がある学校は少ないのか、バイト先や友達に部活のことを話すといつも少し驚かれる。 中学1年生の頃は美術部に入っていて、2年…

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6年前
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『迎え火』/孤伏澤つたゐ

この間三浦海岸に行った。品川~三浦海岸の往復切符とコーラ、海の家利用券、LINEMUSICのクーポン券の4つがついた大変お得なチケットで神奈川のはしっこまで行き、スクー…

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6年前

『イルカ』よしもとばなな/文春文庫

沢山の凧を想像して欲しい。それらは自由に飛んでいるようにみえて、実は遥か下でたったひとりのおじいさんがその三千の凧を操っている。空から見た凧はてんでばらばらの動…

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7年前
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6/20 日記

前も書いたかもしれないけど、わたし、あまりいい家庭環境ではなかった。子供離れのできないお母さんと、女の人とタバコが好きで牢屋に放り込まれたお父さんを見て育って、…

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7年前
1

『地獄の思想』梅原猛/中公文庫

わたし、今大学4年生で、卒論をせっせかせっせかと書いているんだけど、まさかそのさなかにこんなに面白い本に出会えるなんて、思っても見なかった。 『地獄の思想』は、…

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7年前

『スッキリわかる日商簿記3級』滝澤ななみ/TAC出版

内定先に「卒業までに簿記とっといてね」と言われたので、ようしがんばるぞと思い簿記のお勉強をはじめた。 友達の中に経理の資格の鬼がいる。なんかわからないけどニッシ…

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7年前

お母さん

ノートって楽しいね。つい書いちゃうね。 5月のテーマがお母さんらしいので、わたしもかくね。 お母さんって一口にとってもいろいろな書き方があるんだろうけれど、私が…

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7年前
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『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/徳間書店

この間誕生日でいろいろな人にお祝いをしていただいたのだけれど、私自身も私自身を祝おうと思って、ハウルの動く城シリーズとはてしない物語をブックオフオンラインでぽち…

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7年前

『いつか怪物になるわたしへ』/おかき大明神

読書感想文、というか、有名なnoteの感想文。

暇つぶしに開いたTwitterに流れてきたもので、何気なく読んだけれど、この文章を読んだおかげで今こうしてキーボードを叩いている。今私が、正社員という身分を手に入れてから考えるようになったこと、自分自身の変化とか、そういうの全部。書きとどめておくほど価値のあるものでも時間を割くものでもないと思って、つらつら通勤電車で考えるだけだったけれど、何年か後

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2019/1/7(月)日記2

干支が3回りも離れている先輩に、仕事を教わっている。

その人は来年で定年を迎えるけれど、特に役職もついていない。人手不足の会社で、部長を兼務している人が何人もいるというのにだ。等級の違いはあれど、彼と私には同じ「係員」という文字がつく。

その人は、まるで福笑いのような顔立ちをしていて、瞳は灰色に青を混ぜた色で、濁っている。片方の目は見えないらしい。ひどいアレルギー体質で、アトピーなのかいつも体

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2019/1/7(月)日記

赤ん坊を見ると泣いてしまう。

そのことに気付かされたのは、大学2年のときだったと思う。

その頃わたしは大学で事務のバイトをしていて、ある日産休中の職員さんが生まれたばかりの赤ん坊を見せにきてくれた。

わたしは、子供は苦手だった。身近に小さい子がおらず、かつ自身も妹や弟がいなかったので、小さい子という存在にすこぶる免疫がなかったのである。

だから正直他人の子供なんか見ても可愛くねーだろ、と思

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5/24日記

これを書いている今、手が震えている。

きっと、明日の飲み会に行きたくなさすぎるからだと思う。

わたし、今大学を卒業して、働いているのだけれど、勤め先が飲み会の多い職場だからもう大変なのだ。

お酒を飲む席自体は嫌いではない。でも、偉い人の中にお酒を飲むとすごく説教する人がいて(偉い人はだいたいそうなんだけど)、その人のお説教を聞くのがすごく苦痛なのだ。

その人とお酒を飲むと、いつも「つまらな

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1/10(水)日記

家で豆苗を育てている。

青果セールで78円だった。すでに一回収穫しているから、今の単価は39円。もう少しで3回目の収穫を迎えるから、そしたら単価は26円になる。自分の価値を下げてもすくすく育ってくれる豆苗ってすごい。私だったら「次回出勤自給500円な」って言われたらブチ切れるもんなぁ。

お米のとぎ汁をやると良いと聞いたので、たまに水の代わりにとぎ汁をあげる。1人暮らしだから、1度に3合炊いて、

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本の好み

だいぶ前、友達に「江國香織とかすき。ハラハラしないから」といったら、ひどく驚かれたことがある。

友達いわく「ハラハラするから面白いんでしょ」とのことだ。江國香織がだめなわけじゃないけど、やっぱり物語はハラハラドキドキするから面白いらしい。

でもわたし、ただでさえ日々をお金だったり人間関係だったりにハラハラドキドキさせられているのに、どうして物語の中でもハラハラドキドキせなあかんのだ、と思う。主

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12/10 日記

卒業論文も無事提出できた。あとは卒業までの3ヶ月を遊んだりバイトしたりして過ごす予定。

卒業を待つだけの期間、ていうのは、私の中ではすごく貴重で、大切なものだ。

中学3年生の頃だったと思う。受験も終わって、学校に行って授業は受けるけどテストはもう無い……みたいな、正直学校に行く意味はあんまり無い期間があった。部活も引退しているから、6時間目が終わったらまっすぐおうちに帰る。

その頃、私は学区

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無駄遣いについて

9/27(水)まで無駄遣いについての文章を募集するよーってお知らせがあったので、書くね。

私の無駄遣いってなんだろうなぁ、って思いながら机を見渡したら、ふとトップバリューの単三電池が目に入った。これだ!と思った。

1人暮らしを始めてから、死ぬほど電池を消費するようになった。ポメラに電子辞書、リモコン、電動シェーバー。私の生活は電池で支えられている。いつも100円の質の悪い電池を買うから、すぐに

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9/23(土)日記

中学生・高校生と演劇部に入っていた。演劇部がある学校は少ないのか、バイト先や友達に部活のことを話すといつも少し驚かれる。

中学1年生の頃は美術部に入っていて、2年生のときに演劇部に転部した。いじめがあったわけでも、美術がいやなわけでもなかった。部内のヒエラルキーでは高い位置にいたし、何人かとは今でも付き合いがある。

きっと、ただなんとなく日常に変化が欲しかったのだろう。だから、少し苦手なだけの

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『迎え火』/孤伏澤つたゐ

この間三浦海岸に行った。品川~三浦海岸の往復切符とコーラ、海の家利用券、LINEMUSICのクーポン券の4つがついた大変お得なチケットで神奈川のはしっこまで行き、スクール水着じゃない水着を久しぶりに着て、それなりに旺盛に遊んだ。8月といえど今年は雨ばかりだ。その日も天気はにごった灰色のくもりで、ぱらぱらときまぐれに雨を降らせては私が買ったかき氷を溶かしていた。

近くのファミレスでおゆうはんを食べ

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『イルカ』よしもとばなな/文春文庫

沢山の凧を想像して欲しい。それらは自由に飛んでいるようにみえて、実は遥か下でたったひとりのおじいさんがその三千の凧を操っている。空から見た凧はてんでばらばらの動きをしていて、まるでひとつの独立した生き物のように自由なのに、確かに底の底でだれかに操られている。おじいさんの手に握られた3千本の糸。凧と凧は、見えないところで、ぎりぎりの奥深くでつながって1つになっている。

ところでそれを、どぼんと海に

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6/20 日記

前も書いたかもしれないけど、わたし、あまりいい家庭環境ではなかった。子供離れのできないお母さんと、女の人とタバコが好きで牢屋に放り込まれたお父さんを見て育って、2人みたいになりたくないと思う傍ら、2人のことを憎めないわたしが生きている。

お父さんのことは、いつもわたしの心の奥深くで息づいて、それは例えば受験とか、就職活動とか、恋愛とかのイベントごとのたびに、わたしの心の表面まで浮かび上がって涙を

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『地獄の思想』梅原猛/中公文庫

わたし、今大学4年生で、卒論をせっせかせっせかと書いているんだけど、まさかそのさなかにこんなに面白い本に出会えるなんて、思っても見なかった。

『地獄の思想』は、近代日本人が馬鹿にする「極楽と地獄」の関係性を見直すところからスタートする。

そもそものはじまり、仏陀は「地獄」というのを、極楽の対にある存在として語っていなかったというのだ。仏陀はひたすらにこの世界の苦を説き、煩悩を捨てることを説き、

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『スッキリわかる日商簿記3級』滝澤ななみ/TAC出版

内定先に「卒業までに簿記とっといてね」と言われたので、ようしがんばるぞと思い簿記のお勉強をはじめた。

友達の中に経理の資格の鬼がいる。なんかわからないけどニッショウボキ1級だか2級だかFPやらやたらとってるので、その子にお勧めの参考書は何かと聞いたところ、紹介されたのが表題の本だった。

今まで知らなかったけど、簿記の3級は個人商店向け、2級は企業向けって、はっきり区別がされてるのね。わたし、秘

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お母さん

ノートって楽しいね。つい書いちゃうね。

5月のテーマがお母さんらしいので、わたしもかくね。

お母さんって一口にとってもいろいろな書き方があるんだろうけれど、私が問いかけたいことって

「お母さんが絶対的じゃないって気付いた瞬間はいつ?」

っていうものだ。

わたし、おうちがあんまりうまくいってなくて、小学校のときに父さんのことで大号泣するお母さんをみてしまった。そのときに、明確にはっきりと意

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『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/徳間書店

この間誕生日でいろいろな人にお祝いをしていただいたのだけれど、私自身も私自身を祝おうと思って、ハウルの動く城シリーズとはてしない物語をブックオフオンラインでぽちった。

それでもって早速ハウルの1巻を読んだんだけど、なんていうか、「あっわたしこれ夢小説でよんだことある」って思った。

映画と原作の比較という観点で述べていくと、ソフィーは原作のほうがひねくれてつんつんしているし、ハウルはいびきうるさ

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