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相互循環のお話

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相互循環についてのお話集
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無自覚の我慢

無自覚の我慢

前回は今にある自由についてお話しました。
今回は無自覚の我慢についてです。

昨日、相互循環の施術をお伝えする時間がありました。その中で手技や方法ではない、大切な課題を共有することが出来たので、その1シーンから。

我慢私たちは日々「我慢」を積み重ねています。やりたくないのにやっていること、やりたいのにできていないこと。そう言われると、いくつか思い浮かぶのではないでしょうか。

でもそう言われて思

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相互循環の可能性

相互循環の可能性

前回は相互循環の可能性(前説編)についてお話しました。
今回は漸く、相互循環の可能性についてです。

この記事を書きたくて、前回、前々回の2つの記事が生まれた訳ですが、どこが繋がっているのだろう。。。そのまま書きますね。これ、私にとっては本当にすごい事なんです。

この世界観は何ですか?「あり得ない深さのリラックスだった」
とあるスポーツ選手に相互循環を行った時の感想です。

その選手はお風呂の時

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相互循環の可能性(前説編)

相互循環の可能性(前説編)

前回は相互循環セッションの可能性(前々説編)についてお話しました。
今回はその続き、前説です。

さて前回の最後、非日常を想定内として生き抜くタフネスさから、どんな日常でも未体験のものと捉え認識していける柔軟さに触れました。この内容に入っていきたいと思います。

情報を制する者は、どの世界を制す?まずはタフネスの分野をもう少し掘り下げてみます。
非日常を想定内にするための方法の1つが、トレーニング

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相互循環の可能性(前々説編)

相互循環の可能性(前々説編)

前回は見える化しにくい楽しさについてお話しました。
今回は相互循環の可能性(前々説編)です。

私が競技者として活動していた1つの時代はビーチバレーでした。その時の貴重な体験のお話から。

ただただ自然児幼少期の自然豊かな環境で「身体と動く楽しさ」や「自然と遊ぶ嬉しさ」を日々全開で過ごしてきた私にとって、身体や自然と自由自在に遊び、コミュニケーションを取ることは、当たり前の世界でした。当たり前だか

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感覚からの選択

感覚からの選択

前回は、“認識する“時のモノサシ、自分の感性感覚についてお話しました。今回はその育み方のポイントについて。

自分の感覚なんて後回しいつからか私たちは多くの場面で、自分の感覚感性を軽んじ、あまり信頼できないものと置きました。選択には理屈や後ろ盾が必要で「いいと思うから、しっくりこないから」が理由に出来なくなっていました。

本来感覚や感性は、生命を守るために何よりも頼りにされてきたはずですが、今は

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施術家あるある

施術家あるある

前回は認識の基盤になる「違和感の大切さ」についてお話ししました。
今回は、施術家あるあるについてお話したいと思います。
これは私の中では相互循環セッションが好きな理由にもつながります。

相互循環セッションが好きな理由 その1相互循環では、施術を”する”と元気になります。される側だけではなく、する側が元気になります。これは大きな特徴だと思います。

私もかつてそうでしたが、施術者は30歳を超えた頃

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過度なアプローチ

過度なアプローチ

前回は3つの関わり方についてお話ししました。
今回は過度なアプローチについてお話しします。

3つの関わり方のワークを繰り返すと、色々な気づきがあります。

その中の1つが、過度なアプローチを知れることです。
回数、ボリューム、距離感、リズム。

施術に限らず、気づかずに相手が求める以上の関わりをしてしまっている時があります。逆に、形だけで何も交流できていないむず痒さを感じる時もあります。

どち

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相互循環の基本

相互循環の基本

前回は身体の上手な使い方についてお話しました。
今回は「相互循環セッションの基本」について。少し長文です。

相互循環は自分の手で相手の身体に触れ、互いの間を認識していく施術です。その全ての工程の基本にあるのは「自分の手で自分の身体に触れる経験」です。

相互循環にも手順があります。確かにその手順を覚えることが1stステップです。

ひたすら練習しても越えられない壁しかし、手順を覚えて経験を積んで

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相互循環の目的①

相互循環の目的①

前回は食の速度感についてお話しました。
今回は「相互循環の本当の目的」について。ここは何回かに分けてのお伝えになります。まずは受ける側からの視点です。

相互循環の目的、関わる時のテーマは
「元々持っている本来の状態、能力を引き出すこと」です。

この何の為にという世界観がとても大切で、目的・テーマ次第で施術の時のタオルの掛け方1つとっても全く違うものになります。

相互循環を受けたときの感覚相互

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相互循環の目的②

相互循環の目的②

前回は相互循環の目的:受ける側の視点についてお話しました。
今回は同様のテーマで、施術側の視点です。

前回からの繰り返しにもなりますが、相互循環の目的、テーマは
「元々持っている本来の状態、能力を引き出すこと」です。

これは施術で相手の能力を引き出すということだけではなく、施術する側も含めてお互いに引き出され合う状態になる事を表しています。受ける側が楽になり、施術者が一方的に疲れるのではなく、

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施術はトクベツ??

施術はトクベツ??

前回は長所を伸ばす?短所を補う?についてお話しました。
今回は施術はトクベツ??について。

施術は依存?大会に出る、運動をする、稽古をする、散歩をする、音楽を奏でる。施術をする、施術を受ける。動作の強弱や両者の体制が違うだけで、どれもみんな同じ、何か、誰かを通して自分を知れる場です。

たまに聞くのが、施術は自律ではなく依存だという捉え方です。私も相互循環に出会うまでは、施術とは、目の前の方の自

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相互循環って面白いなぁ。。。

相互循環って面白いなぁ。。。

前回は替えが効かないものについてお話しました。
今回はやる動機について書いていたら、相互循環って面白いな〜という結末になったお話。

「より良いもの」では、動き続けられない最近の私のお話になるのですが、より良いものでは動き続けられなくなってます。
続いているのは、良いからではないんだなーと気づきはじめました。

個人的な経験からの分類になりますが、関わり方や選択にいくつかの種類があり、それぞれに特

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“認識する”ためのモノサシ

“認識する”ためのモノサシ

前回の記事では、「認識する」についてお話しました。
今回は“認識する” ためのモノサシについてお話します。

それは自分の 感覚・感性 です。
数値化できない曖昧なもので、難しいと感じる方も居られるかもしれません。

多くの方が、幼少期の感覚感性たっぷりの時代から、成長とともに根拠や理論・知識の世界へと足を踏み入れたと思います。どちらに優劣があるわけでもなく、それぞれの特性を使い分けることが大切だ

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 “認識する“ ってなに?

“認識する“ ってなに?

前回の記事で、動くところから動く関わり方についてお話ししました。
今回は相互循環の合言葉でもある“認識する”について。

相互循環でいう “認識する“ とは、今どういう状態か、感じたそのままを受けとることです。

私たちは絶えず何かを感じています。寒い、温かい。固い、柔らかい。好き、嫌い。無意識的にも意識的にも、その感覚に沿って次の行動を選択をしています。

加えて、その感覚を「これは良いことか?

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