UNWIND&KOMOREBI

UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスし…

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UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスした笑顔や暮らしを豊かに照らす「ライフキュレーション」(自作造語)をモットーに 小説やエッセイ 詩を掲載しています (御室文美子)    ※投稿文の著作権は作者です。無断の転用は禁止です。

マガジン

  • 御室文美子のこもれび生活

    小さな光をあつめて あふれるような輝きに満たされるように こもれび生活も ちいさな小さな暮らしの工夫が 人生を満たしていきます

  • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

    複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います

  • 回想旅シリーズ

    回想することは、心と身体に癒しや元気を与えてくれます。 回想旅に出かけてみましょう。

  • 文美子のLeave memories message(終活)

  • 小説「無花果の花」 御室文美子

記事一覧

春のひだまり㉗ 富山県・五箇山合掌の里を尋ねて

5月のとても天気の良い日でした。 富山県から約1時間半くらいで、岐阜県の白川郷に行ける様ですが、 スケジュール的に無理でしたので、県内にある五箇山に向かいました。 …

UNWIND&KOMOREBI
6時間前
22

詩ことばの森(158)「情念」

情念 森影に家々は沈んでいる 月の光が溢れだすと 岩肌は錆色に輝きはじめる 深い沼に秘められた物語を 繰り返し蘇らそうと 水は風もないのに波打つ わずかに灯された光…

39

詩ことばの森(157)「流離う人に」

流離う人に 流離う人に 風は 時に冷たく 時にやさしい いい人を気取らず 親切は素直に受けたいもの たとえばきみが 悲しい瞳に 遠いまなざしや 悔恨の灯火を 映し出して…

48

春のひだまり㉖ 懐かしのコッペパン?

コッペパンと聞くと、思い出すのは学校給食で出されたパンです。 特に「揚げパン」がとても好きでした。 今、コッペパンの専門店も出来ていて、昔懐かしの「揚げパン」を…

54

詩ことばの森(156)(木々のあいだに)

(木々のあいだに) 木々のあいだに 箱庭のような町はあった 古い神社の鳥居が 森の中で朱色に輝いて 古の時代の館跡が 地名となって残っている 無口な石仏の面影は 木も…

56

春のひだまり㉕ 横浜イングリッシュガーデン

この時期、沢山の綺麗なお花が咲くので好きな季節です。 ゴールデンウィークの前半に、 お花の鑑賞にイングリッシュガーデンに伺いました。 ガーデンは、ゆっくり鑑賞し2…

62

詩ことばの森(155)(畑中の道は)

(畑中の道は) 畑中の道は静かだった 雲のない青空から 時折 風に乗って 列車の音が聞こえた それはかすかな響きであった ひとりで郊外の町に 自分がいることを感じた…

50

詩ことばの森(154)「夜のオルゴール」

夜のオルゴール 子どもの頃 自転車で 坂をかけ登り 振り返ると 町が ずいぶん下に広がっていて 遠くから吹く 風の匂いがした 僕たちの世界は 小さな箱庭だ…

40

春のひだまり㉔ 回想鰻旅⑧松の家の鰻と孤独のグルメ

浜名湖は鰻で有名です。 浜松にあるの鰻屋さんの中で、舘山寺温泉にある松の屋さんに 伺ってみようと計画しました。 浜松駅から舘山寺温泉行にのり、目的地に向かいます。…

47

春のひだまり㉓群馬県・碓氷峠の眼鏡橋を狩山夫婦が一緒に渡る日

4月25日から始まった番組「believe ー君にかける橋ー」の中で、木村拓哉氏が「碓氷峠の橋」について話していて、懐かしく感じたばかりでした。 第1話の簡単なあらすじは…

53

詩ことばの森(153)「薔薇の庭」

薔薇の庭 古い石の椅子に やわらかな午後の光が 落ちている森 長い沈黙に耐えてきた 苔むした庭で あの人の影が 枝と枝との隙間を たった今 通り過ぎて行った 初夏の匂い…

UNWIND&KOMOREBI
10日前
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春のひだまり㉒  ⛩ 舘山寺 ⛩

浜名湖にある舘山寺へ。 浜松駅から舘山寺温泉行のバスにのり向かいます。40~50分乗ったでしょうか。ウェルシーズン浜名湖バス停で降りました。 バス進行方向に歩き、右折…

UNWIND&KOMOREBI
11日前
54

詩ことばの森(152)「森を歩く」

森を歩く こもれびの道を 僕は歩いていた 森を抜けると 湖へと着くはずだった 四月だというのに 木々は夏の装いだった 森影にこだまして 僕の足音ばかり聞こえた たまに…

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12日前
55

詩ことばの森(151)「残照」

残照 川辺りに広がる夕空を 渡ってゆく鳥の飛翔よ 無言のうちに 秘められた残照が わたしの心に迫ってくる まるで水の影となって 心の深奥に迫るかのようだ 悲しみを知り…

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13日前
50

春のひだまり㉑ 春を感じますね~

ゴールデンウイーク直前、各地で真夏日になっています。 暦の上では、5月7日までは春ということですが、 春というより夏を感じてしまいます。 私は毎春になると、食べた…

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2週間前
52

詩ことばの森(150)「眠れぬ森」

眠れぬ森 眠れぬ森に 夜が訪れる 花は白く 物思いにふける 森をさまよう影は あたかも 体のない魂 折れた枝に絡まった 沈黙の繭 突然の雨に 虫たちの声が消え 大地がふ…

UNWIND&KOMOREBI
2週間前
46
春のひだまり㉗ 富山県・五箇山合掌の里を尋ねて

春のひだまり㉗ 富山県・五箇山合掌の里を尋ねて

5月のとても天気の良い日でした。
富山県から約1時間半くらいで、岐阜県の白川郷に行ける様ですが、
スケジュール的に無理でしたので、県内にある五箇山に向かいました。
反対側に、菅沼合掌造り集落がありますが、今回は合掌の里についてです。

最寄りの駐車場から(駐車料金500円)、エレベーターで地下3階に行きます。エレベーターを降りたとたんに、ひんやりとして気持ちよかったです。
右に行くと合掌の里へ、左

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詩ことばの森(158)「情念」

詩ことばの森(158)「情念」

情念

森影に家々は沈んでいる
月の光が溢れだすと
岩肌は錆色に輝きはじめる

深い沼に秘められた物語を
繰り返し蘇らそうと
水は風もないのに波打つ

わずかに灯された光は
月や星ばかりではなく
蛇の眼だけでもない

くりかえされる歴史を
見届けようとして
立ち昇る情念と化してしまった

人びとの眼差しなのだろうか
けっして語られることなかった
名もなき人びとの

(森雪拾)

詩ことばの森(157)「流離う人に」

詩ことばの森(157)「流離う人に」

流離う人に

流離う人に
風は
時に冷たく
時にやさしい
いい人を気取らず
親切は素直に受けたいもの

たとえばきみが
悲しい瞳に
遠いまなざしや
悔恨の灯火を
映し出していたとして
放浪者であるわたしに
なにができるのか

ゆくあての無い者に
戻る場所はなく
ただ憂愁の旅路を
彷徨いつづけるばかりだ

(森雪拾)

春のひだまり㉖ 懐かしのコッペパン?

春のひだまり㉖ 懐かしのコッペパン?

コッペパンと聞くと、思い出すのは学校給食で出されたパンです。
特に「揚げパン」がとても好きでした。

今、コッペパンの専門店も出来ていて、昔懐かしの「揚げパン」を食べることが出来ます。

埼玉県川口市に本店のある「コッペ田島」ですが、ゴールデンウイークに
群馬県・前橋市の国道17号を走行していると、突然見つけたのは
「コッペ田島」です。店舗は全国に34店舗とか。
「揚げパン食べたい!」ということで

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詩ことばの森(156)(木々のあいだに)

詩ことばの森(156)(木々のあいだに)

(木々のあいだに)

木々のあいだに
箱庭のような町はあった
古い神社の鳥居が
森の中で朱色に輝いて
古の時代の館跡が
地名となって残っている

無口な石仏の面影は
木もれ日に白く霞んでしまう
森の奥の湖水は
真実を映し出す
風に揺れて光が反射し
無言の波が浮かび上がる

(森雪拾)

春のひだまり㉕ 横浜イングリッシュガーデン

春のひだまり㉕ 横浜イングリッシュガーデン

この時期、沢山の綺麗なお花が咲くので好きな季節です。
ゴールデンウィークの前半に、
お花の鑑賞にイングリッシュガーデンに伺いました。

ガーデンは、ゆっくり鑑賞し2時間ほどでまわることが出来ました。
それほど暑い日ではなかったため、ガーデンに用意されている椅子に座り、風に吹かれながら、咲いている花を眺めるのも風情があり良かったです。

ガーデンの中の「ときめきガーデン」は、特に沢山の花が咲いていて

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詩ことばの森(155)(畑中の道は)

詩ことばの森(155)(畑中の道は)

(畑中の道は)

畑中の道は静かだった
雲のない青空から
時折 風に乗って
列車の音が聞こえた

それはかすかな響きであった
ひとりで郊外の町に
自分がいることを感じた

なんのために?
なんのためでもない
予めそう決められていた
人は孤独になるほど
運命として感じるものだろうか

土の色は濃く
夏の色の激しさを秘めて
彼に迫ってくる

自分の足元が
深く沈んでしまう錯覚さえ
覚えながら
風の

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詩ことばの森(154)「夜のオルゴール」

詩ことばの森(154)「夜のオルゴール」

夜のオルゴール

子どもの頃 自転車で
坂をかけ登り 振り返ると
町が ずいぶん下に広がっていて
遠くから吹く 風の匂いがした

僕たちの世界は 小さな箱庭だった
夕暮れまで遊び 小さな冒険をした

夜になると 不思議な音色に
どこからか オルゴールが聞こえてきた
星たちの楽曲が 町に降りそそいだ

あの音は何だったのだろう
友だちとも話したことはなかっ

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春のひだまり㉔ 回想鰻旅⑧松の家の鰻と孤独のグルメ

春のひだまり㉔ 回想鰻旅⑧松の家の鰻と孤独のグルメ

浜名湖は鰻で有名です。
浜松にあるの鰻屋さんの中で、舘山寺温泉にある松の屋さんに
伺ってみようと計画しました。

浜松駅から舘山寺温泉行にのり、目的地に向かいます。
「パルパル」の次、ウエルシーズン浜名湖バス停で降りて、進行方向へ歩き、つき当たりを右折、100mほど歩くと右手にあります。
順番待ちしている人が並んでいます。
予約したほうがスムーズに利用できそうです。

「孤独のグルメ」の番組は好き

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春のひだまり㉓群馬県・碓氷峠の眼鏡橋を狩山夫婦が一緒に渡る日

春のひだまり㉓群馬県・碓氷峠の眼鏡橋を狩山夫婦が一緒に渡る日

4月25日から始まった番組「believe ー君にかける橋ー」の中で、木村拓哉氏が「碓氷峠の橋」について話していて、懐かしく感じたばかりでした。

第1話の簡単なあらすじは、現場責任者だった狩山陸(木村拓哉氏)が、架橋工事に失敗し刑務所へ。妻の狩山玲子(天海祐希氏)が面会し、病名、命の期限と最後の面会になることを告げる。事実を知らされ、狩山陸は脱走を試みたのです。

狩山陸が刑務所の中から、妻・玲

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詩ことばの森(153)「薔薇の庭」

詩ことばの森(153)「薔薇の庭」

薔薇の庭

古い石の椅子に
やわらかな午後の光が
落ちている森
長い沈黙に耐えてきた
苔むした庭で
あの人の影が
枝と枝との隙間を
たった今 通り過ぎて行った
初夏の匂い

ただ一人きりで
座りながら詩人の思いは
野ばらの道を歩んでいく
人ではない存在となって
花のアーチをくぐり抜ける

花は地に落ちていく
風がそれを拾おうとするたび
くりかえし 花びらを揺らしつづけて
けれども 美しい魂は
青く

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春のひだまり㉒  ⛩ 舘山寺 ⛩

春のひだまり㉒  ⛩ 舘山寺 ⛩

浜名湖にある舘山寺へ。
浜松駅から舘山寺温泉行のバスにのり向かいます。40~50分乗ったでしょうか。ウェルシーズン浜名湖バス停で降りました。
バス進行方向に歩き、右折します。(舘山寺温泉で降りてもいい?)

鰻の松の家の前を通り、300~400m歩くと愛宕神社の鳥居から伸びる
階段に突き当たります
右に曲がると、舘山寺の階段があり、階段を上ると浜名湖が見えます。

舘山寺(かんざんじ)は、舘山(た

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詩ことばの森(152)「森を歩く」

詩ことばの森(152)「森を歩く」

森を歩く

こもれびの道を
僕は歩いていた
森を抜けると
湖へと着くはずだった

四月だというのに
木々は夏の装いだった
森影にこだまして
僕の足音ばかり聞こえた
たまに鳥の声を耳にした

こもれびのなかで
僕はひとりだった
森の道はつづいて
湖は姿を見せなかった

春だというのに
木々は闇に包まれていた
静寂さに身の置きどころなく
森に足音は吸い込まれていった
遠くで鳥の声が高く響いた

(森雪

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詩ことばの森(151)「残照」

詩ことばの森(151)「残照」

残照

川辺りに広がる夕空を
渡ってゆく鳥の飛翔よ
無言のうちに
秘められた残照が
わたしの心に迫ってくる

まるで水の影となって
心の深奥に迫るかのようだ
悲しみを知り 憎しみさえも
噛み締め 咀嚼したあとの
苦い思いが
胃腑からあふれてきて

静寂はいったい
なにと引き換えに訪れたことだろう
夜空に散らされた星たちの
暗示された運命を数えながら
天と地のあいだを
夕暮が消えていく

(

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春のひだまり㉑ 春を感じますね~

春のひだまり㉑ 春を感じますね~

ゴールデンウイーク直前、各地で真夏日になっています。
暦の上では、5月7日までは春ということですが、
春というより夏を感じてしまいます。

私は毎春になると、食べたくなる、食べると春と感じる食材があります。
「タラの芽」「ふきのとう」「菜の花」「たけのこ」「アスパラガス」です。
今年はまだ「タラの芽」「ふきのとう」にお目にかかってないのが悲しいですが。

気温の変化のせいでしょうか。
実家に生えて

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詩ことばの森(150)「眠れぬ森」

詩ことばの森(150)「眠れぬ森」

眠れぬ森

眠れぬ森に
夜が訪れる
花は白く
物思いにふける

森をさまよう影は
あたかも 体のない魂
折れた枝に絡まった
沈黙の繭

突然の雨に
虫たちの声が消え
大地がふたたび
眠れぬ夜を
奏ではじめた

風は 逃げ去るものを
捉えて離さない
独房に似た心の内にさえ
灯りはゆらぎつづける

(森雪拾)