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続・褒められるとうれしい問題
https://note.com/varitra/n/nf81fc22af6cc 以前書いた↑の記事の続きなんだが、僕がいまいち胸を張って「褒めるっていいことだよね!」って言えないのは、自分の経験のせ…
🐯デビュー10周年🐯
10周年!デビュー作の『めざせ!東大お笑い学部』が発売されたのが、2014年5月15日。
なので、今日でデビューから、ちょうど10年が経ったことになる!
こんだけ長く続けてこられたの、我ながらおどろきである! ほんとに!
そもそも、僕はもともと児童書志望じゃなくて、大人向けのエンタメを書いていたのだ。
いや、大人向けを書いていたというのもまちがいで、根本的に『ジャンル』とか『対象読者層』とか、意
児童書における「ふつうの大人」
児童書エンタメにおける、ごく良識的な、「ふつうの大人の扱い」について書く。
デビュー前、研究のために児童書を読み漁っていたとき、とある作品で、「警察が、主人公たちに、事件の解決をまかせるシーン」があった。
それまでは面白く読んでたんだけど、なんだかそこで、醒めてしまった。
「それ主人公たちがやる必要なくない? 警察の仕事じゃない?」って思ってしまって。
もちろん、「だから主人公たちが動くんじゃな
続・褒められるとうれしい問題
https://note.com/varitra/n/nf81fc22af6cc
以前書いた↑の記事の続きなんだが、僕がいまいち胸を張って「褒めるっていいことだよね!」って言えないのは、自分の経験のせいかもしれない。
僕、新人のときに、編集さんに褒められるように書いていったんだよ。
でも書いてるときに、思っていたのは、
ってことだったんだ。
なんか、ドラマとかマンガでこういうシーン、見たこ
努力とチップとルーレット
デビューしてからこっち、ずっと、
「この世界ってほんとに運と縁とタイミングだよなぁ…!」
と思っている。
若いころはそんなことはなく、
「ともかく自分が努力して、高い実力をつければいいんだろ…!」
と、思っていたんだけれども。
いまでは、「実力の占める割合って多くて3割で、残り7割は運とか縁とかタイミングとか、自分にはわりとどうしようもないものだよなー」と思っていて。
ルーレットだよな、と。
4分のONE PIECE
「100万部売れるシリーズを作りましょう」
デビュー前、はじめて担当編集者がついたとき、一番はじめに言われた言葉である。
「子供の本って、どんな感じなんだろう…?
きっとほわほわして、やさしい世界なんだろうなぁ…!」
と思っていた新人作家の僕へ。こんにちは! 数値目標だよ!
「なるほど…! 小説って…ほんとに売るんですね!?」
ほわほわやさしくて、おまんまが食えるかぁッ!
ようこそ、修
肉焦がし骨焼く鉄板の上で褒められてのびるタイプ
創作してる人たちが、
「褒められてのびるタイプです!」とか、
「もっと褒めてもらいたい!」
とツイートしているのをたまにみかけるのだが、
もうひとつ共感できなくて、なんでだろう? と思っていた。
いや、僕も褒められたくないわけじゃない。
むしろ褒められたい。たいへん褒められたい。
でもそれは、
「褒められるとうれしいよね? OK! 褒めるよ!」
という、理性での選択が可能な範囲での話じゃなくて
「…ガッカリするんです」から考えたこと
すこし前に、以下のツイートが炎上していた。
自分が言ったとおりに直しただけのネームを作家からもらうとガッカリする、という趣旨の、編集者のツイートである。
これを受けて、しばらく作家たちのあいだでは、
「ガッカリするんです…!」
「こちらこそ、ガッカリするんです…!」
と、煽りあうのがブームになっていたという。(なってません)
炎上していたときに行われていた議論を見ていて、「編集者から提案を受け