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己の「ヘイ!」を改める
言葉は時に刃となる。
私の「ヘイ!」は、時に人を傷つける。
歌って踊っていたら、「すごい盛り上がってるね」「ご機嫌だね」と言われた。
盛り上がっていた訳でも、ご機嫌な訳でもない。
呼吸をしていたら、「超生きているね」と言われたような感じだった。
別に普通。通常。悲しくてもブチ切れていても、息はするよね?という感覚だった。
どんな気持ちでいる時も、ただリビングからトイレへ移動する時も、私は「ヘイ!
日傘の下 #虎吉の交流部屋初企画
夏なので、暑い。
毎日日傘を握りしめている。
買い換えたので、今年から新しい相棒になっていた。
前の日傘は約12年使っていた。
小6だ。大きくなったな。
最近は少し面倒になってきて、ちょっとぐらいは陽に当てられてもいいかと思う様になったが、日傘デビューした18歳の時は一瞬の日光も許さなかった。
日焼けをしたくなかったというのが理由だが、それとは別の想いもあった。
当時から永作博美さんに憧れていて
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」に何て返せばいいのか分からなくて、いつもフリーズする。
スーパーで豆板醤を探している時、ふと通り過ぎた店員が「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた。
「いらっしゃいませ」への返事は何なのか。
「あはぁ」と曖昧に口角を上げて、首を痛めているのかと誤解されるような中途半端な角度で頭を下げて止まってしまう。
返事を必要としていなのは理解している。
何かを言われて、何も返さないでいるの
淡い色と、はっきりした輪郭で残るもの
私は血の繋がった父親と幼い頃に別れて以来、一度も会っていません。
覚えていることも少なく、何の感情もありません。
母は苦労して生きてきたのだろうと思いますが、その人の悪口を言うことは無かったです。
淡々と事実を教えるのみです。
苦労の内容は金と女でした。女のことは最近知りました。
離婚をして家を出るという時に、その人はそっと私に紙切れを渡してきました。
紙切れには電話番号が書いてあって、「何かあっ