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窓の向こうのガーシュウィン
不思議な小説に出会った。
今まで読んだことのないような。何だろう、これは。
未熟児で生まれたエピソードから始まり、主人公の佐古さんは、自分は足りないという感覚を圧倒的に持っている。
人より足りないのが当たり前の身体、頭。その感覚から紡ぎ出される言葉は正直で、誠実だ。
ホームヘルパーのバイトを始めたが、ある一軒のお宅以外ではほとんど仕事を続けることができず、断られてしまう。何しろ言葉が最後まで聞
がまくんとかえるくん
アーノルド・ローベルのがまくんとかえるくんのシリーズを、子供の頃クリスマスプレゼントか何かで母にもらったのだけど、あまり読んでいなかった。
最近三木卓の訃報と共にこの本の一節を目にしたので、ふと気になって娘に読んだのだった。
子供の頃この本が正直あまり好きではなかった。
がまくんの人間臭く愚かでしょうもない姿に対して、かえるくんがあまりに聖人君子のように思えたので。
多分私は圧倒的にがまくんの側