バケツズ
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『まっつん と ぼく』
まっつんは、化け物でした。
時には、言葉で。
時には、表情で。
時には、動きで。
時には、状況で。
まるで、うねりのような爆笑を生み出します。
その誰も想像しない角度からの笑いは、見るもの全てを魅了します。
そんな、まっつんを讃える人たちが、この世界にはたくさんいました。彼は日曜日よりの使者として、まるで笑いの神様のように、崇め奉られる。
まっつんは、化け物のようなコメデ
【告知】喫茶フィガロで生まれた9の物語【おねがい】
はじめに
どうも、文芸サークル”バケツズ”の代表『横林大』です。
現在、バケツズでは『喫茶フィガロで生まれた9の物語』という企画を”note”と”カクヨム”で実施しています。
こちら、京都の喫茶店『喫茶フィガロ』のイベントで生まれた物語を短編集として掲載するという趣旨の企画。
バケツズは文芸サークルなのですが、イベントと称して人前で作品を発表する機会をこれまでたくさん作ってきました。
『ひとつひとつの夜に』
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眠れなくなる夜があった。
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例えば、宇宙の果てのこと。
銀河のそのまた向こうにも星があって、その銀河がさらに集まった銀河の群れがあって、さらにその銀河の群れが群れを作って……と、私の頭は、ぐんにゃりして眠れなくなった。
【エッセイ】道ばたのシンデレラ
道に、片足だけ靴が転がっていた。
あした天気になーれなら、晴れの向きである。
どういうことだろう。
どういう経緯があって片足だけ落ちているのだろう。
どこか寂しげである。
何か救ってあげたい感もある。
しかし、これを警察に持っていくのはなかなか勇気がいる。
三十三歳の男性が片足だけの靴を落とし物として持ってくる画は、ちょっとホラーが過ぎないだろうか。
あるいは日本昔ばなし。