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淡路島移住ライフ

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「いまを生きる」の再定義=Present moment【淡路島移住日記⑦】

「いまを生きる」の再定義=Present moment【淡路島移住日記⑦】

世の中のあらゆる名言、名作、映画のメッセージをパラフレーズするなら、「いまを生きろ」という一言に集約できるだろう。禅の悟りの境地も「飯を食う時は、飯を食いなされ」ということらしい。これは簡単なようで、当たり前に実践するのは非常に難しい。

今風の言葉でいえば「マインドフルネス」ということになるが、僕にはあまりこの言葉がしっくりこない。英米語圏の人は知らないが日本人的には「mind」のニュアンスに引

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自主制作的「moving island 淡路島キャンペーン」| ShowCase

自主制作的「moving island 淡路島キャンペーン」| ShowCase

淡路島には感動がある。人生に疲れたらちょっと行ってみたくなる。そしてそのまま住みたくなる。

英語の「moving」という言葉には、移動して→感動して→引っ越しちゃう。の3つの意味がオールインワンダフル!している、まさに淡路島にピッタリの言葉。

移住して2か月。この短い間に僕が感じた「moving」を、スクラップブック的に随時更新してまとめていきます。
これを見て一人でも島民仲間が増えたら、めっ

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淡路島移住日記⑥:恐るべき淡路島さぬきうどん「さか笑」

淡路島移住日記⑥:恐るべき淡路島さぬきうどん「さか笑」

近所の五色付近に、げに恐ろしきうどん店があるという伝説が耳に入ったので、噂の真偽を確かめるべく早速探索に乗り出すことに。近所だからナビも入れず適当に走っていたら行ったり来たりすること一度といわず二度三度(あー、はよカラオケ行きたいね)。なにしろ道路に看板が出ておらず、それらしいオーラのある建物も全く見当たらないのである。危うく家の近所で迷子になるところであった。

参考文献:恐るべきさぬきうどん

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淡路島移住日記⑤:僕が最後に風邪をひいたのは、山一證券が破綻した冬だった。

淡路島移住日記⑤:僕が最後に風邪をひいたのは、山一證券が破綻した冬だった。

僕が最後に風邪をひいたのは、あれはたしか山一證券が破綻し、社長が涙の会見をしたちょうど一か月後のことだった。冬休みの間部活が休みだったので、4万円のミニコンポを買う資金を貯めるべく、野球部の仲間と一緒にケーキ屋のアルバイトの面接に行った。面接待ちの間、急にこみ上げてくるものがあり、社員さんに買い物袋をもらった瞬間その中にぶちまけた。そのまま置いていったら面接に落とされると思い、乗ってきた自転車に袋

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淡路島移住日記④:おいしい生活、はじまる。

淡路島移住日記④:おいしい生活、はじまる。

淡路島は、古来より御食つ国(みけつくに)とも呼ばれ、朝廷に食料を献上していた歴史もある「食材の宝庫」。瀬戸内海の荒波にもまれてマッチョなタコは明石焼きで有名な明石はもちろん、対岸の淡路島の名産物でもあります。また美味しんぼ17巻にて最高の鯛として出されたのは淡路島岩屋の真鯛。白身魚も身がコリコリしていて美味です。

海産物だけでなく、海からのミネラルが風で運ばれてくるため土壌も豊かで農業も盛ん。甘

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淡路島移住日記③:メイキングオブ「きぼうのうた」~淡路島ロケ~

淡路島移住日記③:メイキングオブ「きぼうのうた」~淡路島ロケ~

高校野球部のツレで、一緒に受験勉強して入った関学総政仲間でもある中原がシンガーソングライター化するというので、淡路島に移住した直後でちょうどいいやということでMV撮影に協力することに。

なんでもSMAPやガッキーの楽曲提供をしている広沢タダシさん主宰のコミュニティで最優秀賞に選ばれたのだそうで、大学卒業後もコツコツ続けていた音楽がようやく開花したのだ。同じくコツコツと研鑽しているらしいバッティン

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淡路島移住日記② 散歩の達人の歩き方

淡路島移住日記② 散歩の達人の歩き方

日常を形づくるうえでの最重要事項が「散歩コースの設定」です。無限にある道の組み合わせからまずは「定番の一本道」を設定する。「今日はどこを歩こうかな」という"選ぶ楽しみ"ももちろんありますが、定番の一本道を定めることで「歩くことそのもの」に没頭できるメリットがあります。全く同じ道を歩くからこそ、日々の些細な変化に気づける。全く同じ道なんだけど、毎日歩いても飽きない。そんな絶妙のコースを見い出すことが

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淡路島移住日記① まばゆい朝陽を引き連れて、淡路島に入国

淡路島移住日記① まばゆい朝陽を引き連れて、淡路島に入国

引っ越しの積み込みが終わると、部屋の明け渡し。12年間住んだ部屋のカギを他人に渡すのは、なんだか落ち着かない気分でした。もう戻ることのないいつもの道を通って下北沢駅のホームへ向かい、夜の新幹線で関西へ。

「新大阪」の駅表示を見た時「そうか、もう東京に戻らなくていいのか」と不思議な感覚になりました。これまで一時的な帰省タイムを満喫するゲートシンボルであった「新大阪駅」が、日常の拠点に切り替わった瞬

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淡路島移住計画 ④ 上陸編 ~そして伝説へ~

淡路島移住計画 ④ 上陸編 ~そして伝説へ~

一度はあきらめかけた理想の住まいの条件が、一気に叶うかもしれない。もし誰かに先に押さえられたら、悔やんでも悔やみきれない!それまでも洲本市内の新築物件も何件か問い合わせていたものの「既に契約が進んでおりまして・・・」と断られ続けている状況。早速その物件を企画・管理するレインボー不動産さんに問い合わせを入れ、茨城県のワーケーションから帰った週末、内見することにしました。

わが島(になる予定)の淡路

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淡路島移住計画 ③ ワーケーションで予行演習編

淡路島移住計画 ③ ワーケーションで予行演習編

粛々と東京の店じまいを進めながら、淡路島の物件を探していましたが、パソナ本社移転に伴って賃貸市場が沸騰しているためなのか、なかなか良い物件がない。大手どころのサイトの物件は全て見ましたが、築40年とかばかり。

せっかく移住するのだから、できれば庭付きの戸建てがいいな。歩いていける温泉もほしい。夕陽の見える海岸近くの別荘地にあれば最高。新築は無理としても、耐震性能の問題もあるし、築浅がいいな。少な

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淡路島移住計画 ② 確信編

淡路島移住計画 ② 確信編

3日間の淡路島体験を経て、年内の淡路島移住を心に決めました。まず何をおいても必要なのは住む場所ですから、物件探しをしながら、並行して土日ごとに少しずつ東京生活の締めくくりを行っていきました。

この段階ではまだ何も具体的なことは決まっていなかったので、東京の「見納め」を一つひとつこなしていくことや、大切な友人に直接一人ずつ会って報告をしていくことで自分自身の実感も徐々に深まっていきました。

東京

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淡路島移住計画① きっかけ編

淡路島移住計画① きっかけ編

9月のある日、いつものようにシモキタの裏道散歩をしている最中にふと「淡路島移住」が浮かびました。すぐ忘れるだろうと思っていたその考えは、しかし日を追うごとに魅力的なものに思えてきました。

その頃の僕はというとコロナ発生から100%リモートワークで、会社に行ったのはパソコンがぶっ壊れて取り換えに行った一度だけ(IT系は特にパソコンがないと何もできません。快適なおうちでただ座っているだけの人になっち

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都民から島民へ。リモートワークシフトを機に、故郷兵庫県の淡路島に移住しました。

都民から島民へ。リモートワークシフトを機に、故郷兵庫県の淡路島に移住しました。

2020年11月に、16年間過ごした東京、その中でも14年間もの時間を過ごした愛着ある街下北沢を離れ、故郷兵庫県の淡路島に移住しました。東京を離れて今日でちょうど一か月が経過し、大量のアリさんマークの段ボールもようやく片付き、新しい生活にようやくリズムのようなものが出てきたので、淡路島の移住ライフについてつらつらと書いてみます。

(それにしても全部開けるのにまるまる3週間もかかった引っ越し荷物を

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