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出会い~人生の転機~全20編

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出会い~人生思うようにならないとき、神々にすら挑む心に本当の幸せがあるのか・・・新たな出会い 注意:若干残酷な表現あります。苦手な方はご遠慮頂くか覚悟してご覧下さい😌
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記事一覧

出会い20~完

親熊に気づかれぬように楽にした。

小さな身体は小さく吐息を吐いた。なぜこんなに苦しまねばならないのかわからないまま、塵となり旅だった。

母熊は怒り、我々の止めるのも聞かず、村に向かい小熊の匂いを探した。血に混じる我が子の匂い間違いないこの村だ。吼え暴れた。

猟銃を持った者たちに追い回され、森に逃げ戻る。その繰り返し。幾日も眠れない。熊の悲しげな咆哮に目が覚める。

自分が神の使いでありながら

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出会い19~悔恨

私は白兎、神のお使いとして、森に住んでもう何年になるだろう。

普通の動物としての寿命も、はるか超えて記憶にある限りない時間を、生きてきた。

その中でも、1つだけ忘れられない事がある

それは、神の子との出会いである。

明るく優しく、けなげに母を手伝い陽気に笑う。可愛いくて、いとおしい存在。

ちょうどその頃、熊が2匹の子を久しぶりに産んだ。

可愛いくてしょうがないという。生憎一匹はすぐに死

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出会い18~懺悔

森には朝もやがかかり、木々が鬱蒼としていた。ここのところあまり眠れていないので、日差しのないのが、かえって有り難かった。

とぼとぼと歩く道のり、目の前を歩く村長(むらおさ)の姿を見掛けた。社に向かうのか?普段とあまりに違う荒んだ姿に目を疑う

遠目にも、髪も着物も荒れ放題なのが、わかる。余程辛かったのかと、心中察して余りある。

行先は同じの様だが、足を早める気にはなれなかった。

社には白兎と

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出会い17~沈黙

一睡も出来ずに夜が明けた。

私にとってもこの数日は辛い日々だった。
村長にも、顔向けが出来ず、まだお悔やみの言葉すら伝えていなかった。

話の中流れで、自分の親ではないと知り。更に、権蔵さえも息子ではなかった。どんな想いで生きてきたのか。

推し量るに余りある人生である。自分から尋ねる事はないだろうが、父だと思ってきた人の事をこれから、何者と思えば良いのだろう

そして、白兎は何を伝えてくるのだ

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出会い16~決着

決めなきゃならない。この距離ならはずさない。弓をつがえ近づく熊を狙う。

でも、子熊はどうなったか一瞬迷った。その一瞬のスキに、一発の銃声が響き渡り貫いたものは・・・

熊を探しに行った若者たちは戻らず、静かな森で息を殺した。その静寂を破り銃を使ったのは権蔵である。

突然現れた熊に怯えた権蔵は、あろうことか自身の足撃ってしまった。痛みは激しく銃を手放し暴れる。

木の上からはどうしようもなく、熊

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出会い15~幸福な刻

毎日夢の中にいる。

影丸、ハッ今日はおまえか、
はいっ、口数の少ない我が子になんとか話しかけ里にいるのは、誰だ。母が存命ですが、心配です。

占い婆が去年亡くなり1人になってしまった。それを聞いたお館様は内心笑いが止まらなんだ。やっとチャンスが来た。

すぐに呼び寄せる。誘い文句はこっそり子供も見守れると、直ぐに使いをやる。手引きは従兄弟にさせた。隣村に母親を連れていく。

翌日彼は、神隠しか呪

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出会い14~執念

お館様の言葉は続く。影丸の母親は言い交わした仲であったと、そして、私(影丸は)の子であると

明日にも挙式と言う頃に、連れ去られたのである。当時お館様の怒りはすさまじかった。必死に探したが見つからなかった。

当たると有名な隣村の占い師をコッソリ尋ねた。

その女ならこの村にいるが、神の子供を宿しているから、今は返せない。いつなら、必死に食い下がる。ぎりぎり歯噛みしながら言う

お前が本当に親なら

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出会い13~神の子

お館様は少しずつ、話してくれた。

もともとは、影丸の母は私の村の出身だと言う。戦の折り見初められ、なかば奪うように連れ去られた

影丸の村の占い師のばばは、今年生まれる男の子に神々が味方し、大いなる事を成し遂げるものが現れるであろうと告げた。

お婆も良い年、老いたな、そんなのがこの村に産まれるわけないべと皆口々に言った。

あの戦で、連れてこられた娘はあまりにも美しかったが、恐怖のあまり口もき

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出会い12~邂逅

どうしても、お館様に会いたくなった。

声を掛けずこっそりお姿を見て帰ろうとしていたら、供もつけずひっそりお出掛けになった。危ないので、つい後をつける。

昼間から女遊びも無かろうと、

いった先は一軒の家だった。縁側に座り込みお盆に載った茶や茶菓子に手をだし、居心地良さそうな姿に、よくいらっしゃることがわかる。

なぜか、年老いた女の姿に目が引き寄せられる。うっかり姿をみせてしまう。

ようきた

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出会い11~覚悟

そもそも、今の村長は影丸の母と婚姻し子供を宿していた。

同じ頃、当時の村長の娘にも、旅の男の子供が出来た。村長になりたかった訳でもなく逃げるように村を出ていった。

娘の体裁が悪いと言う理由で、無理矢理押し付けられたものだった。将来性のある影丸の父に白羽の矢がたったのだ。

まして、我が子ですらない。

その女は親の立場を使い、散々影丸の母をいじめ、村の外れに追いやった。いま、社のある場所は苛め

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出会い10~八百万の神々

改めて、神は地上にいるのだと実感した。

社に近づくと2匹の動物が寄ってきた

??

大きな白いウサギ、八枝の鹿、他にも狐、猫や犬何故こんなに集まるのか?

お社で動物の会議かと思ったが、皆わたしを見つめていた。

私達は神々の使い。この土地を代々守って来ましたが、限界になりました。

あの男は、もはや人間ではありません。

皆、気がついています。次に襲うのは子供でしょう。

魔につけ入れられた

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出会い9~神託

森での熊の姿を見て、鹿ノ谷に1ヶ月の意味はわかった。だが、なぜあれほど怒り狂うのか、分からなかった。

コッソリ里に向かう。村長には面識はあった悪い印象もないが、覇気のある人物でもなかった。

私と同じ年頃の息子を溺愛していると、チラッと聞いた。

私にはもう両親も家族もない。

捕まった当初、高齢だった母は無理がたたり戻る前に亡くなっていた。

従兄弟もいたが、関わりを恐れ、隣村に移ったそうだ。

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出会い8~死闘

生き延びる為に、今出来ること。ただ、この谷に1ヶ月いろでは無いはず。角を手に入れるために動き始めた。

一先ず見通しのいい場所をみつけ、風向きをみていると夕闇に紛れ、追っ手から逃げる大きな白いウサギが見えた。

暮れかかってはいるものの、白いウサギがジグザグと必死に逃げる様は、光のように美しく神がかって見えた。

でも、ダメだ。その先は死角になって見えないが崖になってる。タイミングをあわせて、足元

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出会い7~荷担

村にはいると村長に、すぐに会わせてもらえた。

鹿ノ谷、この村のはずれにある

そこで、1ヶ月暮らし鹿の角を集めてもらおう。話はそれから、

弟君はこちらで預かる。

お前1人でいってこい。

道はわかるな!

すべてお見通しの上で、たくさんの鹿の角を集めれば無罪放免かな、まさか里の秘密の場所を知り生きて帰れるわけがない。

1ヶ月たった1人の戦いが始まった。

時間はある。考えるんだ。

ここま

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