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中小企業・スタートアップ企業を読み解く
「中小企業・スタートアップを読み解く・伝統と革新、地域と世界」加藤厚海ら共著・有斐閣ストウディア2023年9月発行
著者は岐阜大学、東北大学、北海道大学の3名の教授よる共著である。
中小企業は日本経済の主役である。現実はゾンビ企業的に生産性向上の足かせとも言われる。本来は地域の主役、技術基盤、イノベーションの主役である。本書は横断領域としてスタートアップ中小企業の研究である。
中小企業の特徴
「昭和街場のはやり歌」昭和の実相を問う!
「昭和街場のはやり歌・戦後日本の希みと躓きと祈りと災いと」前田和男著・彩流社2023年8月発行
著者は1947年生まれ、日本読書新聞編集部を経て、ノンフィクション作家、翻訳、路上観察学会事務局、パルシステム生協連合会編集長。「男はなぜ化粧をしたがるか」集英社新書、「選挙参謀」太田出版の著書がある。
著者は団塊世代の生まれ、戦後日本の「はやり歌」は「今日より明るい明日が来る」と思わせるチアアップ
グローバルインフレは財政インフレか?「グローバルインフレの深層」
「グローバルインフレーションの深層」河野龍太郎著・慶応義塾大学出版会2023年12月発行
著者は1964年生まれ、BNPパリバ証券チーフエコノミスト。
コロナ危機後に急激なインフレが世界を襲った。そのインフレの原因の一つは先進国の大規模な財政政策、もう一つはインフレを供給ショックによる一時的なものと誤認し、中央銀行が利上げに立ち遅れたことによると著者は主張する。このインフレを「グローバルインフ
日本の財政政策は正しい?「21世紀の財政政策」
「21世紀の財政政策・低金利、高債務下の正しい経済戦略」オリヴィエ・ブランシャール著・日経新聞出版2023年3月発行
著者はマサチューセッツ工科大学名誉教授。専門はマクロ経済学。著書に「格差と闘え」がある。本書は2023年度ベスト経済書に選ばれた。
本書は1995年以降、先進国は低金利、高債務の状態にあるという。とりわけ日本は失われた30年と言われ、インフレ目標の未達、巨大な財政赤字、GDP比