牧野 ちひろ

2023 7 から◇文章にすることで、想いと考えが整理されることを願ってかいています。

牧野 ちひろ

2023 7 から◇文章にすることで、想いと考えが整理されることを願ってかいています。

記事一覧

27. 掌の中 ひとつになった矛と盾

毎日手にするスマートフォン、 触れる時間も賢く 短くまとめたくて、 使い始めから失敗と工夫を重ねながら 少しず “持つようになって良かったこと” も増えてきたけれど …

牧野 ちひろ
1か月前

26. 問いと願い

自分はどんな時 何をしている時に喜びや充足感を感じているのだろう… と、問いが浮かんだ。 瞬間的には何も思い浮かばなくて、少し焦ったけれど、あった。 歩いている時…

牧野 ちひろ
2か月前
1

25. 凪

前向きさがあるのと同じように、 ものごとを悲観的にとらえて、もともとその要素の薄かったものまで哀しく悪く導く癖がある。 その癖が出てしまっている時のことを、身近…

牧野 ちひろ
2か月前

24. 歩いて 出会って 目が合って

よく歩く散歩道は両側がちょっとした林になっている遊歩道。 歩いているとクマザサの藪や落ち葉の積もった木々の根元からガサゴソ何かが動いている音が聞こえることがある…

牧野 ちひろ
2か月前
1

23. 火に次ぐひとつ

火を使える様になったところから、人類の生活は他の動物と大きく変わったと言われている。 時々観る色々な国や地域のブッシュクラフトの動画でも、その土地土地の寒暖差に…

牧野 ちひろ
5か月前

22. 身体で空気を揺らす

人を外面と内面には、簡単には分けられない部分も多いけれど、1つの種類の生き物として見た時の人間の身体のつくりと形、その造形や質感、動きが生む魅力に興味がある。 …

牧野 ちひろ
5か月前
2

21. 動きを積み重ねる

“動き” とは何だろうと考えていた。 特に身体の動きについて。 形のあるものが自らの力、外からの力などによって向きを、形を、状態を変え続ける、視覚的時間かなと捉え…

牧野 ちひろ
5か月前
2

20. 問いながら言い聞かせる

いつも近くにいる大切な人のことを、きちんと見守ることはできているだろうか。 毎朝の、よく眠れたかの問いに対する答えの言葉の中身を聞きとれているだろうか。 ほんの…

牧野 ちひろ
5か月前

19. ブーメラン と ジャンプ

色々ある悩み事も楽しい思い出も、時間差で飛ばしたブーメランのよう。いい方だけをキャッチしたいけど、キャッチしてみるまでどっちかわからない。捕まえてみたら悩み事だ…

牧野 ちひろ
5か月前
1

18. 違った種類の透明感

ぐるぐる 考え続けることをやめられず、やけも入ってそのまま突き進んでいたら、近くで見ていた人から「パンクしている」と指摘があった。 『何かが変わり、新しい思考の段…

牧野 ちひろ
6か月前
5

17. もう少し 話してみたいから     橋をかけさせてほしい

何年も前、悩んで悲しくなっていたことを、人に話してしまったことがあった。 “話してしまった” とかいたのは、残念な展開を呼び、悲しみが深まる結果になったから。 話…

牧野 ちひろ
6か月前
1

16. シンメトリーを追いかけるアシンメトリー アシンメトリーに力を借りるシンメトリー

体調を崩して、ほとんどのことを一旦置いておいて、身体にあらわれる病状も、心の動きも流れにまかせてみていた。 その間に浮かんだ文章の種のいくつかだけはタイトルやか…

牧野 ちひろ
6か月前
1

15. 流れに乗せる

仕舞ったままにしていた感情があった。それはまあまあ昔の、取り出してしまうと寂しさを呼び起こしそうなものだったから、そっとそのままにして、触れなければ生活は順調。…

牧野 ちひろ
7か月前
3

14. サウンドスケープ

20年位前にテレビで音の環境について研究している方のドキュメンタリーをみた。 人間が生活の中でどんな音をどのくらいの音量で耳にしているか、日常をすごす部屋の音の響…

牧野 ちひろ
7か月前
3

13. 歩みのリズム

歩幅を大きく ずんずん歩くのが好きだ。 向かっている方向へ、あまり何も考えずに一歩一歩 進む。 歩きながら よく歩数を数える。一足ごとに増えていく数に小さく喜んで…

牧野 ちひろ
8か月前

12. 人

会うことができなくても いつも心に居てくれて 毎年 金木犀の香りを待つこの季節には 殊に 想いが募る あこがれの人がいる 人としての生の内に あらゆるタイミングが重…

牧野 ちひろ
8か月前
1
27. 掌の中 ひとつになった矛と盾

27. 掌の中 ひとつになった矛と盾

毎日手にするスマートフォン、
触れる時間も賢く 短くまとめたくて、
使い始めから失敗と工夫を重ねながら
少しず “持つようになって良かったこと” も増えてきたけれど
自制心を働かせられない時は、今も、
これ調べるんだった  あれ取り寄せなきゃ あの人に連絡を  これだけ見たら…
の鎖がさらさらと長くなってしまう。

結果、予定がずれてしまっても
それで何とかなってしまう生活なんだから、そのままを受

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26. 問いと願い

26. 問いと願い

自分はどんな時 何をしている時に喜びや充足感を感じているのだろう…
と、問いが浮かんだ。
瞬間的には何も思い浮かばなくて、少し焦ったけれど、あった。

歩いている時

庭仕事をしている時

観ている映画、読んでいる本に心が動いた時

飛ぶ鳥を見ている時

好きなものや人を見ている時

“おいしい” を親しい人と共有できた時

どんなお天気でも朝でも夕でも、自然の光の中で空 雲 月 星を見ている時

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25. 凪

25. 凪

前向きさがあるのと同じように、
ものごとを悲観的にとらえて、もともとその要素の薄かったものまで哀しく悪く導く癖がある。

その癖が出てしまっている時のことを、身近な人が、「受け取った言葉(の良くない部分)を傷口に塗り込んでいて、ああ そうするんだ… と思った」と話してくれた。
外からは見守ること以外できない殻に入ってそうしていたのが、最近分かる。

ようやくその渦中に自覚できるようになってきて、『

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24. 歩いて 出会って 目が合って

24. 歩いて 出会って 目が合って

よく歩く散歩道は両側がちょっとした林になっている遊歩道。
歩いているとクマザサの藪や落ち葉の積もった木々の根元からガサゴソ何かが動いている音が聞こえることがある。
自分の暮らす地域では今のところ猪や熊を見た話は無く、音の主はだいたいいつも鳥。

落ち葉を一定のリズムで掻く音と、よく通るさえずりは画眉鳥。あまり人間を恐れず、手が届くほど近い距離できれいな声を聴かせてくれる。今の土地に住むようになって

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23. 火に次ぐひとつ

23. 火に次ぐひとつ

火を使える様になったところから、人類の生活は他の動物と大きく変わったと言われている。
時々観る色々な国や地域のブッシュクラフトの動画でも、その土地土地の寒暖差に関わらず どの人も早い段階で、火を焚く場所をつくっていて、暖をとる、水や食べ物に火を通す、獣除けが大きな目的にあることは、特に教わった記憶は無いのに、ずっと前から知っている。
道具を使う動物は本や雑誌、ドキュメンタリーで時々見るし、感情を持

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22. 身体で空気を揺らす

22. 身体で空気を揺らす

人を外面と内面には、簡単には分けられない部分も多いけれど、1つの種類の生き物として見た時の人間の身体のつくりと形、その造形や質感、動きが生む魅力に興味がある。

同じ “ヒト” という種に属しているのに、人間はある人の姿に美しさや魅力を感じ、別の人には嫌悪感さえ抱くことがある。その間にグラデーション。

誰にも骨があり、筋肉があり、同じ名称のパーツに同じ役割の臓器が入って、小さく分けて、まとめてし

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21. 動きを積み重ねる

21. 動きを積み重ねる

“動き” とは何だろうと考えていた。
特に身体の動きについて。
形のあるものが自らの力、外からの力などによって向きを、形を、状態を変え続ける、視覚的時間かなと捉えてみる。

地上の物体は振動と摩擦でその場に在れたり、動いたりする。光があたり陰ができ、その様子を見ることができる。
多くのものが多分現実に存在して、その存在は与えられた五感で確かめることができる。

五感全てが動きを伴う。動き自体には軌

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20. 問いながら言い聞かせる

20. 問いながら言い聞かせる

いつも近くにいる大切な人のことを、きちんと見守ることはできているだろうか。

毎朝の、よく眠れたかの問いに対する答えの言葉の中身を聞きとれているだろうか。

ほんの少しずつ変わり続けている事象が日常として平穏に見えることに安心して、控え目な訴えを見逃していないだろうか。

または、大胆な動きに、ただ驚くだけで済ませていないだろうか。

行動が自分の理解を越えた時に、噛み砕く努力無しに「分からない」

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19. ブーメラン と ジャンプ

19. ブーメラン と ジャンプ

色々ある悩み事も楽しい思い出も、時間差で飛ばしたブーメランのよう。いい方だけをキャッチしたいけど、キャッチしてみるまでどっちかわからない。捕まえてみたら悩み事だったもののためにジャンプした足下を、大切な思い出はすり抜けてまた飛んでいってしまう。

今年ももう暦の上では冬。
空気が澄んできれいな季節だから、キャッチしたのが面倒くさい悩み事だったとしても、すり抜けて離れていってしまうものを空のずっと先

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18. 違った種類の透明感

18. 違った種類の透明感

ぐるぐる 考え続けることをやめられず、やけも入ってそのまま突き進んでいたら、近くで見ていた人から「パンクしている」と指摘があった。
『何かが変わり、新しい思考の段階に入った』と思ったのは勘違いで、考えは行き止まっていて、浮遊感とむなしさが同率の混合物に包まれているみたいな感覚の時だった。
のしかかっていた物も何だったか分からなくなり、せっかくなので思い出そうとするのはやめて、1人の時間をできる限り

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17. もう少し 話してみたいから     橋をかけさせてほしい

17. もう少し 話してみたいから     橋をかけさせてほしい

何年も前、悩んで悲しくなっていたことを、人に話してしまったことがあった。
“話してしまった” とかいたのは、残念な展開を呼び、悲しみが深まる結果になったから。

話した自分の判断力が不足していたのだから、自業自得 過ぎたことは変えられない 忘れよう とらわれず 今を大切に… 
どこを向いても目に入る 前向きな方に分類される忠告も、なかなかそうできなくて辛かった。
何かに気持ちが動いたら その都度、

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16. シンメトリーを追いかけるアシンメトリー アシンメトリーに力を借りるシンメトリー

16. シンメトリーを追いかけるアシンメトリー アシンメトリーに力を借りるシンメトリー

体調を崩して、ほとんどのことを一旦置いておいて、身体にあらわれる病状も、心の動きも流れにまかせてみていた。
その間に浮かんだ文章の種のいくつかだけはタイトルやかき出しまでメモのように残していて、これはその1つ、、続きをかいてみよう。
タイトルが浮かんだときは、日本庭園と西洋のお城などの庭 と お化粧 のことが頭にあったと思う。

野山の自然を理想の配置に収める、日本庭園は自然を写そうとしている部分

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15. 流れに乗せる

15. 流れに乗せる

仕舞ったままにしていた感情があった。それはまあまあ昔の、取り出してしまうと寂しさを呼び起こしそうなものだったから、そっとそのままにして、触れなければ生活は順調。問題ないと信じていた。実際、自分は今とても幸せなのだし。

最近、その感情が少し膨らみ出した。年月を経てもまだ鮮やかに生きていて、対処に困る。隠れていた親知らずが前触れもなく動き出すのに似ている。
この数年はやっぱり色々あったから、疲れてど

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14. サウンドスケープ

14. サウンドスケープ

20年位前にテレビで音の環境について研究している方のドキュメンタリーをみた。
人間が生活の中でどんな音をどのくらいの音量で耳にしているか、日常をすごす部屋の音の響き方はどんなか、心が落ち着く 集中できる 音の環境についてのお話だった。
番組の中では音の大きさや響きを機械を使って測定し、数値化して、人の心や思考への作用を伝えていた。
今、具体的な内容はもう思い出せないけれど、その番組をみたことと、音

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13. 歩みのリズム

13. 歩みのリズム

歩幅を大きく ずんずん歩くのが好きだ。
向かっている方向へ、あまり何も考えずに一歩一歩 進む。

歩きながら よく歩数を数える。一足ごとに増えていく数に小さく喜んでいると 興味をひく何かが膨らんだ数をさらってゆく。

散歩する人と犬のやさしい雰囲気

打ち捨てられた空きカン

真夏の日差しがつくる影の形

イラストの配置で紫陽花にいるカタツムリ

蜘蛛の糸が空中に留める木の葉

強い風に散らされた

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12. 人

12. 人

会うことができなくても
いつも心に居てくれて
毎年 金木犀の香りを待つこの季節には
殊に 想いが募る
あこがれの人がいる

人としての生の内に
あらゆるタイミングが重なって
出会えたこと

大好きな素敵な人

∴ ∵ ∴ ∵ ∴ ∵ ∴ ∵ ∴ ∵ ∴ ∵ ∴

美しい言葉を話す人
たたずまいに品がある人
内面で誇り高い人
抱えている不安にくじけても
幾度も向き合っている人

素敵だな 好きだな

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