ちいさな島

映像制作者、フォトグラファー。 やり抜く人々のための現代の肖像画サイトGRIT JAP…

ちいさな島

映像制作者、フォトグラファー。 やり抜く人々のための現代の肖像画サイトGRIT JAPAN製作者。 https://www.chiisanashima.com/ https://www.gritjapan.com/

マガジン

  • おとこの、子育て

    子育てについて。思うところ、日記、役に立つかもしれないことなど書いています。

  • 写真と日々、考えごと

    ぼくの撮った写真と考えていること

  • 安旨ワインガイド

    安くて美味しいワインを紹介しています。

  • はなたれねこ移住する

    ここは、はなたれねこ一家が移住をするまで、そして移住してからの記録です。

  • カメラと機材

    カメラと機材の話を書いています。

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サイトマップとプロフィール紹介

ちいさな島(屋号です) ちいさな島について自己紹介させていただきます。 ぼくは動画制作と写真撮影を仕事にしているのでnoteに載せている写真はすべて自前である。だか…

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ヘビを奪い合う兄弟

15センチばかりの小さなヘビがいた。ヒバカリという名のヘビの幼体だという。 噛まれたら最後その日ばかりであの世に行ってしまうことから名付けられたが、実際は無毒のヘ…

ちいさな島
21時間前
8

よく死ぬ。

しっしっ。キミ失敬だよ、降りたまへ。 いや降りるのはキミであって、私ではないのだよ。つまり私は塀の上に座っているから私なのであって降りたら私じゃないのだよ。あっ…

7

昆虫は承認欲求を満たさない。

庭のワイルドストロベリーがよく咲いた。 これならいちごもだいぶ生るんじゃないかと思う。去年はわずかないちごをみんな子どもたちに食われてしまったが、今年は見つかる…

8

ほっとする日本の味、蕗の煮物

ふきのとう持っていくかと父が言うのでもらって帰ることにした。 生のあると聞くとあるよというので、それじゃあ生の蕗ちょうだいと言った。 私の煮たのよりも自分で煮たほ…

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ぼくの名はオオゾウムシ

ぼくの名はオオゾウムシ よく愛嬌がある顔ですねって言われるんだ スターウォーズに出てきそうって言われるんだ 意外に毛深いんだねって言われるんだ 勝手に言ってら

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昆虫すごいぜっ!

あたまの突起はなんのため? 卵鞘を突き破って出てくるため それだけ? もしかして、ここに数日分の栄養が蓄えられていたりしないかな? 触ったら、かんたんにつぶれてし…

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BETWEEN THE SKY AND THE BLUE

あらすじ 旅にでた成人女性が迷ってある村にたどり着く。そこは空がどこよりも青く深い色をしていた。なぜそんなに空が青いのか。その空の色に魅せられた女性は、猫と会話…

8

甘え上手と甘え下手

上の子をみていて思うのは、つくづく甘え下手だなあと言うことである。 それに引き換え下の子は甘えるのが上手いなあと思う。 甘え上手と甘え下手。一体なにが分けるのか…

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世界は賑やかだ。

植物たちは春の雨を待っている。 植物たちは雨の翌日の太陽を待っている。 土のなかでゴゴゴゴと音がする。 植物が根を伸ばしている音である。 ドドドドと音がする。 茎が…

ちいさな島
11日前
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安旨ワインガイド|トロピカルですっきりフルーティ。KONO ソーヴィニヨン・ブラン

ワイン名:KONO(コノ) ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン 生産国:ニュージーランド 販売価格:1,300円くらい 飲んでからのレビューなので空き瓶フォトであるが、ワ…

ちいさな島
12日前
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ぼくが1万5千歩歩けば、子どもは2万歩歩く。

GWの谷間。 本当は平日で学校があるんだけれどもお休みにして家族で動物園へ行った。 休日は混むに決まっているし連休となれば尚更だ。行くなら今日しかないということで小…

ちいさな島
13日前
26

誕生ラッシュ

我が家のカマキリの孵化が止まらない。 1日ひとつは孵化する勢いで毎日たのしい悲鳴をあげている。 でてくるのはみんなオオカマキリで、ハラビロカマキリはあともうひと月…

ちいさな島
2週間前
15

受け継いだ鎧兜

今どき端午の節句に鎧兜を飾る家はどのくらいあるのだろうか。 仕舞ったきりになっているひともあろうし、そもそも持っていないひとも多いだろう。 ぼくだってもしなかった…

ちいさな島
2週間前
9

生き抜けよ!

彼らが出てくると春も本番である。 まずオオカマキリが登場する。大きい卵鞘だとだいたい200匹くらい出てきて、あたりは小さいカマキリだらけになる。 最強の捕食者である…

ちいさな島
2週間前
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はなたれねこ移住する。第51話 林さんと海野さんがやってきた!

たぶん珍しいと思う。 家探しで苦楽をともにした営業の林さんと海野さんとは未だにお付き合いがある。もうとっくに商売上の取引は終了しているのであるが、ぼくらが林さん…

ちいさな島
2週間前
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サイトマップとプロフィール紹介

サイトマップとプロフィール紹介

ちいさな島(屋号です)

ちいさな島について自己紹介させていただきます。
ぼくは動画制作と写真撮影を仕事にしているのでnoteに載せている写真はすべて自前である。だから「写真」で括ってしまうとすべての記事が該当してしまうので、サブジャンル的にマガジンにして分けている。

まずはそれぞれマガジンの特徴をご紹介したい。

写真と日々、考えごと

ぼくが普段撮っている写真と、そのとき感じたことを書いてい

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ヘビを奪い合う兄弟

ヘビを奪い合う兄弟

15センチばかりの小さなヘビがいた。ヒバカリという名のヘビの幼体だという。
噛まれたら最後その日ばかりであの世に行ってしまうことから名付けられたが、実際は無毒のヘビである。しかしついてしまった名前は変えられないから今でもヒバカリと呼ばれているかわいそうなヘビである。


もちろんヘビはそんなことは知ったことではない。それよりも子どもたちに見つかってしまったのが運の尽きだった。うちの子たちはヘビを

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よく死ぬ。

よく死ぬ。

しっしっ。キミ失敬だよ、降りたまへ。
いや降りるのはキミであって、私ではないのだよ。つまり私は塀の上に座っているから私なのであって降りたら私じゃないのだよ。あっ、だからそうやって歩き回るなんて。一にも二にもなんもかも。つまり無礼じゃないか。あっ、そんなふうな。もし私が塀から落ちたら。


うわあ。なんだろうなあ。ちいさくて動いているなあ。


うわあ。登ってきちゃったよ。


まったく冗談じ

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昆虫は承認欲求を満たさない。

昆虫は承認欲求を満たさない。

庭のワイルドストロベリーがよく咲いた。
これならいちごもだいぶ生るんじゃないかと思う。去年はわずかないちごをみんな子どもたちに食われてしまったが、今年は見つかる前に一粒だけ食べた。甘さは控えめでその分酸味が効いたいかにも野生種といった味わいだった。


孵化したオオカマキリの子どもたちを放してやる。
昆虫の考えていることはまるでわからない。あまりにもわからないからそれが気兼ねなくてよい。養老先生

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ほっとする日本の味、蕗の煮物

ほっとする日本の味、蕗の煮物

ふきのとう持っていくかと父が言うのでもらって帰ることにした。
生のあると聞くとあるよというので、それじゃあ生の蕗ちょうだいと言った。
私の煮たのよりも自分で煮たほうが美味しいっていうんでしょと母が冗談めかして言った。
違うよ、煮たのは足が早いから。

正直に言えばぼくが煮たほうが美味い。母のは昔ながらの蕗が真っ黒になるような煮方で、それはそれで美味しいんだけれどもどうしても蕗の爽やかさみたいなもの

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ぼくの名はオオゾウムシ

ぼくの名はオオゾウムシ

ぼくの名はオオゾウムシ
よく愛嬌がある顔ですねって言われるんだ
スターウォーズに出てきそうって言われるんだ
意外に毛深いんだねって言われるんだ
勝手に言ってら

昆虫すごいぜっ!

昆虫すごいぜっ!

あたまの突起はなんのため?
卵鞘を突き破って出てくるため
それだけ?

もしかして、ここに数日分の栄養が蓄えられていたりしないかな?
触ったら、かんたんにつぶれてしまうほどやわなのに
もうカタチだけはいっちょ前にカマキリしてるんだな

カラダを前後にゆらゆら揺らしてさ、
一体だれに教わったというのかね

スズメが庭で待ち構えてるよ
キミたちを食おうって待ち構えてるよ

だからもうすこし
カラダがほ

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BETWEEN THE SKY AND THE BLUE

BETWEEN THE SKY AND THE BLUE

あらすじ
旅にでた成人女性が迷ってある村にたどり着く。そこは空がどこよりも青く深い色をしていた。なぜそんなに空が青いのか。その空の色に魅せられた女性は、猫と会話をし、星降る夜を経験し、イモムシに出会っているうちに自分がよじれた世界に入ってしまったことに気がつく。元の世界へもどるための鍵を握るのは二頭のライオンであることを猫に知らされて、穴熊やベンチや星の子たちに出会いながら二頭のライオンを目指す旅

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甘え上手と甘え下手

甘え上手と甘え下手

上の子をみていて思うのは、つくづく甘え下手だなあと言うことである。
それに引き換え下の子は甘えるのが上手いなあと思う。

甘え上手と甘え下手。一体なにが分けるのかと言えば、一重にその態度にある。
端的に言えば、甘え上手なひとは可愛がってもらおうとする態度をとる。一方甘え下手のひとはありのままの自分を受け入れろという態度をとるのだ。

ここに、甘え上手と甘え下手とで甘えることについての理解が異な

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世界は賑やかだ。

世界は賑やかだ。

植物たちは春の雨を待っている。
植物たちは雨の翌日の太陽を待っている。
土のなかでゴゴゴゴと音がする。
植物が根を伸ばしている音である。
ドドドドと音がする。
茎が水を吸い上げている音である。
ザザザザと音がする。
葉を勢いよく広げている音である。
カマキリの子どもは、植物の脈動に恐れおののく。
ああ世界はなんて賑やかなんだ。

安旨ワインガイド|トロピカルですっきりフルーティ。KONO ソーヴィニヨン・ブラン

安旨ワインガイド|トロピカルですっきりフルーティ。KONO ソーヴィニヨン・ブラン

ワイン名:KONO(コノ)
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン
生産国:ニュージーランド
販売価格:1,300円くらい


飲んでからのレビューなので空き瓶フォトであるが、ワイン自体もほとんど透明に近いレモンイエローだった。あんまり色が薄いのでどうかなと思ったが、これは正解。

トロピカルフルーツの香りと柑橘の爽やかさが同居して、口中に含めばキリッとした酸をしっかり感じることができる。いかにも

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ぼくが1万5千歩歩けば、子どもは2万歩歩く。

ぼくが1万5千歩歩けば、子どもは2万歩歩く。

GWの谷間。
本当は平日で学校があるんだけれどもお休みにして家族で動物園へ行った。
休日は混むに決まっているし連休となれば尚更だ。行くなら今日しかないということで小雨がぱらつく中電車を乗り継いだ。幸いにも動物園へついたら雨は止んで、平日と雨のコンビネーションにより人がとても少ない。


ぼくは息子をここの昆虫館へどうしても連れて行きたくて、ひと月前につれてくるはずだったのだけれども息子が足を骨折

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誕生ラッシュ

誕生ラッシュ

我が家のカマキリの孵化が止まらない。
1日ひとつは孵化する勢いで毎日たのしい悲鳴をあげている。
でてくるのはみんなオオカマキリで、ハラビロカマキリはあともうひと月ほど待たなくてはいけない。


一般的にカマキリの卵と呼ばれているものは、本当は卵が格納されている卵鞘とか卵嚢である。内部は空気の層が何重もあって冬の寒さから卵を守っている。その卵鞘の特定の場所からそれを突き破るようにしてカマキリの幼虫

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受け継いだ鎧兜

受け継いだ鎧兜

今どき端午の節句に鎧兜を飾る家はどのくらいあるのだろうか。
仕舞ったきりになっているひともあろうし、そもそも持っていないひとも多いだろう。
ぼくだってもしなかったら買うことなんて絶対になかったと思う。

我が家には受け継いだ鎧兜がある。
受け継いだといってもぼくが子どもの頃にじいさんが買ったもので、全身甲冑のなかなかに大きなものである。それから40年以上が経過して、ぼくの息子に受け継いだのである

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生き抜けよ!

生き抜けよ!

彼らが出てくると春も本番である。
まずオオカマキリが登場する。大きい卵鞘だとだいたい200匹くらい出てきて、あたりは小さいカマキリだらけになる。
最強の捕食者である彼らも生まれたばかりの頃は狩られる側である。身体が出来上がったものから順繰りに世界へと散らばっていく。

成虫になれるのはこのうちのほんの一握りである。それを見越しての200匹なのだ。昆虫は個人の意識ではなく総体で生きている。


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はなたれねこ移住する。第51話 林さんと海野さんがやってきた!

はなたれねこ移住する。第51話 林さんと海野さんがやってきた!

たぶん珍しいと思う。
家探しで苦楽をともにした営業の林さんと海野さんとは未だにお付き合いがある。もうとっくに商売上の取引は終了しているのであるが、ぼくらが林さんと海野さんを好きなのでなにかと理由をつけてはメールをしたりして関係が続いていた。どんな内容かといえば、彼らの本業であるリフォームに関わることならいざしらず、クワガタが捕れただのカブトムシを捕っただのそんなことまでメールしていた。それだけ聞い

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