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上場企業→スタートアップに転職した男の末路
新卒で入社した上場会社を丸1年で退職し、株式会社ROXX(旧SCOUTER)にジョインしてから、すでに2年がたった。その時はSCOUTERというプロダクトも世の中に出ていなかったので、会社に"売上"というものはまだなかった。前職の上司からは「そんな会社に行って大丈夫か?」と頻繁に心配され、とある上司には「お前の人生終わったな」と言われたのをよく覚えている。
特に大手企業に勤めている若い人たちは、
事業責任者の後悔と「ノーススターメトリック」
過去の事業責任者を務めた時代において「1番の後悔が何か?」と問われると責任者就任時に、ノーススターメトリック(以下NSMと表記)を設定&合意形成した上で、事業を推進をできなかったことだ。
プロダクトを通じて価値を提供し、価値提供の総量が拡大した結果として、売上が成長する、このプロセスを経て事業が成長する。
だが、売上成長のためのKPIを追い続ける日々に変わり、プロダクトの価値向上が二の次になっ
良いイシューとは何か
この問いは、仕事や事業に向き合う人であれば、何度も考え、頭を悩ませたことがある問いだと思います。私自身も、「イシューの質」が、顧客やユーザーに価値提供するために、そして事業を成長するために、つまりは価値ある仕事をするために、最も重要な変数であると気づいてから、「良いイシューとは何か」という問いに向き合ってきました。
イシューの良し悪しは、後から振り返ることが難しく、イシューの質が悪かったのか、も
マネジメント層が仕事を楽しむ意味
「仕事を楽しむ」というキーワードを見たときに、多くの人は嫌悪感を示すだろう。
仕事はお金のためにやっているから我慢の連続であるというように「仕事はお金稼ぎの手段」だという考え方の人もいれば、仕事は成長するためにやっているから、自分の不足と向き合い続ければならないということに対して、辛さを感じる人もいる。みんなそれぞれの憂鬱を抱えながら、仕事に向き合っているし、そこに良し悪しなどはないはずである。
ここ1年の事業責任者としての失敗を綴る
怒涛の期が終わり、新たな期が始まった。
この前期の1年間はコロナの影響もあり、本当に怒涛の1年間だった。売り上げ規模としては、前期は昨対比で約2倍の成長を遂げることができ、事業に関わる人たちも50名を超えた。事業全体としては、事業に関わる人たちみんなの多大な努力と成果のおかげで大きく成長することができたが、事業責任者個人としては本当に反省ばかりの1年間だった。この反省を消化して前に進むためにも、
SaaS界の中心で"NRRの重要性"を叫ぶ
週刊SaaS magazineの第3弾です。先週まではARR461%成長の裏側と称して、SaaS立ち上げ時に実施すべきことを二週にわたって書きました。
今週はSaaSだからこそ、愛すべき指標であるNRRについて書きたいと思います。タイトルは一昔前に流行した某恋愛映画に掛けてキャッチーさを出したかったのですが、まんまと失敗しました。ただせっかくなので、このままのテイストでNRRについて分解していき
ARR461%成長の裏側② 立ち上げ時の行動は1年後のMRRを映し出す鏡である
SaaS Magazine 「ARR461%成長の裏側」の第2弾です。
前回シェアいただいた沢山の方々ありがとうございました。(第1弾はこちら)
SaaS MagazineはSaaSをさらに盛り上げたい、そしてSaaSに深い知見を持つ方々と意見交換をしたいという下心も含めた二つの意図で運営する、SaaS関連の情報を発信する週刊マガジンです。
僕自身は、株式会社SCOUTERにて、人材業界に特化
ARR461%成長の裏側① SaaS立ち上げ時に避けるべき負のサイクルとは
「SaaSはプロダクトが良ければ勝手に伸びるでしょ」
なんて思っていませんか?
BtoBの SaaSであれば、"営業やマーケをなんてしなくてもプロダクトが良ければ勝手に成長してくれる"なんてことはほぼないと言える。もちろんSlackやAtlassianのように、海外のSaaSにはS&Pにかかるコストを最小限に抑え、成長を続けるプロダクトも存在するが、日本ではそれは特異な例と認識して事業を設計すべ
ゴリ押し営業の先に何が見える?営業キャリアにSaaSセールスが最適な理由
新卒で入社した営業会社を1年で辞めてから、早3年が経とうとしている。
プロダクトバリューというよりも、とてつもない営業力を武器として、未だに成長を続けるその上場会社は、凄まじい営業力を持った強者たちが揃っていた。今でも尊敬する先輩も何名か在籍している。
しかし1年で辞めたことは全く後悔していない。あのまま自分が売切型の新規営業マンとしてがむしゃらにやっていたとしても、おそらく活躍してもチーフと