白水
作成した詩を集めてみました。詩は毎週火曜日に投稿しています。作成した詩はマガジンに追加していきます。
作成した俳句を集めてみました。俳句は毎週日曜日に投稿しています。作成した俳句はマガジンに追加していきます。
作成したエッセイを集めました。エッセイは毎週木曜日に投稿しています。投稿したエッセイはマガジンに追加していきます。
僕が書いたショートショートを集めました。ショートショートは毎月15日と25日に投稿します。投稿したショートショートを追加していきます。
作成した短歌を集めてみました。短歌は毎週火曜日に投稿しています。作成した短歌はマガジンに追加していきます。
土砂降りの午後が愛おしい びしょびしょの靴を脱ぎ捨て 長靴はいて水たまりを歩く 少し寒い空気は心地よく 傘をさして歩く街は 僕を自由にしてくれた 土砂降りの雨に…
*前書き GWに山近くの池(釣り堀)で 慣れない釣りをしたときの句 * 夏めくや 池の水面に 浮かぶ浮き 岩魚釣れ 慌てて針抜き 吾探す 祈るよに 針の返しよ 外…
柔らかい風が通りすぎる その風に僅かに花の香を嗅ぐ ベランダにイスを持ち出し 小さなテーブルにティーカップを置く 干したばかりの洗濯物が揺れる その膝は僕の帰る…
*はじめに 2002年に出版され世界中で読まれた本を、 僕は今読んでいます。とても楽しく。 僕と同世代の年齢では僕くらいでしょうか。 今頃この本で感動しているのは。 村…
八重の桜を散らした雨は 木漏れ日をピンクに染める 地面に咲いた満開の桜 風に吹かれて舞い上がり 車が通れば飛び散って 皆に踏まれて 明日にはなくなる 嵐のように…
君は僕の姿を探して 不安そうに立ちつくす 僕は大勢の人をかき分けて 君の手をしっかりと握る 満員の電車の中 君は僕を不安そうに見て 小さな顔を目でいっぱいにする …
夜空を見上げると いつも寂しげに瞬く星が 一つも見えない 公園に星が落ちていた 全て芝生に落ちていた 星はこういった あなたがわたしたちを呼んだのです わたした…
*はじめに このショートショートはフィクションです。 * 僕は仕事帰りのいつもの道を いつものように車で走っていた。 今日の日中は暑いくらいの陽気で 駐車場に停めて…
空っぽの夜 見るものすべて 目に映らなくて 空っぽの夜に なにも入らない 満ちてゆく夜 満ち足りた人の手と手 それらは目に映らない 空っぽの夜 コインランドリーに…
同じ時間に住んで 同じ空気を吸って 同じ月の下にいる 想いに場所は必要だろうか こころに距離はあるだろうか 感じることに意味はいるだろうか 不自由さのただ中で …
夜の海岸線を想像する そこは砂浜に沿った道で 道のすぐ近くまで波が来ている 道には波の満ち引きの跡が残る 雨が降ると 道は波が満ちて消されてしまい どこが道か分…
二人掛けの椅子に座り コーヒーを飲んでいた 閉じたままの本を テーブルに置いたまま 表紙に描かれた猫を見つめ でも本は開かない 窓の外は新緑が眩しく 青い空が突き抜…
*はじめに このショートショートは全て フィクションです。 どこか地球に似た、ある星のお話しです。 * 明日、世界は終わるらしい。 僕は今日、会社に行かなかった。 …
花の蜜 吸うヒヨドリや 花は散る 花びらや 散るひとひらに 命あり 舞う花を 掴んだけれど 手には無く 儚くて 止められなくて 切なくて 花は散り 淡いピンクの…
左耳にはピアス 右唇にはラブレット その鈍色の中に すべての色を映してる 青白く静かに燃えさかる炎 深くなるほどに微笑む悪魔 その両方に囚われた 羽ばたく蝶を夢…
2024年5月8日 22:47
土砂降りの午後が愛おしいびしょびしょの靴を脱ぎ捨て長靴はいて水たまりを歩く少し寒い空気は心地よく傘をさして歩く街は僕を自由にしてくれた土砂降りの雨に流されたのは鬱鬱とした僕の涙だ傘を投げ出し立ちつくしざあざあと僕を洗う僕は長靴さえも脱ぎ捨てて裸足で道を歩き出す顔を濡らす雨は心地よく濡れる足も光っていた
2024年5月7日 22:32
短歌夏の夜に 空けた窓から忍びよる その冷たさに こころ抱きしめ紅茶淹れ 立ちのぼる湯気見つめてる 湯気の向こうに 君を見つけたしあわせは どんな顔していたろうか これだけとして これまでとして白水
2024年5月6日 22:29
*前書きGWに山近くの池(釣り堀)で慣れない釣りをしたときの句*夏めくや 池の水面に 浮かぶ浮き岩魚釣れ 慌てて針抜き 吾探す祈るよに 針の返しよ 外れよと輪をかいた トンビに取られて 空青く
2024年5月3日 22:29
柔らかい風が通りすぎるその風に僅かに花の香を嗅ぐベランダにイスを持ち出し小さなテーブルにティーカップを置く干したばかりの洗濯物が揺れるその膝は僕の帰る場所となりその胸は僕の安らぎとなり風の香を嗅ぐほどに思いだす
2024年5月2日 22:54
*はじめに2002年に出版され世界中で読まれた本を、僕は今読んでいます。とても楽しく。僕と同世代の年齢では僕くらいでしょうか。今頃この本で感動しているのは。村上春樹の昔の本を買い漁っているのは。*僕は村上春樹の本を読んだことがなかった。あることがきっかけで、僕は「笠原メイ」という名前を知り、誰なのかをネットで調べたら、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」に出てくる登場人物
2024年5月1日 23:24
八重の桜を散らした雨は木漏れ日をピンクに染める地面に咲いた満開の桜風に吹かれて舞い上がり車が通れば飛び散って皆に踏まれて明日にはなくなる嵐のように降る雨は残り少ない春を知らせる忘れやすい僕にまだ春はいて別れも告げてないと冷たい雨で教えてくれる
2024年4月29日 23:31
君は僕の姿を探して不安そうに立ちつくす僕は大勢の人をかき分けて君の手をしっかりと握る満員の電車の中君は僕を不安そうに見て小さな顔を目でいっぱいにする僕はその目を見返して僕がいることを教えてあげる君がいることが僕がいていい理由ならもう少しだけここにいたい
2024年4月27日 07:52
夜空を見上げるといつも寂しげに瞬く星が一つも見えない公園に星が落ちていた全て芝生に落ちていた星はこういったあなたがわたしたちを呼んだのですわたしたちを見上げてくれるあなたの目をわたしたちも見つめていますいつも夜空を見上げてくれるあなたが寂しそうに見えたからわたしたちが来たのですわたしたちの瞬きがあなたの呼吸と重なってあなたの目に光を宿すの
2024年4月25日 22:09
*はじめにこのショートショートはフィクションです。*僕は仕事帰りのいつもの道をいつものように車で走っていた。今日の日中は暑いくらいの陽気で駐車場に停めていた車の空気が温くなっていた。僕は窓を少しだけ開けて外の風に当たりながら走らせる。交差点で信号待ちとなりすぐ隣にあるファーストフード店の大きな看板を見上げた。すると真っ白い大きな翼が両手を重ねるように看板の上
2024年4月23日 22:13
空っぽの夜見るものすべて目に映らなくて空っぽの夜になにも入らない満ちてゆく夜満ち足りた人の手と手それらは目に映らない空っぽの夜コインランドリーに独りグルグル回る洗濯物上がって落ちて上がって落ちて繰り返すこぼれ落ちた言葉は空っぽの夜に満ちてゆく
2024年4月22日 23:05
同じ時間に住んで同じ空気を吸って同じ月の下にいる想いに場所は必要だろうかこころに距離はあるだろうか感じることに意味はいるだろうか不自由さのただ中で詩だけが自由にしてくれる
2024年4月18日 22:22
夜の海岸線を想像するそこは砂浜に沿った道で道のすぐ近くまで波が来ている道には波の満ち引きの跡が残る雨が降ると道は波が満ちて消されてしまいどこが道か分からないその夜の道を独りでバイクを走らせる震えるような寒さの中でどこが道かもわからずに波がひいた道にしぶきをはじかせまっすぐにバイクを飛ばしている波が来るとタイヤが海水に浸かりバイクは速度を落とし
2024年4月17日 22:02
二人掛けの椅子に座りコーヒーを飲んでいた閉じたままの本をテーブルに置いたまま表紙に描かれた猫を見つめでも本は開かない窓の外は新緑が眩しく青い空が突き抜けていた僕の前を老夫婦が通り過ぎた覚束ない足取りの婦人の隣にはそっぽを向いて歩く紳士でもその手は婦人の手をしっかりと握っていた僕はその手を見つめていた
2024年4月16日 21:42
*はじめにこのショートショートは全てフィクションです。どこか地球に似た、ある星のお話しです。*明日、世界は終わるらしい。僕は今日、会社に行かなかった。誰も何も言わない。だって世界は終わるのだから。それは、突然のことだった。テレビニュースを見ていたら突然臨時ニュースに切り替わり、政府から「明日世界は終わります。」と発表があった。何のことだかわからない。なぜ世
2024年4月15日 07:57
花の蜜 吸うヒヨドリや 花は散る花びらや 散るひとひらに 命あり舞う花を 掴んだけれど 手には無く儚くて 止められなくて 切なくて花は散り 淡いピンクの 蘂残り
2024年4月14日 09:51
左耳にはピアス右唇にはラブレットその鈍色の中にすべての色を映してる青白く静かに燃えさかる炎深くなるほどに微笑む悪魔その両方に囚われた羽ばたく蝶を夢に見てすべてのことは捨て去って左耳にはピアス右唇にはラブレット