僕がハゲであることを受容し、それをアイデンティティに昇華しえたのは、俺、ハゲてる…?という事実に自分が最初に気づき、精神世界の密室でひとりでに咀嚼する過程を最初に持てたのが大きい。もしこれが、他人や世間からの憐みや嘲りを含んだ指摘が最初だったのなら、また違う人生だっただろう。
故あって、ツルっとパキーンっ!――取っ手が4断、3片が飛散。色合い、持ちやすさ、唇のフィット感が最上のお気に入り。捨てるには偲び難く、再生医療をば。3片のうち異次元に消えた1片を石粒粘土で造型、各々を接着。細筆で彩色、表面にコート液。見よ!美術品修復士に勝るとも劣らぬ素人普請を!