いのーえ|Design management

渋谷の事業会社のデザイナーです。デザインを主題にして組織づくりやマネジメント、仕事の考…

いのーえ|Design management

渋谷の事業会社のデザイナーです。デザインを主題にして組織づくりやマネジメント、仕事の考え方について書きたいと思っています。|CyberAgent, Inc.

マガジン

  • デザインの「秘伝」

    デザインの技術と技能はどのように上達するのかについて、メモというかエッセイを書いていきます。

  • デザインの「科学」

    デザインは「伝える」ものなのか、それとも「伝わる」ものなのか?雑記やメモをまとめます。

  • デザイナーの「容積」

  • デザインマネジメント

    デザイナーのマネジメント、育成、組織づくりなどについて書いたの記事をまとめます。

記事一覧

固定された記事

デザイナーの強みを引き出す|とんがりポイントどこですか診断

デザイナーの仕事と言っても、一言では説明できないくらい幅広く、スキルも様々ですよね。 例えば、見た目を整えることもそうですし、UIを設計をすることや、コンセプトを…

組織デザインと「生物学」「物理学」

ペンギンってかわいいですよね。 唐突にすみません… 昔からペンギンが好きなもで。 わざわざ理由を書くまでもありませんが、二足歩行でヨタヨタ歩いている姿はもちろんで…

「直感」と「ひらめき」の話

アイデアって「降ってくる」ものでしょうか、それとも「浮かぶ」ものでしょうか。どちらもフッとした時に、突如として目の前に現れるもののように感じますが、実はこの2つ…

無意識にやっていることが最強な理由 | デザインの科学⑧

無意識にやってることほど “最強を極めている説” というお話です。 この半年を振り返っても成長の実感がない、または実感はあるが説明は難しいなんてことありませんか。 …

NFTでJPEGが売れると思ってない?

いや〜、びっくりですよね。アートとは言え、たかだか数十ピクセルの画像アイコンが15万ドル(約1,600千万円)で買い取られていたり、画像検索すればいつでも見ることがで…

伝えると伝わる |デザインの秘伝⑦

具体的にどんな風に?とかがある訳ではなく何となくイケてない。何となく違う。って感じる時ってあると思います。 そんな時は大体「〇〇だから」とか、何かしらの理由をつ…

印象をつくる | デザインの科学⑦

うーん。何かが違う... クライアントにデザインを提案する時、得も言われぬ空気が辺りに広がり、薄寒い冷気に見舞われることがある。まるでミノフスキー粒子でも散布された…

推しの、推し方|デザインの科学⑥

推しの推し方が難しい... なにせ当方、推しのいない人生を送ってきたもので。故に推しを推す気持ちも知らずに、これまでのうのうと過ごしてまいりました。 デザイナーとし…

「技」と「術」を嘘で説明する 〜デザインの秘伝06〜

本のタイトルを失念しましたが... 「なるほど」と思った話をまず。 武道の教え方には2種類の道あって、「一般道場生」と「道場の後継者」では、そもそも練習の入りが別れ…

今まで書いてきた雑記類を分類してまとめることにしました。
まだ全てではないですが、少しづつ進めていきます。
新しい投稿も頑張ります。
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デザインの「秘伝」
https://note.com/ino8000/m/m97b33bea83bf
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デザインの「科学
https://note.com/ino8000/m/m2a869bf7e708

デザイナーがデータを活用する前に知ること

まずこの内容は、たまたまTwitterで見かけた投稿を元にしているので、投稿主であるANDY(@asallen)さんに感謝です。Thank you. その上で、僕なりの解釈で意訳している部…

#45 本を読もうとしてはいけない

僕はKindle愛好家です。Kindleによって読書ライフが大きく変わりました。 以前は、背表紙が本棚に並んでいくたびに、壮観な気持ちに浸るのが好きでした。 が、そこを除けば…

技能は伝承できるのか 〜デザインの秘伝04〜

週末は、宮大工の棟梁であった西岡常一さんの自伝を読みました。 世界遺産でもある法隆寺や薬師寺と言った仏閣を、先祖代々と受け継いでいる家系に生まれ、最後の棟梁と呼…

デザイナーのスキルをどう選ぶ?|ライフストーリートーク

以前、デザイナーには27分類のスキルがある、といった記事を書いたことがあります。 デザイナーの専門的スキルの中から、得意と不得意の両面からフィードバックすることで…

#43 ドラえもんの道具は何を教えてくれる?

まずは極端な例から。 ドラえもんの新しい道具を考えてみよう。と言うお題があったとしたら、アイデアだけはどんどん出てくると思うんです。でも、本気で実現させようとす…

心に残るデザインってなんだろう | デザインの科学①

感動的、印象的など、ずっと心に残る表現ってどんなものでしょう。 例えば、こんなものは初めて見たと言う時、規格外のスケール感で驚いた時など、予想を上回る光景や形状…

デザイナーの強みを引き出す|とんがりポイントどこですか診断

デザイナーの強みを引き出す|とんがりポイントどこですか診断

デザイナーの仕事と言っても、一言では説明できないくらい幅広く、スキルも様々ですよね。
例えば、見た目を整えることもそうですし、UIを設計をすることや、コンセプトを定義することも求められます。

UXの5段階モデルのような考え方があるように、製品やサービスが世に出ていくまでには、様々な過程が存在します。

どの過程でも、デザイナーとしての価値を発揮できる場面がありますが、どの領域が得意かは、デザイナ

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組織デザインと「生物学」「物理学」

組織デザインと「生物学」「物理学」

ペンギンってかわいいですよね。
唐突にすみません… 昔からペンギンが好きなもで。

わざわざ理由を書くまでもありませんが、二足歩行でヨタヨタ歩いている姿はもちろんです。いつも集団行動している様子なども、人間社会にも似たドラマがあるような気がして、見ていて想像が尽きることがありません。
鳥類とか動物とか、生物としてのカテゴライズなんてどうでもいい。愛らしさ、神秘的、哀愁すら感じてしまう、そんな存在で

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「直感」と「ひらめき」の話

「直感」と「ひらめき」の話

アイデアって「降ってくる」ものでしょうか、それとも「浮かぶ」ものでしょうか。どちらもフッとした時に、突如として目の前に現れるもののように感じますが、実はこの2つには違いがあります。
因みに、できることなら僕は降ってきてもらいたい派です(笑)

そもそも降るものなのか?という話もありますが...
降るには降るんですね。
ただ、じっと待っていても絶対に降ってこないのに、いざ降る時には落雷の如く降ってき

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無意識にやっていることが最強な理由 | デザインの科学⑧

無意識にやっていることが最強な理由 | デザインの科学⑧

無意識にやってることほど “最強を極めている説” というお話です。
この半年を振り返っても成長の実感がない、または実感はあるが説明は難しいなんてことありませんか。
それもその筈です。その原因は「できている」ことほど無意識にやっているからなのです。
そんな再現性なさそうなことが「できている」ことになるのか?と思うかもしれませんが、これがあながち間違っていないのです。
今回は、以前読んだ脳科学の本の中

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NFTでJPEGが売れると思ってない?

NFTでJPEGが売れると思ってない?

いや〜、びっくりですよね。アートとは言え、たかだか数十ピクセルの画像アイコンが15万ドル(約1,600千万円)で買い取られていたり、画像検索すればいつでも見ることができるアイドルの画像に数百万円の価格がついていたりする世の中になりました。

それなら僕も、絵でも描いて画像を売ってみよう!なんて、浅はかな考えがついつい頭をよぎってしまいますが…
そもそも、そんなJPEG画像(他のデジタルデータ含む)

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伝えると伝わる |デザインの秘伝⑦

伝えると伝わる |デザインの秘伝⑦

具体的にどんな風に?とかがある訳ではなく何となくイケてない。何となく違う。って感じる時ってあると思います。
そんな時は大体「〇〇だから」とか、何かしらの理由をつけたくなります。人の思考というのは、そういうものです。
分からないもの対して自動的に分析してしまうし、何か適当な答えが出せるようにできてるのです。答えが出ればスッキリもしますし、そのあとの行動も明確になります。

最近の「仕事術」、または「

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印象をつくる | デザインの科学⑦

印象をつくる | デザインの科学⑦

うーん。何かが違う...
クライアントにデザインを提案する時、得も言われぬ空気が辺りに広がり、薄寒い冷気に見舞われることがある。まるでミノフスキー粒子でも散布されたのだろうか。相手に届く言葉が一切みつからない。そんな時デザイナーは、ただデザインとクライアントの間にできた空虚を眺めて、過ぎていく時間を待つことしかできない。デザインの仕事とは、人と物との狭間にある「印象」に翻弄される職業なのだ。

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推しの、推し方|デザインの科学⑥

推しの、推し方|デザインの科学⑥

推しの推し方が難しい...
なにせ当方、推しのいない人生を送ってきたもので。故に推しを推す気持ちも知らずに、これまでのうのうと過ごしてまいりました。
デザイナーとして、これまで沢山のプロダクトに関わって来た自負はありますし、その度に対象者や利用者の気持ちを想像してきたつもりです。
例えば、女性がコスメを選ぶ気持ちであったり、ギャンブルをする人の射幸心であったり、それが自分の価値観とはかけ離れたもの

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「技」と「術」を嘘で説明する 〜デザインの秘伝06〜

「技」と「術」を嘘で説明する 〜デザインの秘伝06〜

本のタイトルを失念しましたが... 「なるほど」と思った話をまず。

武道の教え方には2種類の道あって、「一般道場生」と「道場の後継者」では、そもそも練習の入りが別れているそうです。

まず、一般道場生は「技の練習」から入ります。具体的には「突き」や「蹴り」など体で覚えることが主になります。
それに対し後継者は「術の修得」から学ぶそうです。「術」とは相手の力を利用するために人体について知ること。ま

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今まで書いてきた雑記類を分類してまとめることにしました。
まだ全てではないですが、少しづつ進めていきます。
新しい投稿も頑張ります。
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デザインの「秘伝」
https://note.com/ino8000/m/m97b33bea83bf
---
デザインの「科学
https://note.com/ino8000/m/m2a869bf7e708

デザイナーがデータを活用する前に知ること

デザイナーがデータを活用する前に知ること

まずこの内容は、たまたまTwitterで見かけた投稿を元にしているので、投稿主であるANDY(@asallen)さんに感謝です。Thank you.

その上で、僕なりの解釈で意訳している部分もありますので、間違っていたらごめんなさい。

ANDYさんは、デザインスクールの講師もやっている方の様です。

上図はANDYさんが若いデザイナーから、

「デザインプロセスの中で、どの様にデータを取り入れ

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#45 本を読もうとしてはいけない

#45 本を読もうとしてはいけない

僕はKindle愛好家です。Kindleによって読書ライフが大きく変わりました。
以前は、背表紙が本棚に並んでいくたびに、壮観な気持ちに浸るのが好きでした。
が、そこを除けば、何十冊もの本を日々持ち歩けるのは大変便利です。

最近では、アプリから直接買えなかったりなど、(ブラウザから買うので、逆にAmazonアプリはホームから消えました)不便なこともありますが、デバイスを超えて読書が楽しめることや

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技能は伝承できるのか 〜デザインの秘伝04〜

技能は伝承できるのか 〜デザインの秘伝04〜

週末は、宮大工の棟梁であった西岡常一さんの自伝を読みました。
世界遺産でもある法隆寺や薬師寺と言った仏閣を、先祖代々と受け継いでいる家系に生まれ、最後の棟梁と呼ばれた方です。
宮大工といえば、口伝で技術と技を伝承しながら、国宝級の文化財を守り続けるお仕事です。

僕らのように、日々、仕様書やエビデンスを重視するような働き方をしていると、考えられないことかもしれません。
しかし、ことデザインの仕事と

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デザイナーのスキルをどう選ぶ?|ライフストーリートーク

デザイナーのスキルをどう選ぶ?|ライフストーリートーク

以前、デザイナーには27分類のスキルがある、といった記事を書いたことがあります。
デザイナーの専門的スキルの中から、得意と不得意の両面からフィードバックすることで、自信と気を配るポイントを認識し、効率良く成長に繋げていくと言ったものです。
今でも1on1の場面などで、コーチング用のツールとして社内で活用されています。

他にも、スキル項目が明確であるため、目標設定の項目として活用するなど、転用して

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#43 ドラえもんの道具は何を教えてくれる?

#43 ドラえもんの道具は何を教えてくれる?

まずは極端な例から。
ドラえもんの新しい道具を考えてみよう。と言うお題があったとしたら、アイデアだけはどんどん出てくると思うんです。でも、本気で実現させようとする人はいないですよね。
もし、本気で実現させようと考えているいとがいたら、ただの妄想好きで楽しい人だな、と思われるだけでしょう。

新規事業のブレストするような場面でも、似たような状況があります。ついつい悪ノリが過ぎて、全員が妄想彼方にトリ

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心に残るデザインってなんだろう | デザインの科学①

心に残るデザインってなんだろう | デザインの科学①

感動的、印象的など、ずっと心に残る表現ってどんなものでしょう。
例えば、こんなものは初めて見たと言う時、規格外のスケール感で驚いた時など、予想を上回る光景や形状のものに遭遇したら、忘れられないくらい記憶に残るかもしれません。インパクトってやつですね。

しかし、これらをデザインの手法として、意図的に取り入れていくには、あまりにも原始的です。そうそう毎回使える手段でもありません。
それではインパクト

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