記事一覧
12歳の頃、愛読していた本を売った話
実家を出て随分経つ。
結婚もしたし子どもも産んだ。
なのに実家の私の部屋は暮らしていた頃とあまり変わらず私の趣味の物で溢れていて帰省するたびに
「いつかなんとかしなければ」
と見て見ぬふりをしているとあっという間に何年も過ぎてしまった。
よし、今こそ。
そう思い、まずは趣味でやっていたベリーダンスの衣装をメルカリで売ることにした。
もうベリーダンスをすることはないだろうし元が高かったので捨てる
他人に本を貸しましょう〜私では辿り着けないレシピ〜
私は断然ホームズ派。
なにがと言われたらジャンル説明に困るがルパンやポアロ、金田一や右京さん界隈の話である。
小学生の頃、図書室でシャーロック・ホームズを読んだあの日、その風貌(描写と挿絵による)、クールな性格、推理力に胸撃ち抜かれ恋をした。
まだその言葉はなかったが、彼が私の最初の『推し』であることは間違いない。
集団下校中、友と一言も喋らず
「この折られた木の枝…折れ目が荒い。
ということ
外しません、アゴまでは
昨年末、並びの悪い歯の虫歯の治療からインプラントデビューをすることになった私。
お正月は美味しいものを食べたいでしょう、という歯医者さんの優しさで本格的な作業は年明けに持ち越されることになった。
お正月は娘の幼稚園の冬休みに合わせてたっぷり地元に帰っていたので世間様より大分のんびりとした年末年始を過ごしたという自覚はあったが
「年明けに予約の電話をしますね!」
と歯医者さんと交わした約束は忘れる
100万円ショック②〜スタンド使いでも無理な話〜
うちに帰ると在宅勤務の夫が軽い感じで
「どうだった?」
と聞いてきたので
「最低でも50万だって」と超ヘビー級の返事をしてやった。
「…最低って、最高だと?」
と至極当たり前の質問をしてくるので
「100万」
と言うと黙った。
それはそうだろう、だれがまさか嫁が口内にそんな爆弾を抱えていると予想できようか。
それから何を見ても何をしても100万と歯のことが脳裏をよぎる。
横断歩道を急いで渡ると