NPO法人ライフリンク

NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク です。2004年10月に設立されました…

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NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク です。2004年10月に設立されました。自殺対策を「生きる支援」ととらえ、自殺のない「生き心地の良い社会」を実現するために活動しています。

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    私たちライフリンクが活動を始めたのは、2004年10月のことでした。自殺対策を「生きる支援」と捉え、自殺のない「生き心地の良い社会」を実現するために、強い決意のもとに行った船出でした。日々、新しい課題や難題に直面し、悩み、考え、格闘をしています。これらを乗り越えていくためには、みなさんのご理解が何よりも必要です。ライフリンクの歩んできた道を、そして今の姿を知ってもらい、将来の夢を分かち合えることを願って、「ライフリンク・ヒストリー」を綴ります。

記事一覧

固定された記事

自殺問題・自殺対策、2024年の現在地 | NPO法人ライフリンク 清水康之

2024年のいま、日本の自殺問題は依然として深刻な状況にあります。そうした中で、自殺対策はこれまで以上に「試される状況」にあると思っています。 いきなりですが、一つ…

きょう心にしみた言葉・2024年5月22日

著者のジュディス・L・ハーマンさんは、ハーバード大学名誉教授で長年にわたって心的外傷の研究を続けてきました。彼女の著書「心的外傷と回復」(みすず書房、邦訳199…

きょう心にしみた言葉・2024年5月15日

「さみしい夜にはペンを持て」は、アドラー心理学の解説書として世界的ベストセラーになった「嫌われる勇気」の共著者、古賀史健さんが中学生向けに書いた物語です。舞台は…

きょう心にしみた言葉・2024年5月8日

なおにゃん(@naonyan_naonyan)さんは、コロナ禍で緊急事態宣言が出ていた2020年5月、突如ツイッター(現・X)の世界に現れました。「彗星のごとく」という表現がぴったり…

きょう心にしみた言葉・2024年5月1日

作家の雨宮処凛さんは、1975年に北海道で生まれました。アトピーが原因で激しいいじめを受けました。そこから、不登校、家出、リストカット、自殺未遂などを繰り返します。…

きょう心にしみた言葉・2024年4月24日

NHKが2024年3月29日に配信した記事「がんの診断を受けたら 子どもにどう伝える?」からです。自らのがんを公表したイギリス王室のキャサリン妃は、子どもたちについて「私…

きょう心にしみた言葉・2024年4月17日

著者の下園壮太さんは、防衛大学校を卒業した後、陸上自衛隊入隊し、陸上自衛隊初の心理幹部として多くのカウンセリングを手がけました。大事故や自殺問題への支援で得た経…

きょう心にしみた言葉・2024年4月10日

精神科医の高橋和巳さんは、親から虐待を受けて育った人たちの心の治療にあたってきました。著書「消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ」には、虐待を受けた人…

ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」③             

3月29日の読売新聞は「かくれてしまえばいいのです」が公開から2週間で100万アクセスを超えたしたことを伝えました。3月30日には200万アクセスを超えています。 3月22日…

「かくれてしまえばいいのです」、公開1ヶ月で200万アクセス超えが示す可能性

「生きるのがしんどい」と感じる人のためのWeb空間「かくれてしまえばいいのです」のアクセス数が、3月1日の公開から1ヶ月で200万を超えました。 何度か発信しているとお…

ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」②

ライフリンクが、自殺対策強化月間が始まる2024年3月1日に公開したWeb空間「かくれてしまえばいいのです」は、多くのメディアに取り上げられています。若い世代によく読ま…

「かくれてしまえばいいのです」、公開2週間で100万アクセス超が意味すること

「自殺対策強化月間」初日である3月1日にローンチした「かくれてしまえばいいのです」が、2週間で100万アクセスを超えました。 この数字は必要とする多くの人に届いている…

ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」①

ライフリンクが、自殺対策強化月間が始まる2024年3月1日に公開したWeb空間「かくれてしまえばいいのです」は、多くのメディアに取り上げられています。「かくれてしまえば…

きょう心にしみた言葉・2024年3月13日

メメント・モリは、ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「死を想え」を意味する警句です。そして、死を想うことで今を大切に生きられるという逆説的な解釈へ…

「かくれてしまえばいいのです」がめざすこと|NPO法人ライフリンク

NPO法人ライフリンクは、自殺対策強化月間にあたる2024年3月1日に、オンライン上に「かくれてしまえばいいのです」をオープンしました。 このWeb空間の創設は、ライフリン…

人をつなぐ いのちをつなぐ 、NPO法人 ライフリンクのコーディネーターという仕事――担当の2人に聞く

 NPO法人ライフリンクは、誰も自殺に追い込まれることのない「生き心地の良い社会」の実現をめざしています。自殺対策は「生きることの包括的支援」であり、「いのちへの…

自殺問題・自殺対策、2024年の現在地 |  NPO法人ライフリンク 清水康之

自殺問題・自殺対策、2024年の現在地 | NPO法人ライフリンク 清水康之

2024年のいま、日本の自殺問題は依然として深刻な状況にあります。そうした中で、自殺対策はこれまで以上に「試される状況」にあると思っています。

いきなりですが、一つ質問をさせてください。2023年12月、その1ヶ月の間に何人の人が自殺で亡くなったか、ご存知でしょうか。少しだけ時間を使って、想像してみてください。

ご覧のとおり、2023年12月の1ヶ月だけで、1548人(暫定値)もの人が自殺で亡

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きょう心にしみた言葉・2024年5月22日

きょう心にしみた言葉・2024年5月22日

著者のジュディス・L・ハーマンさんは、ハーバード大学名誉教授で長年にわたって心的外傷の研究を続けてきました。彼女の著書「心的外傷と回復」(みすず書房、邦訳1996年)は「フロイト以来最も重要な精神医学書」とも評されるトラウマ臨床の古典です。「複雑性PTSD」概念の提唱をはじめ、外傷治療として当事者グループへの参加を薦め、現在のPTSD治療のスタンダードとされています。

最新の著書「真実と修復」で

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きょう心にしみた言葉・2024年5月15日

きょう心にしみた言葉・2024年5月15日

「さみしい夜にはペンを持て」は、アドラー心理学の解説書として世界的ベストセラーになった「嫌われる勇気」の共著者、古賀史健さんが中学生向けに書いた物語です。舞台は「うみのなか中学校」。中学校でたったひとりのタコである「タコジロー」は、いじめを受けています。学校をサボったある日、公園で出会った「ヤドカリのおじさん」に勧められて日記をつけ始めます。そして、「書くこと」を通して自分自身を見つめていきます。

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きょう心にしみた言葉・2024年5月8日

きょう心にしみた言葉・2024年5月8日

なおにゃん(@naonyan_naonyan)さんは、コロナ禍で緊急事態宣言が出ていた2020年5月、突如ツイッター(現・X)の世界に現れました。「彗星のごとく」という表現がぴったりの登場でした。自らの生きづらさをかわいいイラストに短い言葉を添えて伝えるツイートは、多くの人の心に突き刺さりました。フォロワーはどんどん増えて、2024年5月現在、21万4000人に上ります。

なおにゃんさんは、60

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きょう心にしみた言葉・2024年5月1日

きょう心にしみた言葉・2024年5月1日

作家の雨宮処凛さんは、1975年に北海道で生まれました。アトピーが原因で激しいいじめを受けました。そこから、不登校、家出、リストカット、自殺未遂などを繰り返します。24歳の時、その壮絶な日々を描いた映画「新しい神様」が大きな反響を呼び、ベルリン映画祭など世界各国の映画祭に招待されました。25歳の時に出版した自伝「生き地獄天国」(太田出版)も多くの人に支持されました。その後も様々な活動を行いながら、

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きょう心にしみた言葉・2024年4月24日

きょう心にしみた言葉・2024年4月24日

NHKが2024年3月29日に配信した記事「がんの診断を受けたら 子どもにどう伝える?」からです。自らのがんを公表したイギリス王室のキャサリン妃は、子どもたちについて「私は大丈夫だと安心させることに時間がかかりました」と話しました。がんと診断された時、子どもにどう伝えるのか。キャサリン妃の思いを端緒に掘り下げた記事ですが、そこには、生きづらさを感じるすべての人たちに届けたい言葉もあります。

すい

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きょう心にしみた言葉・2024年4月17日

きょう心にしみた言葉・2024年4月17日

著者の下園壮太さんは、防衛大学校を卒業した後、陸上自衛隊入隊し、陸上自衛隊初の心理幹部として多くのカウンセリングを手がけました。大事故や自殺問題への支援で得た経験をもとに、陸上自衛隊衛生学校で教育に携わってきました。退官後は、NPO法人メンタルレスキュー協会理事長を務めています。
下園壮太さんは、陸上自衛隊時代、「9・11テロ」や自衛隊のインド洋派遣を受けて、全国の部隊に出張しストレスコントロール

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きょう心にしみた言葉・2024年4月10日

きょう心にしみた言葉・2024年4月10日

精神科医の高橋和巳さんは、親から虐待を受けて育った人たちの心の治療にあたってきました。著書「消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ」には、虐待を受けた人たちの壮絶な苦しみと、そこから立ち直っていく過程が感動的に描かれています。虐待を受けた人たちの多くは、自分を責め、自分を追い込んで苦しみ、そこから逃れるために「死にたい」とは言わず、「消えたい」という言葉を口にするといいます。高橋さんは、「

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ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」③             

ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」③             

3月29日の読売新聞は「かくれてしまえばいいのです」が公開から2週間で100万アクセスを超えたしたことを伝えました。3月30日には200万アクセスを超えています。

3月22日の読売中高生新聞も「我慢せずSOS」の特集の中で「かくれてしまえばいいのです」の内容を伝えました。

3月29日、ニュースアプリ「スマートニュース」のタブ「こころ」のトップ画面に「かくれてしまえばいいのです」が掲載されるよう

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「かくれてしまえばいいのです」、公開1ヶ月で200万アクセス超えが示す可能性

「かくれてしまえばいいのです」、公開1ヶ月で200万アクセス超えが示す可能性

「生きるのがしんどい」と感じる人のためのWeb空間「かくれてしまえばいいのです」のアクセス数が、3月1日の公開から1ヶ月で200万を超えました。

何度か発信しているとおり、この数字は居場所を必要とする多くの人に届いていることを意味する一方、この社会の過酷な現実を映す数でもあります。

自殺対策強化月間である3月が明け、新年度の4月になっても多くの人が「かくれが」を訪れています。「かくれが」は、い

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ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」②

ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」②

ライフリンクが、自殺対策強化月間が始まる2024年3月1日に公開したWeb空間「かくれてしまえばいいのです」は、多くのメディアに取り上げられています。若い世代によく読まれているウェブメディア「ロケットニュース24」は3月14日、「かくれてしまえばいいのです」の体験ルポを掲載しました。

NHKニュース「おはよう日本」は3月4日、「かくれてしまえばいいのです」をSNSでの反響も交えて伝えました。この

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「かくれてしまえばいいのです」、公開2週間で100万アクセス超が意味すること

「かくれてしまえばいいのです」、公開2週間で100万アクセス超が意味すること

「自殺対策強化月間」初日である3月1日にローンチした「かくれてしまえばいいのです」が、2週間で100万アクセスを超えました。

この数字は必要とする多くの人に届いていることを示す一方、この社会の過酷な現実を映す数でもあります。「生きることにしんどさを感じている人」が、それだけ大勢いるということです。

必要とする多くの人に届きつつある「『かくれてしまえばいいのです』がめざすこと」のnoteの記事で

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ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」①

ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」①

ライフリンクが、自殺対策強化月間が始まる2024年3月1日に公開したWeb空間「かくれてしまえばいいのです」は、多くのメディアに取り上げられています。「かくれてしまえばいいのです」が多くの子どもや若者たちの居場所になることはもちろんですが、報道によって自殺対策への理解が広がることを願っています。

公開時にあわせて報じた3月1日の毎日新聞の記事です。

TBSテレビも公開にあわせて報道しました。

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きょう心にしみた言葉・2024年3月13日

きょう心にしみた言葉・2024年3月13日

メメント・モリは、ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「死を想え」を意味する警句です。そして、死を想うことで今を大切に生きられるという逆説的な解釈へとつながる言葉です。MOE絵本屋さん大賞、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞など世界的な賞にも数多く選ばれている絵本作家、ヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」は、冷静な性格の姉メメンと情熱家の弟モリのきょう

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「かくれてしまえばいいのです」がめざすこと|NPO法人ライフリンク

「かくれてしまえばいいのです」がめざすこと|NPO法人ライフリンク

NPO法人ライフリンクは、自殺対策強化月間にあたる2024年3月1日に、オンライン上に「かくれてしまえばいいのです」をオープンしました。

このWeb空間の創設は、ライフリンクがめざす「誰も自殺に追い込まれることのない生き心地の良い社会」を実現するための自殺対策(生きる支援)の一環です。

「かくれてしまえばいいのです」は、公開から6日でアクセス数が50万を超えました。連日SNSで話題になったり、

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人をつなぐ いのちをつなぐ 、NPO法人 ライフリンクのコーディネーターという仕事――担当の2人に聞く

人をつなぐ いのちをつなぐ 、NPO法人 ライフリンクのコーディネーターという仕事――担当の2人に聞く

 NPO法人ライフリンクは、誰も自殺に追い込まれることのない「生き心地の良い社会」の実現をめざしています。自殺対策は「生きることの包括的支援」であり、「いのちへの支援」です。私たちは、生きづらさをかかえる人たちに寄り添いながら、地域の社会資源や居場所活動へと橋渡しをする役割(つなぎ支援)を担っています。この大切な「つなぎ支援」を担当するのが、コーディネーターです。現場で奮闘するコーディネーター2人

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