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猫も杓子も心療内科

 こんにちは、ブタクサ花粉症のとまよこ りゃんシーです。

 さて、10カ所以上の精神科を渡り歩いた僕ですが、ここで現代日本の精神医療の問題点と、そんななかで保護を受けるコツをご紹介したいと思います。

5分診療

 専門家の間ではめちゃくちゃ問題になってるんですが、精神科の診療報酬って30分以上診察しないと上がらないんですよ。5分も29分も給料が同じわけなんですよ。そうすると20分診療ばかりやってると割に合わないというわけです。電話対応のバイト代が1分対応しても29分対応しても同じだったらどうします?一刻も早く切り上げたくなりますよね?

精神科医は医者の落ちこぼれ?

 精神科医はただ座って患者の話を聞いているだけで良いので、医学部の落ちこぼれの受け皿になっているという話をよく聞きます。精神的に弱っている人に合法的に説教できて優越感にも浸れる都合の良い仕事だと業界から思われ、元々問題のある人が精神科医になっているんじゃないかと思うくらい、精神科医って変人が多いです。

コルチゾールや血糖調節障害についての治療がない

 個人的には精神疾患を持つ人のほとんどがHPA軸に問題を抱えていると思うんですよ。それを全部「心身症」とか「身体表現性障害」とかでひっくるめる精神科の雑さがヤバイ。「自律神経失調症」とか。何が怖いってこれ、「神経症」扱いになって障害年金下りないのがやばい。なかなか治るものじゃないからね。(まぁ僕は下りたから意外と下りるのか?)
 心療内科では毛髪コルチゾール検査が当たり前になるくらいの事はあっていいような気がする。主治医にそれとなく聞いても「まぁ血糖が上がれば眠りやすくはなると思いますよ」くらいしか言わねぇし。

デイケアのハードルが高い

 精神科には「デイケア」と言う保険適用の治療があるのですが、まぁまずそのことを知る手段も少ないんですけど、結構厳しいんですよね。毎日来ないと駄目とか。でも、つらい人はそんなに行けるわけないじゃないですか。でもデイケアに少しでも通えば少しずつ良くなるはずなのにどうしてそんなに厳しいのかよく分からない。まぁ、ゆるい所もあるんですけどね。

薬を処方しない

 これは意外だったんですが、精神科医って意外と薬を処方しません。最初は処方するんですけどそれが副作用が強いとかだともう出してくれなくなる。色々試してみましょうとか言わないんだなーと思った。本を読むとたくさんの薬が紹介されているのに、それを出してくれる事はまずないです。前ストラテラ出してほしいって言ったら「うちでは出せないんですよ」って言われた事あったな。

診断書を書かない

 診断書の発行を断るのは医師法違反になるんですけど、そうと知らない患者の足元見て診断書を書かない医師がかなり多いです。
 診断書を書いたり書類を書いたりって、医師側の善意みたいなふしがあるので、「私は信頼していますよ~」と媚びを売ると良いですよ。

パーソナリティ障害を治療できない

 精神科医は薬の処方は出来るんですが勉強ばかりしてきているからか精神的に未熟な人が多い印象があります。人生相談みたいなのに行ってもYahoo知恵袋よりひどい答えしか返って来なかったりする。じゃあカウンセリングを受けようと思うとそれは保険適用じゃないわけで。追い詰められた人が精神科に行っても、あんまり意味がない。
「精神科医も人間なので」なんて開き直っている医師もたくさんいます。内科や整形外科には相性ってそれほどないかも知れませんけど、精神科医は相性がすっごく大事なんですよ。
 そもそも医学部行ける時点でセレブなんだから、僕らの気持ちが分かる訳ないじゃない。

「精神療法」なんてない

 さっきの10分診療の話ですけど、領収書には「精神療法」って書いてあるじゃないですか? 精神療法って言うのはwikipediaによれば「物理的また化学的手段に拠らず、教示、対話、訓練を通して認知、情緒、行動などに変容をもたらすことで、精神障害や心身症の治療、心理的な問題、不適応な行動などの解決に寄与し、人々の精神的健康の回復、保持、増進を図ろうとする理論と技法の体系」と書いてあるんですが、こんな事をしてくれる医師はいません。断言しますが、ひとつの県に1人いるかいないかというレベルだと思います。ほかの医者は教科書通り薬を出すか、Yahoo知恵袋の真似事をするだけです。

福祉へのアクセスが杜撰⇔福祉は医師の言いなり

 福祉に相談すると「病院に相談してくれ」と言われ、病院に相談すると「うちではできない」と言われてかなりたらい回しにされます。どんな福祉サービスを利用したいのか自分で調べないと誰も教えてくれないってやばいよね。だから精神病患者が社会に野放しになったりするわけです。

親を頼りにしすぎ

 これは精神科だけでなく障害福祉全般に言えることだと思うんですが、障害者は親が面倒を見なければならないんですよ。それで、もし親が毒親で虐待を受けていた場合、死ぬ以外に選択肢がない場合があるんですよね。親から虐待に遭っていないかをチェックできる仕組みって作れないのかなあ。精神科医も、「言わなきゃ分かんないよーん」ってスタンスだから「察して」「助けて」というのは無理な話なんですよね。特に精神的虐待は痣とかできないから…。精神的に虐待されてる人が「私は虐待されてます!」なんて普通言わないから。
 僕の場合も発達障害と診断された時に親を呼ばないと診察できないと言われて詰んだわけです。

ずっと入院させられる

 グループホームの数が圧倒的に足りてないせいで行く場所が無くなり何十年も入院している人がいます。しかも、誤診も多いため間違った投薬をさせられたらもう人生は終わりです。

 結局なぜ精神科や心療内科で「精神療法」が行われないのかと言うと、「ストレスと病気の関係性を医者が理解していない」と言う所が大きいのではないかと思います。だから敢えて病気にする。「ストレス緩和まで保険適用でやってられるか」という事なんですよね。病んでる人が多すぎるので、「病気になってから来い」と言われてる感が凄くあります。だから、やっぱりむやみに精神科や心療内科に行くものではないと思います。
 また精神科医の間では「陽性転移」という言葉があるらしく、「患者が医者に依存するようにしてはならない」という通念があるらしいです。頼るところがなくて病院に駆け込んでも、医師は薬を出す以外の事はしてあげられませんよという事なんですよね。だから、病院を信頼してはいけないという事です。まぁ僕は素人ですけど、依存って言うのはいつか良くなるものじゃないのかな? 辛い人には一旦依存させてあげてからゆっくり社会復帰させるようにしたほうがいいような気がする。最初から拒否るのは違うんじゃないかな。精神病の原因はストレスだっつってんのにストレスをかけるような事しか言わないからね彼らは。例えば外科なら麻酔をして治すけど、精神科は麻酔もなく無理矢理「フツー」に矯正しようという感じです。そりゃ、逆効果に決まっている。根本的な部分が、治療として成り立っていない。精神科のドアを叩いた瞬間、あなたの人権は何もなくなると言う事です。

 僕が思うに、精神科や心療内科と言う所は、追い詰められたときに行く所ではないと思います。精神科医に言われた一言が引き金になって自殺するケースもかなりあります。精神科を選んだり、医師とやり取りするにはけっこう脳みそを使います。向こうも仕事でやっているだけなのでね。だから、精神科には一人で行かないでください。NPO法人や社会福祉協議会など、まずは行政に相談して下さい。そこでおすすめの病院も教えてくれます。くれぐれも看板に引き寄せられて目立つ病院に入らない事です。精神科はキャバクラではないし、精神科医は師でもない。強いて言えば「矯正するための施設」。救いを求めていくところではないです。また、精神科や心療内科はなるべく大病院にかかることをおすすめします。開業医のレベルは素人目に見ても高くないと感じます。語弊を憚らず言うなら、精神科や心療内科に限っては「大病院以外はカス」と言っても過言ではない現状だと僕は思います。まあ大病院もカスだと思いますが…
 なぜ精神科のレベルが低いのかと言うと、やはり患者の人権が軽いからだと思いますよ。性同一性障害の手術要件なんかもそうだったじゃん。だから患者たち自身が声を上げて変えていくしかないんじゃない?って僕は思います。

 あとこれは余談ですが、僕は入院もした事があるのですが、精神病院の病院食はもう少し工夫するべきなんじゃないかと思いました。最初に書いたように精神科疾患ではHPA軸の乱れのある場合が多く、通常の栄養計算では足りないことがあるのではないか? と僕は懸念しています。この場合問題は医療分野ではなく、栄養管理のほうにあると言う事ですか…。退院した翌日に40度以上の熱が出て、免疫力ダダ下がりだったなと思いましたよ。

 一口に「頭がおかしい」と言ってもどうおかしいのかは素人には判断できないじゃないですか。パーソナリティ障害も愛着障害も強迫性障害も発達障害も、「人と違うと思ったらお近くの精神科へ!」みたいな感覚が一般にはあると思うのですが、それで受け入れてくれる所ではないと言う事は知っておくべきなんじゃないかと思います。国をあげた一種の詐欺ですよこれは。
 病気になる前に、自殺する前に、犯罪を犯す前に相談できる場所がないって言うのが日本社会の問題点なんじゃないのかな。
 僕のおすすめは各都道府県にある「精神保健福祉センター」です。や、もちろん都道府県によって対応が違うとは思いますが、少なくとも東京都は相談窓口としては良いのではないかと思いました。市区町村の相談窓口だと、障害者を増やしたくないのか扱いが雑ですからね…。
 もし福祉や医師、社会から虐待を受けた時は迷わず逃げて下さいね。でも、心が弱ってるとそれが出来ないんだよな。

 それでは、将来は営業職をやりたかったとまよこ りゃんシーでした。



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