猫に聞かせる琵琶法師

読書・思索・表現を通じて自己の内面を分析していくためにnoteをはじめました。現実世界…

猫に聞かせる琵琶法師

読書・思索・表現を通じて自己の内面を分析していくためにnoteをはじめました。現実世界に煩悶しつつ、観念世界に価値を見出すためにすごした今までの時間を照顧し、来たるべき近未来に一縷の光明を描き出したいと希求しております。

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記事一覧

わたしの書きたい文章とは

片手で拍手した時の、その音はどのくらい響くものなのでしょうか。 昔の偉いお坊さんにまつわるお話しなんですが、わたしにはわかりません。 残念ながら凡人のわたしには…

田村俊子の作品を味読する

田村俊子という作家さんをご存知でしょうか。明治の末期から昭和の初期に活躍された方で、「元始女性は太陽であった」でおなじみの青鞜にも投稿されている方です。 1.理想…

幸せってどんな色?

男と女の関係ってムズかしいですよね。 時々分からなくなることがあります。 といっても恋愛や婚姻関係のこじれとかじゃなくって、男性性と女性性の問題なんですけどね。 …

言葉にはトゲがありますから

本を読む、という行為に幸福を感じる日々   でも最近は何を読んでいいのか分からなくなりました    食傷とでもいいましょうか だんだんと世間から遠ざかっているような…

わたし、擬古文がスキなんです♪

みなさん、突然ですが『擬古文』ってご存じですか? マイナーな分野なんで、国文学にどっぷり浸かりこんだ人にしか知られてないかもしれませんね。 文学史の本を繰ってみ…

【短文】心なぎけり、この瞬間

心の中に安らぎを得た瞬間。 わたしの心はいま、和いでいます。 〜〜〜穏やかな世界〜〜〜 日々の生活でボロボロにすさみきったわたしの心身。 ゆったりとした時間に身…

【短文】noteって楽しいですよね

noteをはじめて1ヶ月がすぎました。文章表現はまだまだ上手くなれません。 でも、本を読むのが好きすぎて独自の観念世界を構築するに至り、何とかアウトプットしたい!と…

【短編小説】ツインレイ

「もう、あの人と再会することはないのかしら。」 過去の出来事を思い浮かべながらため息をつく日々。 あの頃のわたしたちはあまりにも若すぎたよね。 未熟そのものだっ…

とりあえずnoteをはじめてみましたが、まだまだ分からないことだらけ。日常生活の空隙を縫って作成するつもりですが、自分の文章力のなさを痛感するばかりです。諸先輩方の文章を参考にして日々の暮らしに彩りを与えたいと思っています。いろいろとご教示願えればうれしいです😆

清らかな言葉とけがれた言葉

ふわりと身体が浮かび上がる瞬間。 およそ地球の重力を忘れ、自己と世界との分離された空間。   ひとたびこの境地を味わうと、この境地なしにはこの濁世を生き延びること…

わたしの大好物、それは抽象概念

最近よく見るミニマリズム 最近よく、ミニマリストという単語に触れる機会が多いんですけど、モノがあふれる生活空間を1つのくくりとして、一歩引いたところから見るとい…

ある一抹の不安

なんと表現すればいいのでしょうか。 「心の奥底がきゅーっと身悶えするような」とするべきか。 はたまた 「体内がカラカラに干からびて頭のてっぺんから引き裂かれるよ…

私のストレス対処法

3月に入りました。暦の上では春のはずなのですが、また寒気がぶり返してきました。ブルブルと体の震えが止まりませんよね。毎日仕事に行くにも億劫になります。 仕事とい…

わたしの書きたい文章とは

わたしの書きたい文章とは

片手で拍手した時の、その音はどのくらい響くものなのでしょうか。

昔の偉いお坊さんにまつわるお話しなんですが、わたしにはわかりません。

残念ながら凡人のわたしには風を仰ぐ音すら聞こえないことでしょう。修行して悟りを開いたら聞こえるようになるんでしょうか?

ただ、この話しについて考える時、つい会話のことが頭に浮かぶのです。

たとえば、誰かと二人きりでいる時にですね、こちらがあれこれ話しているの

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田村俊子の作品を味読する

田村俊子の作品を味読する

田村俊子という作家さんをご存知でしょうか。明治の末期から昭和の初期に活躍された方で、「元始女性は太陽であった」でおなじみの青鞜にも投稿されている方です。

1.理想的な結婚観当時流行した新しい女の代表的な人で、瀬戸内晴美(寂聴)さんも作品の題材にもされています。

「恋むすめ」と題されたこの短編集は、序文にあります通り大正3年に上梓されておりまして、家父長制まっただの時代に自由恋愛をほがらかに歌い

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幸せってどんな色?

幸せってどんな色?

男と女の関係ってムズかしいですよね。
時々分からなくなることがあります。
といっても恋愛や婚姻関係のこじれとかじゃなくって、男性性と女性性の問題なんですけどね。

先日おともだちと読書のハナシになって、この本はけっこう考えさせてくれたよってすすめられたんです。

川野芽生さんの「Blue」

トランスジェンダーを扱った物語なんですが、
うーん、けっこう考えさせてくれますねwww

物語の途中で、男

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言葉にはトゲがありますから

言葉にはトゲがありますから

本を読む、という行為に幸福を感じる日々
 
でも最近は何を読んでいいのか分からなくなりました
  
食傷とでもいいましょうか

だんだんと世間から遠ざかっているような

乖離という2文字が脳裏をよぎります

なんか言葉の持つ力が怖くなっちゃって

浮き世ばなれしていく自分が怖いんです

ちょっと最近疲れ気味だし

活字の世界を離れて紅茶でも楽しもうかな

わたし、擬古文がスキなんです♪

わたし、擬古文がスキなんです♪

みなさん、突然ですが『擬古文』ってご存じですか?

マイナーな分野なんで、国文学にどっぷり浸かりこんだ人にしか知られてないかもしれませんね。

文学史の本を繰ってみますと、主に江戸時代中期から明治の頃合いに流行したとあります。一般的には、幸田露伴や尾崎紅葉、樋口一葉あたりが知られてます。

簡単に解説すれば、源氏物語などに代表される中古日本語(平安時代の書き言葉)を模した文章のことです。文語体など

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【短文】心なぎけり、この瞬間

【短文】心なぎけり、この瞬間

心の中に安らぎを得た瞬間。

わたしの心はいま、和いでいます。

〜〜〜穏やかな世界〜〜〜

日々の生活でボロボロにすさみきったわたしの心身。

ゆったりとした時間に身をゆだねながら、1枚ずつ皮をむいていくのです。

するとどうでしょう。

わたしの心は、すっかりクリアになりました。

わたしは、この瞬間、この空間に身を沈めます。

〜〜〜何もない世界〜〜〜

わたしの心はいま、安らいでいます。

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【短文】noteって楽しいですよね

【短文】noteって楽しいですよね

noteをはじめて1ヶ月がすぎました。文章表現はまだまだ上手くなれません。

でも、本を読むのが好きすぎて独自の観念世界を構築するに至り、何とかアウトプットしたい!という気持ちから文章を生成しております。

スキやフォローをいただくたびに気持ちが高ぶってきます。

みなさま、ありがとうございます!

また、諸先輩方の文章を通じていろいろな世界観に触れることができ、日々の楽しみがひとつ増えました。

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【短編小説】ツインレイ

【短編小説】ツインレイ

「もう、あの人と再会することはないのかしら。」

過去の出来事を思い浮かべながらため息をつく日々。

あの頃のわたしたちはあまりにも若すぎたよね。
未熟そのものだったよね。

あの人とすごした瞬間は、あまりにも充実しすぎていた。あまりにも適合しすぎる相性だった。

彼の存在は、わたしの心の中にぽっかりと空いた大きな穴をぴったりと埋め込んでくれた。趣味や考え方は違ったけど、彼の存在は、わたしにとって

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とりあえずnoteをはじめてみましたが、まだまだ分からないことだらけ。日常生活の空隙を縫って作成するつもりですが、自分の文章力のなさを痛感するばかりです。諸先輩方の文章を参考にして日々の暮らしに彩りを与えたいと思っています。いろいろとご教示願えればうれしいです😆

清らかな言葉とけがれた言葉

清らかな言葉とけがれた言葉

ふわりと身体が浮かび上がる瞬間。
およそ地球の重力を忘れ、自己と世界との分離された空間。

 
ひとたびこの境地を味わうと、この境地なしにはこの濁世を生き延びることは不可能なのです。 

・3種類の言葉

ヒントは言葉です。世の中にはおよそ3種類の言葉があります。

清らかな言葉とけがれた言葉、そのどちらにも属さない言葉。

世の中にはとかくけがれた言葉が満ちあふれています。このけがれた言葉は一体

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わたしの大好物、それは抽象概念

わたしの大好物、それは抽象概念

最近よく見るミニマリズム

最近よく、ミニマリストという単語に触れる機会が多いんですけど、モノがあふれる生活空間を1つのくくりとして、一歩引いたところから見るといった解釈を個人的にはとっています。モノのないお部屋、なんとなく空気が澄んでいて清潔感のあるお部屋をイメージしちゃいたくなります。

サステナブル社会への転換

おそらくは、20世紀中盤から終わり頃にかけて形成されてきた大量生産・大量消費社

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ある一抹の不安

ある一抹の不安

なんと表現すればいいのでしょうか。

「心の奥底がきゅーっと身悶えするような」とするべきか。

はたまた

「体内がカラカラに干からびて頭のてっぺんから引き裂かれるような」とするべきか。

24時間、常にというわけではありませんが、ふとした拍子にいたたまれない気持ちに苛まれることがあります。なにか得体のしれない感情が、心の奥底でもがき続け、叫び続けているのです。

この感情は、果たして何から逃れよ

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私のストレス対処法

私のストレス対処法

3月に入りました。暦の上では春のはずなのですが、また寒気がぶり返してきました。ブルブルと体の震えが止まりませんよね。毎日仕事に行くにも億劫になります。

仕事といえば、必ずと言っていいほどストレスがまとわりついてきます。今回は、わたしがいつも実践しているストレス対処法について書いていきたいと思います。

自己嫌悪感と感覚減衰

読書をしていますと、自己との対話という表現をよく目の当たりにしますが、

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